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ローランド、DSD再生対応のUSBオーディオI/F「Super UA」
S1Lki内蔵で1bit化。外付けボックスで6ch出力
(2015/1/23 09:35)
ローランドは、DSDなどハイレゾ対応のUSB DAC/オーディオインターフェイス「Super UA(UA-S10)」を、3月より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は未定だが、11月に発売した「Mobile UA(実売3万円)」よりは高価な上位モデルとなる見込み。
新DSPオーディオエンジン「S1Lki」や、1bit対応DACなどを備えたUSB DACで、パソコンのDSD/PCM音楽ファイルを再生できる。USB入力やライン入出力を備えた本体部のほか、XLRバランス出力やXLRマイク入力などを備えたブレークアウトボックスからなる「セパレートスタイル」を採用しており、ハイレゾ音楽再生や音楽制作など用途に合わせたセッティングが行なえる。
本体部はアルミダイキャストボディを採用。高い精度で密閉し、ノイズの低減にも貢献しているという。本体部にはUSB端子とライン入力(TRS)、I/O端子(ブレークアウトボックス接続用)、PHONE出力(ステレオミニ、ステレオ標準)、ラインアウトA(TRSバランス)を装備する。上部のダイヤルはボリューム用。LEDインジケーターやレベルメーターも備えている。
DSDは最高5.6MHzまで、PCMは最高352kHz/32bitまでの入力に対応するが、5.6MHz DSDは2.8MHzに、352kHz PCMは176kHzのPCMデータにダウンサンプリングして再生する。オーディオエンジン「S1Lki」では、通常DAC内で行なうダウン/アップサンプリングを内部で実行することで、元データのフォーマットに最適化された信号処理が行なえるという。DSDの再生方式はDoP(DSD over PCM) 1.0。入力信号を全て1bit変換する「D/A Conversion = 1bit」設定も備えている。
S1Lkiによる信号処理に加え、高品位パーツの採用などで音質を向上。ブレークアウトボックスと組み合わせて豊富な出力端子を装備することで、さまざまなヘッドフォンやアンプ、モニタースピーカーなどへ高音質に再生できるという。
PCM系で2チャンネルまでの録音に対応。遅延のないモニタリングが可能なデジタルミキサー機能も内蔵している。電源はACアダプタを利用。本体部の外形寸法は115×161×44mm(幅×奥行き×高さ)、重量は490g。
本体だけで入力2チャンネル、出力2チャンネルまで対応するほか、ブレークアウトボックスにより、最大6チャンネル出力に対応。ブレークアウトボックスには、マイク入力(MIC1/MIC2、XLRバランス)とLINE IN(TRS標準)を装備。ボックス部の外形寸法は36×65×42mm(幅×奥行き×高さ)、重量は360g。本体とブレークアウトボックスは1.5mのケーブルで接続する。
本体上部のMIC 1/2、LINE IN、PHONE、A/Bボタンで、各入力を切り替えられ、選択中の入力はLEDで表示する。