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米Sony、6Kオーバーサンプリングから4K撮影するAPS-C一眼「α6300」。G Masterレンズも

 米Sonyは現地時間の3日、有効約2,420万画素のAPS-CサイズExmor CMOSセンサーを搭載し、4K動画の撮影も可能なレンズ交換式のミラーレスデジタルカメラ「α6300」を発表した。3月に米国と欧州で発売。カメラボディのみの価格は1,000ドル、「E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS」(SELP1650)レンズをセットにしたキットは1,150ドル。日本での発売はアナウンスされていない。

4K動画の撮影も可能なレンズ交換式のデジタルカメラ「α6300」

 APS-Cサイズのセンサーを搭載した、α6000シリーズの最上位モデル。Eマウントを採用している。新開発の有効約2,420万画素のAPS-C、Exmor CMOSセンサーを搭載。集光効率を向上させ、データ読み出しも高速化したセンサーで、最高ISO 51200までの広い感度域を実現している。

 4K動画撮影も可能で、高画素センサーを活用。画素混合をせず、全画素読み出しで、6K相当のデータから、オーバーサンプリングしながら4K解像度で記録。「これまでにない高解像な4K動画が撮影できる」という。

 XAVC Sコーデックで、最高100Mbpsの4K撮影が可能。50MbpsのフルHD動画撮影も可能。1080/120p/100Mbpsでの撮影も可能で、追尾AFを使いながら撮影もでき、1080/24/30pのスローモーション動画として活用する事も可能。S-Logガンマなどもサポートする。外部マイク入力も可能で、XLRアダプタキットを介してXLRのマイク入力も利用できる。画像処理エンジンはBIONZ X。

 静止画、動画のAF機能も進化。世界最速0.05秒AFと、世界最多425点の全面位相差AFセンサーを配置し、像面位相差とコントラストAFを組み合わせたファストハイブリッドAFを進化させている。新技術「High Density Tracking AF Technology」も搭載し、測距点を高密度に配置したAF枠を動かす事で、動き回る被写体にも高い精度で追従できるという。

 背面にモニタを備えているほか、約240万画素のXGA OLEDトゥルーファインダも内蔵。ファインダー内の表示を120fpsで行なうモードも備えている。

 筐体にはマグネシウム合金を使用。無線LANとNFCにも対応し、PlayMemories Mobileアプリを使ってスマートフォンなどと連携可能。PlayMemories Camera Appsで、機能追加をする事もできる。

G Masterレンズが登場

 静止画でも動画でも、解像度とボケ味を両立するという、最高峰プレミアムレンズの新ブランド「G Master」も導入。フルサイズに対応するFEレンズ3本も発表した。

左からテレコンバーターレンズ、「FE 70-200mm F2.8 GM OSS」、「FE 24-70mm F2.8 GM」、「FE 85mm F1.4 GM」

 ラインナップは、標準ズームの「FE 24-70mm F2.8 GM」(米国で2,200ドル/3月発売)、望遠ズームの「FE 70-200mm F2.8 GM OSS」(価格未定/5月発売予定)、ポートレートレンズの「FE 85mm F1.4 GM」(同1,800ドル/3月発売)。

 他にも、α(Eマウント)初のテレコンバーターレンズ2本も発表。いずれも価格は未定で、5月発売を予定。「1.4x Teleconverter」、「2x Teleconverter」を用意する。

(山崎健太郎)