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リコー、11.7cmで48型投写できる超短焦点プロジェクタ。自由曲面ミラー採用

 リコーは、本体背面から投写面まで最短11.7cmで48型映像を映せる超短焦点プロジェクタ「WX4152」シリーズを2月1日より発売する。価格はオープンプライス。ラインナップと想定価格は、ベーシックモデル「WX4152」が23万9,800円前後。ネットワーク対応の「WX4152N」が27万8,800円前後。ネットワーク対応に加え、電子ペン書き込みのインタラクティブ機能も備えた「WX4152NI」が32万2,800円前後。

超短焦点プロジェクタ「WX4152」シリーズ

 独自の自由曲面ミラーを採用した超短焦点プロジェクタで、'13年発売の「WX4141」シリーズの後継モデル。ビジネスや教育現場での利用を想定しており、「ミラー反射式の超短焦点プロジェクタとしては世界最小・最軽量・最至近」(同社)というスペックを継承しつつ、輝度を3,500ルーメンに向上させている。外形寸法は257×144×221mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約3kg。

 デバイスは単板DLPで、パネルは0.65型/1,280×800ドット(16:10)。光源は高圧水銀ランプ(標準モード時:250W/エコモード時:150W)を使用し、明るさは3,500ルーメン、コントラスト比は13,000:1。

 レンズは単焦点で、1.25倍までのデジタルズームを備える。フォーカスは手動。本体背面から投写面までの投写距離は11.7~24.9cm、画面サイズは48~80型。超至近投写を実現するため、一般的な凸面ミラーではなく独自の自由曲面凹面ミラーを光学系に採用。レンズから出る光束の広がりを抑えるために一度“中間像”を形成し、その中間像を凹面ミラーの反射屈折力で拡大させることで超至近距離での大画面投写を可能にしている。

 ネットワーク対応のWX4152NとWX4152NIは、1000BASE-T対応のEthernetとIEEE 802.11a/b/g/nの無線LANを搭載。ネットワークに接続されたパソコンや、Miracast対応のスマートフォン/タブレットからのダイレクト接続で映像投写ができる。無線LANは暗号化技術「WPA2-EAP」にも対応。高レベルのセキュリティが必要となる企業への導入も可能とする。

 ネットワークユーティリティソフト「QuickProjection」では、最大4台の端末の同時投写が可能な新モードを搭載。1つの画面を最大4画面に分割表示したり、スムーズに1画面に切り替えることができるという。

 また、WX4152N/NIは本体にUSB端子を備え、USBメモリからMPEG-2/4動画や、JPEGの静止画も再生できる。

 WX4152NIはさらに、電子ペンを使ったインタラクティブ機能も備える。プロジェクタを横に傾けて机上に映像投写する設置方法が可能になり、机上の投写面に直接書き込みながらミーティングなどを行なうといった使い方が可能。

WX4152NIのインタラクティブ機能のイメージ

 入力はHDMIとアナログRGB(D-Sub 15ピン)、コンポジット、アナログ音声(ステレオミニ)を各1系統装備。本体に出力2Wのモノラルスピーカーを内蔵し、ステレオミニのアナログ音声出力も備える。

 消費電力はいずれも稼働時が313W/208W(標準モード/エコモード)、通常待機時が0.3W。WX4152N/NIのネットワーク待機モード時は、有線LANのみで1.4W、有線/無線LAN時で1.8W。キャリングケースやリモコンが付属する。

 このほか、1年間の無償保証と2年間の保守サービスが付いた「安心3年モデル」も用意され、想定価格はWX4152が26万800円前後、WX4152Nは30万4,000円前後、WX4152NIは34万8,000円前後。

(庄司亮一)