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ラトック、セルダンパーと鋼板で振動を抑えたCDリッピング向け5インチドライブケース

 ラトックは、振動を抑えて、オーディオCDのリッピングに最適な環境を構築できるという5インチドライブケース「RP-EC5-U3AI」を11月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、直販価格は22,800円(税込)。

5インチドライブケース「RP-EC5-U3AI」。写真はパイオニアのBDドライブと組み合わせたところ

 同社は、既存のドライブケースに付属するスリーブと交換する事で、振動を抑えるオプションキット「RP-EC5-AI」(直販税込13,704円)で10月下旬から発売しているが、キットとドライブケースの同時購入を希望するユーザーや、販売店からの問い合わせが多く、キットではないドライブケースとして製品化することになったという。

 このケースに、ユーザーが5インチベイ用のBlu-rayドライブなどを組み込んで利用する。PCとの接続はUSB 2.0/3.0、ドライブとの接続はSATAに対応する。対応OSはWindows Vista/7/8/8.1/10。

 ドライブの振動を効率よく減衰させるため、ケース内部の上下にシートタイプのインシュレーター、ノイアック製の防振ウレタンエラストマー「セルダンパー」を配置。光学ドライブを内蔵した5インチケースを密着させる構造になっている。

防振ウレタンエラストマー「セルダンパー」で上下から振動対策している

 さらに、ケース内で光学ドライブを低く設置することで、余分な振動の発生を抑え、振動を効果的に減衰させている。

 筐体には、従来のABS製スリーブより遥かに比重の大きいFe1.6t鋼板を採用している。

重量はかなり重く、片手で持ち上げようとしても容易には持ち上がらない
天板を叩いてみると、ほとんど響かず、「コツコツ」という硬い音が戻るだけ。オーディオ機器の天板のようだ
底面。インシュレータも備えている
背面。Fe1.6t鋼板で囲まれている。ACアダプタではなく、電源を内蔵しているところも一つの特徴だ
ディスクを挿入し、高速で回転させるが、天板にはかすかな振動が伝わる程度。ドライブを設置したデスクに触れてみても、振動は伝わっていない

聴き比べセミナーも開催

 CD音源を最善の状態でリッピングするための環境作りをテーマとしたセミナーも大阪で開催する。機材には「RP-EC5-U3AI」も使用。ハードウェアによる対策や、ソフトウェアの違いによる音質の差を、実際に聴き比べて体感できるという。

 パネリストは、Jazzレーベルの澤野工房主宰者・澤野由明氏。音楽制作のプロの意見を聞く事もできるイベントになっている。講師は御田照久氏。

 日時は12月12日(土) 13:00~15:00(受付開始は12:30)。場所は大阪・天王寺区の大阪市立男女共同参画センター 中央館(クレオ大阪中央)。参加費は無料だが、事前の受講登録が必要。登録はラトックのページで受け付けている。定員は40人で先着順。

(山崎健太郎)