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パナソニック、地上/BS/CS 6番組同時録画の新BDレコーダ
DIGA一新で新番組一括録画、“本編だけ”再生、ハイレゾ強化
(2015/9/28 14:00)
パナソニックは、6チューナ搭載モデルや、4Kアップコンバート/バックアップ、ハイレゾ再生、スマホ対応強化など、大幅に機能強化したBlu-ray Discレコーダ「DIGA(ディーガ)」新モデルを10月16日より順次発売する。2TB HDDと6チューナ搭載「DMR-BRG2010」など、HDD容量やチューナ数の違いで5モデルをラインナップし、価格はオープンプライス。店頭予想価格は5万円~10万円前後。
型番 | チューナ | HDD | 店頭予想価格 |
---|---|---|---|
DMR-BRG2010 | 6 | 2TB | 約10万円 |
DMR-BRZ1010 | 3 | 1TB | 約8万円 |
DMR-BRW1010 | 2 | 1TB | 約7万円 |
DMR-BRW510 | 2 | 500GB | 約6万円 |
DMR-BRS510 | 1 | 500GB | 約5万円 |
DMR-BRG2010はHDD容量2TBの6チューナモデル、DMR-BRZ1010はHDDが1TBのトリプルチューナモデル、DMR-BRW1010/510は1TB/500GBのダブルチューナモデル。DMR-BRS510がシングルチューナモデルとなる。上位4モデルは10月16日に発売され、DMR-BRS510のみ11月13日発売となる。
家族の番組が重なっても取り逃がしを防ぐという6チューナ搭載「DMR-BRG2010」では、検索性やより多くの録画を管理する新機能を搭載。シングルチューナ機以外の各機種はHDD容量やチューナ数以外の基本仕様は多くが共通化されている。
2014年秋冬モデルからいずれも機能強化しており、新たに[新番組]をポップアップで画面下でお知らせしてくれる「新番組おしらせ」を搭載。リモコンにも[新番組]ボタンを備え、すぐに新番組確認できるほか、ジャンル別や放送種別の新番組を通知するメニューも用意した。新番組おしらせからのワンタッチ予約や、毎週予約なども行える。
また、オープニング、CM、本編、エンディングなど、番組の見たい部分だけを選んで再生できる「見たいところ再生」も搭載。NAS/ホームサーバー機能も強化され、新たに4K動画やハイレゾ音楽のBDへのバックアップが可能になったほか、本体でのハイレゾ音楽再生に対応。
また、スマートフォン連携機能も強化され、DTCP-IP/リモート視聴アプリの「メディアアクセス(Media Access)」の新バージョンにより、アプリ内での番組予約に対応するなど使い勝手を改善。6チューナ搭載「DMR-BRG2010」では、3番組を録画しながら、2番組の同時配信が行なえる。
6チューナ搭載の「DMR-BRG2010」はこだわりの録画ユーザーに
なぜ6チューナなのか?
新DIGAで特徴的な製品が地上/BS/110度CSデジタル6チューナ搭載の上位モデル「DMR-BRG2010」だ。多くのチューナを搭載したことで、「自分で積極的に予約したい」というニーズに応えることを狙いとしている。
パナソニックのDIGAシリーズでは、8/4チャンネルのデジタル放送全番組録画「チャンネル録画」を備えたDMR-BRX6000/BRX4000/BRX2000を「全自動DIGA」として、4月から発売している。全自動DIGAは、チャンネル録画の特徴である、予約から消去まで何もせずに、「放送された番組を見逃しなく見る」という全自動の気軽さを訴求しているが、DMR-BRG2010は「自分で予約したい」という意思を最大限にカバーすることを狙いとした製品。特に、有料放送などのファン層を中心に多くの番組を録画する人や、家族3人で1人2番組ずつ録画するといったユースケースを想定している。
2TBのHDDには最大で2,700時間録画できるため、家族3人でレコーダを共有しても1人あたり最大900時間の録画が可能。6チューナであれば、1人2番組まで同時に録画できるため、安心して利用できる点をアピールしている。
価格も、他社のトリプルチューナ搭載機相当の10万円をターゲットに製品化。また、現在市場の主流はダブルチューナモデルだが、レコーダ購入者調査によれば、購入後にチューナの不足を訴える声が多いという。そのため、これまで3チューナで足りなかった人には6チューナを訴求していくほか、6チューナという“最上位”を用意することで、トリプルチューナを選びやすくする狙いもある。1/2/3/6チューナと多くの選択肢を用意し、店頭等で“ひとつ上”の良さをアピールすることで、購入者の不満となっているチューナ数問題の解消を図る考え。
6チューナ対応で新番組をまるごと録画
DMR-BRG2010では6チューナの同時録画に対応。B-CASカードは1枚で3チューナまでしか同時に対応できないため、2枚のB-CASスロット/カードを用意。1系統は録画専用、もう1系統が視聴/録画兼用となっており、録画予約は録画専用から優先的に利用する。なお、BSやCSの有料放送はB-CASカードに契約が紐づくため、1枚のカードに付き3番組までの録画に利用できるが、6番組の有料放送同時録画を行なう場合は2枚の有料放送契約が必要となる。1枚の有料放送契約の場合は、有料放送のB-CASカードを視聴/録画側のスロットに挿すよう推奨している。
全6系統で最大15倍の長時間録画に対応。内蔵HDDのほか、外付けUSB HDDへの録画も可能となっている。また、SeeQVault(SQV)に対応し、SQV対応USB HDDへの録画番組ダビングが可能。SQV対応HDDの番組は他のSQV対応DIGAからも再生できる。
「おまかせ録画」も搭載し、複数の条件を組み合わせて関連番組を自動録画が行なえる。条件は、放送種別、カテゴリー、サブカテゴリー、フリーワード、人名などの組み合わせで絞込み可能。複数キーワードや除外キーワードの設定も行なえる。
番組視聴中に、番組を表示しながら、上下左右に表示されるバーをリモコンで選してシーン再生や番組選択などが行なえるインターフェイス「再生メニュー」も備えている。
番組表立ち上げ時に、新番組をポップアップでお知らせする「新番組おしらせ」に対応。番組表立ち上げ時に、新番組をポップアップでおしらせ。その際にリモコンの[新番組]ボタンを押すと、新番組の内容や出演者情報を確認でき、そこからワンタッチで録画予約が行なえる。
また、「新番組一覧」から、新番組を[ドラマ]、[アニメ]などのジャンル別や、地上、BSなどの放送種別の一覧で確認できる。また、この画面から毎週予約設定なども行なえる。リモコンの[赤][緑][黄]ボタンで、表示ジャンルの変更、[青]ボタンで放送波の絞り込みが可能。例えば、年4回の地デジドラマ改編期には、[地デジのドラマ]の新番組をまとめてチェックし、録画予約が行なえる。
また、新BRG2010のみの機能として、[新着番組]に対応。家族それぞれが好きなフォルダを作って、ジャンルや好きなタレントのシーンだけをまとめて録画番組を整理できる。さらに、後述の「時間指定チャンネル録画」により、全自動DIGAのように新着番組をジャンルごとにまとめたり、人気の録画番組を一覧で表示したり、話題のニュースなどを確認できる。
チャンネル録画は簡易的
全自動DIGAと同様に、指定チャンネルの番組を録画し続ける「チャンネル録画」も簡易的に利用できる。ただし事前に「チャンネル録画設定」が必要となるほか、制限もある。
全自動DIGAとの違いは、24時間連続ではなく「1日最大8時間まで」という点と、「録画モードはDR」、「チャンネル録画の時間帯は通常予約が行なえない」という3点。
ただし、5時間×1週間をDRモードで録画し、一週間後に自動消去するといった運用が可能で、例えばゴールデンタイムの地上波を1週間録画したいという用途などに活用できる。チャンネル録画は、一定期間を過ぎると自動で新しい番組に上書きされるが、ワンタッチで保存も可能。保存時には1.5~15倍の長時間モードへの変換も行なえる。
見たいところ再生、4K動画バックアップなどの新機能
上記はDMR-BRG2010の6チューナの特徴だが、その他の主な仕様は新DIGAで概ね共通。DMR-BRZ1010はトリプルチューナモデル、DMR-BRW1010/510はダブルチューナ、DMR-BRS510はシングルチューナとなり、最大15倍の長時間録画や外付けUSB HDD録画に対応し、SeeQVaultもサポートしている。
「新番組おしらせ」も搭載し、番組表立ち上げ時に、新番組をポップアップで通知。リモコンの[新番組]ボタンを押して、新番組の内容や出演者情報を確認できるほか録画予約が可能。表示ジャンルの変更や放送波の絞り込みも行えるため、地デジドラマ改編期には、[地デジのドラマ]、アニメの改編期には[地デジのアニメ]といった新番組をまとめてチェックし、録画予約が行なえる。
CMもスキップ「見たいところ再生」
録画/再生系の主な新機能は、前述の「新番組おしらせ」に加え、「見たいところ再生」だ。
見たいところ再生は、録画番組を、オープニングやCM、本編、本編(音楽演奏のみ)、次回予告などの要素ごとに分割。例えばCM箇所を自動スキップしたり、演奏シーンだけ再生する、といったように、見たいところだけを選んで再生できる。初期設定ではCMスキップになっている。
利用には、DIGAのネットワークサービス「DIMORA/MeMora(ディモーラ・ミモーラ)」の機器登録が必要。また、番組放送後に作成したメタデータを利用し、見たいところ再生を行なうため、放送終了直後は利用できない。なお、見たいところ再生対応の放送波は地上デジタルのキー局のみで、BS/CSや地方局は非対応となる。
4K動画バックアップ、ハイレゾ直接再生
従来モデルと同様にNAS/ホームサーバーとしても利用可能で、新たにDIGAに保存した4K撮影動画や音楽をBDやSeeQVault対応HDDにバックアップ可能となった(シングルチューナ機BRS510は非対応)。4K/30pまでのパナソニックのビデオカメラ/デジタル一眼の録画ファイルをDIGAにコピーした後、BDやSQV HDDにバックアップできる。
BDの場合、BDへの4K動画記録フォーマット等は規定されていないため、データファイルとしてBDにダビングする形となるが、2015年以降に発売したDIGAであれば、BDからDIGAへの4K動画の書き戻しが行なえる。
また、ハイレゾサーバーとしても動作(BRS510を除く)。DSDやFLAC、Apple LosslessなどのファイルをPCなどからDIGA上にコピーして、DLNAサーバーとして動作。従来はサーバーとして動作するのみで、ファイル操作や再生指示のためにDLNAアプリ等が必要だったが、新DIGAでは本体で選曲して再生可能となった(出力はHDMIのみ)。
従来モデルと同様にハイレゾ音楽配信サービス「e-onkyo music」の購入楽曲を自動ダウンロードする機能も備えている。
出力はHDMI 1系統で、4K 24p/30p出力に対応。4Kダイレクトクロマアップコンバートを搭載し、オリジナルの色信号(2K/4:2:0)から、4K信号(4K/4:4:4)に一回のクロマ処理でアップコンバートし、記録情報を最大限に活かした4K映像を出力する。マスターグレードビデオコーディング(MGVC)にも対応する。
スマホアプリに番組表内蔵。リモート視聴も
家庭内のタブレットやスマートフォンからDIGAの放送/録画番組を視聴できる「お部屋ジャンプリンク」にも対応。Andorid/iOSアプリ「Media Access」を使ってDIGAの放送/録画番組を視聴可能で、NexTV-Fのリモート視聴にも対応。外出先でもDIGAの番組を視聴できる。
なお、DMR-BRG2010/BRZ1010は、録画中でも2系統の同時のお部屋ジャンプリング配信が行なえる。外出時のリモート視聴では、150kbpsのパケット節約モードを使うことで、低ビットレートでも安定した画質で番組を楽しめるとする。
Media Accessも新DIGA発売にあわせてアップデート。新たに番組表を統合し、Media Accessアプリ内で録画予約を実行できるようになった(従来はMedia AccessからDIMORAサイトにアクセスして録画予約)。また、放送予定番組のオススメ機能も追加。新番組の見逃しなどを防ぐよう配慮されている。
アクトビラなどの映像配信サービスに対応。また、DMR-BRG2010/BRZ1010はNetflixとYouTubeも視聴可能となっている。
DMR- BRG2010 | DMR- BRZ1010 | DMR- BRW1010 | DMR- BRW510 | DMR- BRS510 | |
HDD容量 | 2TB | 1TB | 1TB | 500GB | 500GB |
デジタル チューナ | 6 | 3 | 2 | 1 | |
HDMI出力 | 1 | ||||
出力端子 (HDMI以外) | 光デジタル 音声×1 アナログ音声 (RCA/2ch)×1 | アナログ音声 (RCA/2ch)×1 | |||
入力端子 | コンポジット×1、アナログ音声(2ch)×1 i.LINK(BRG2020/BRZ1010のみ)×1 | - | |||
USB | 2(USB 3.0×1 USB 2.0×1) | 2(USB 2.0×2) | |||
SDカード | ○ | ||||
消費電力 | 約25W | 約21W | 約19W | 約16W | 約15W |
外形寸法 (幅×奥行き ×高さ) | 430×179 ×45mm | 430×179×41.5mm | |||
重量 | 約2.5kg | 約2.1kg | 約2.1㎏ | 約1.8㎏ | 約1.8㎏ |