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キヤノン、後ろ歩き撮りのブレ低減モデルや、自撮り向けなど小型カメラ5機種

 キヤノンは、コンパクトデジタルカメラPowerShotシリーズの新製品として、強化した5軸手ブレ補正機能を備え、動画撮影時のブレを抑えた「SX710 HS」を2月19日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は38,800円前後。カラーはブラックとレッドの2色。

動画撮影時のブレを抑えた「SX710 HS」

 さらに、光学50倍ズームの「SX530 HS」、40倍の「SX410 IS」、18倍の「SX610 HS」の3機種もラインナップ。価格はオープン。発売日と店頭予想価格は、「SX530 HS」が2月19日で44,800円前後、「SX410 IS」が3月中旬で29,800円前後、「SX610 HS」が2月19日で29,800円前後。

 また、スクエアな筐体を採用したニューコンセプトモデルの新製品として、「PowerShot N2」というモデルも2月19日に発売する。価格はオープンで、店頭予想価格は32,800円前後。

SX710 HS

 1/2.3型、2,030万画素のCMOSセンサーを搭載したコンパクトデジタルカメラ。従来モデルのSX700 HSから画素がアップしている。映像処理エンジンはDIGIC 6。レンズは35mm換算で25~750mmの光学30倍で、約60倍のプログレッシブファインズーム機能も利用できる。F値は3.2~6.9。

レッドモデル
背面

 5軸の手ブレ補正機能を備え、水平回転軸、縦回転軸の電子補正が進化。回転軸補正や上下左右補正も組み合わせ、「走り撮り」や「後ろ歩き撮り」の揺れを大幅に軽減できるという。動画は1080/30/60pのMP4記録に対応する。

 フレーミングアシスト機能も搭載。専用ボタンを押すと、カメラが自動的に適切な被写体サイズにフレーミングを調整してくれるもので、上半身にズームしたり、全身を見せたり、複数人をフレームに収めるといった判定をカメラが行なってくれ、構えるだけで適切なフレーミングで撮影できるとする。背面のモニタは3型/92万画素。

「SX710 HS」のレッドモデル

 無線LAN機能も内蔵。NFCにも対応し、対応するスマートフォンなどとワンタッチでペアリングできる。さらに、NFCダイナミックタイプに対応しているため、スマホ側での接続操作を簡略化。スムーズな撮影データの転送ができるという。

 アプリからのリモート撮影機能を拡張。従来はPモードのみだったが、新たにAv/Tv/Mモードで撮影できるようになった。マルチアスペクト撮影や、AF、フォーカス枠の表示にも対応している。

 さらに、コンパクトデジタルカメラ向けのアプリ「CameraWindow」と、一眼のEOS向けアプリ「EOS Remote」を統合、新たな「Camera Connect」というアプリが利用できるようになり、EOSとの親和性が向上。コンパクトカメラでは前述の通り、リモート操作でのより複雑な設定が可能になっている。

光学50倍「SX530 HS」、40倍「SX410 IS」、18倍「SX610 HS」

 「SX610 HS」は、1/2.3型、2,020万画素のCMOSを搭載したスリムタイプのカメラ。レンズは35mm換算で25~450mmの光学18倍、F値は3.8~6.9。カメラが被写体に適切なフレーミングを行なう「オートズーム」ボタンを装備。動画撮影は1080/30pのMP4に対応する。

SX610 HD、左からレッド、ブラック、ホワイト

 「SX530 HS」と「SX410 IS」はどちらもグリップタイプ。SX530 HSは1,600万画素のCMOSを搭載し、レンズは35mm換算で24~1,200mmの光学50倍、1080/30pのMP4動画撮影もできる。「SX410 IS」は2,000万画素のCCDで、レンズは35mm換算で24~960mmの光学40倍。動画撮影はHDとなる。

SX530 HS
SX410 IS
SX530 HS
SX410 IS

N2

 スクエアな筐体のデジタルカメラ。前モデルのPowerShot Nは、直販限定モデルだったが、N2は通常の店舗でも販売する。

PowerShot N2
自分撮りが手軽にできる
リング部を操作してシャッターを切る
薄型のスクエアボディ

 180度回転するチルト液晶を備え、自分撮りが手軽に行なえる。明るさや美肌効果、背景ぼかしの有無などが選択できる。レンズまわりのリングを回したり、押しこむことでズームやレリーズが可能。ハイアングルやローアングルなど、様々な体制でも撮りやすいという。

チルト液晶で自分撮りが手軽に

 無線LANとNFCに対応し、ワンタッチで撮影画像をスマートフォンに転送、SNSで気軽にシェアする利用も訴求する。

 1080/30p、MP4での動画撮影が可能。動画撮影時は、クリエイティブショット機能が利用可能。カメラがシーンを解析し、スロー再生や早送り、色フィルター、周辺光量効果、残像効果などを自動で付与、ショートムービーを自動で作成してくれる機能となる。

 センサーは1,610万画素のCMOSで、レンズは35mm換算で28~224mmの光学8倍ズーム。F値は3~5.9。背面のモニタは2.8型。DIGIC 6も搭載している。

(山崎健太郎)