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ソニー平井社長、差異化と挑戦で「技術が生活を豊かに」。新BRAVIAや4K配信を発表
(2016/1/6 18:28)
ソニーは米国時間の5日、コンシューマエレクトロニクス展示会「CES 2016」の開幕前プレスカンファレンスを開催。平井一夫社長兼CEOが、4K/HDR対応の新BRAVIA「X93Dシリーズ」や、ハイレゾ対応Bluetoothヘッドフォンの「h.ear on」、4Kハンディカム「FDR-AX53」などの新製品を披露した。
なお、BRAVIA「X93Dシリーズ」や、USB搭載のアナログレコードプレーヤー「PS-HX500」などについては、別記事で掲載している。
4K BRAVIAや、ハイレゾ対応Bluetoothスピーカー、NCヘッドフォンなど
登壇した平井一夫社長兼CEOは、'16年以降の取り組みについて「選択」や「挑戦」、「情熱」をキーワードとして挙げ、「マスマーケットでは数を追求せず、差異化した製品を生み出していく」ことを強調。より高品位な画質/音質、ユーザーの好奇心を刺激することなどを通じて、「リスクを恐れずに挑戦することによって、テクノロジーが人々の生活をより豊かにしていくことを目指す」と述べた。そうした想いを表す製品の例としては、住空間を変える「LifeSpace UX」を挙げ、小型の超短焦点LCOSプロジェクタや、電灯型のBluetoothスピーカーなどを紹介。
平井氏は、“emotional value(感性価値)”を刺激し、“KANDO(感動)”を与えるという「ソニーは革新的な製品を作り続けるという『選択』を続け、従来技術のブレイクスルーを図る『挑戦』を行ない、人々のクリエイティビティなどの『情熱』に応える」との姿勢を示した。
その他の具体的な製品は、米Sony ElectronicsのMike Fasuloプレジデント兼COOが説明。液晶テレビBRAVIAの新製品として、4K/HDR対応で、独自の薄型バックライト技術「Slim Backlight Drive」を搭載して薄型化した「X93Dシリーズ」を発表。壁掛けしても目立たないスリムさや、スタンド設置時も背面のケーブルがまとめられるデザインなども特徴としてアピールした。
新たに、4K/HDR製品であることを示すソニー独自のロゴも明らかにした。これにより、次世代の映像体験を得られる製品を、店頭などで判別しやすくするという。
このほかにも、ビデオカメラの新製品として、新開発の光学20倍ZEISSレンズと、画素サイズを約1.6倍にした高感度イメージセンサー搭載4Kハンディカムの「FDR-AX53」を披露した。
ハイレゾ対応製品としては、h.earブランドのBluetoothスピーカー「h.ear go」と、Bluetooth/ アクティブノイズキャンセル対応ヘッドフォン「h.ear on Wireless NC」、Bluetoothイヤフォン「h.ear in Wireless」を紹介。いずれも高音質コーデックのLDACに対応し、ウォークマンなどからハイレゾ音楽をワイヤレスで伝送できるのが特徴となっている。ハイレゾ製品の販売については、UNIVERSAL MUSICや、WARNER MUSIC GROUP、SONY MUSIC、BEST BUYのAV専門ブランドであるMAGNOLIAと協力し、専用の試聴スペースを設ける。
LifeSpace UXの製品としては、LED照明のガラス管を振動させてクリアな音を出す「グラスサウンドスピーカー」や、電球型Bluetoothスピーカー、キューブ型の超短焦点プロジェクタを、米国で'16年夏前に発売することを発表した。