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North Star、DSD 11.2MHz対応で27万円のヘッドフォン/プリアンプ「インカント」

 ナスペックは、伊North Star DesignのUSB DAC内蔵、ヘッドフォンアンプ兼プリアンプ「Incanto(インカント)」を6月20日に発売する。価格は27万円。カラーはシルバーのみ。

USB DAC内蔵、ヘッドフォンアンプ兼プリアンプ「Incanto」

 DACチップには「Impulso」と同じ、ESS Sabre32 DACシリーズの「ES9016」を採用。32bit Hyper-stream、Time Domain Jitter Eliminator、DPLL(Digital-Phase Locked Loop)回路により、ジッターレスでクリアなサウンドを実現するという。USB入力はアシンクロナス伝送と、TIの「ISO7640」デジタル・アイソレータにより、PCからのノイズ流入を防いでいる。

 USB入力での対応データは、PCMが384kHz/32bitまで、DSDは11.2MHzまでサポートする。ただし、DSDの11.2MHzはASIO方式のみで、DoPでは5.6MHzまでの対応となる。対応OSはWindows Vista/7/8、Mac OS X 10.6.4以降。

 光デジタル入力×2、同軸デジタル入力×2も装備。192kHz/24bitまでの入力が可能。

背面入力端子部

 出力は、アンバランスRCA、バランスXLRを各1系統装備。ボリュームコントロールが可能なプリアンプとしても機能する。PCM/DSDソースのデジタルフィルタ、PLL、フェーズなどの設定調整も可能。

付属のリモコン

 標準ステレオのヘッドフォン端子も装備。ヘッドフォンのゲイン切り替えも可能。アナログ部のオペアンプには、バーブラウンの「OPA1611」を使用。ヘッドフォンアンプ部には、バッファアンプにマッチングのとれたJFETを複数個、出力段にバーブラウンの「LME49610」を使っている。

 電源部にはオーディオグレードのトロイダルトランスを採用。デジタル/アナログ部が相互に干渉しないように配線を分離している。基板のレイアウトも、シンプルかつ、各セクションの干渉を防ぎ、最短のシグナルパスとなるよう配慮したという。

 ダイナミックレンジは126dB。歪率は0.0003%/0dB。外形寸法は300×190×70mm(幅×奥行き×高さ)。重量は3.1kg。

内部

(山崎健太郎)