ニュース
アンカー、釘刺し試験を100%通過するリチウムイオン電池。搭載モバイルバッテリ先行予約
2026年5月28日 15:00
アンカー・ジャパンは、リチウムイオン電池の安全性を新しい次元に到達させたという独自の「Neo Lithium-ion Battery」を発表した。このバッテリーセルを搭載したモバイルバッテリーとして「Anker Nano Power Bank (MagGo, Plus)」の先行予約を、直販ストアにて数量限定で受け付けている。価格は11,990円。一般販売は2026年夏ごろの予定。
カラーバリエーションはブラックとホワイトだが、ホワイトは2026年秋ごろ発売予定。
Neo Lithium-ion Battery
Neo Lithium-ion Batteryは、「不純物を徹底的に排除したセル素材」「経年使用時の劣化防止」「厳しい試験をクリアしていること」の3点が特徴。モバイルバッテリーの安全性を左右するもっとも重要な要素だという「電極」と「電解質」の両方で、発火の原因となりうる微細な不純物を徹底的に排除し、業界史上最高レベルで不純物の含有を抑制したバッテリーセルの製造を実現したとする。
また、負極に独自の表面処理を施すことで経年使用時に発生するリチウム金属析出を抑制するだけでなく、電解液の配合を最適化して酸素発生等のセル内部における副反応の進行も抑制する。
さらにバッテリーセルに直接釘を突き刺して強制的に内部ショートを引き起こす「釘刺し試験」を100%通過できるほか、過酷な高温環境に晒す耐熱試験、圧力がかかっても爆発しないかを確認する耐圧試験など、複数の試験をクリアしたものとなる。
また筐体には、万が一内部で発火した場合にも、引火しにくい性能と、炎を外に広げずに封じ込める性能の両方を備える難燃性の素材を採用。従来製品にも搭載されるバッテリーマネジメントシステムの性能も1段階引き上げ、セル一つ一つを秒単位で個別に監視することで、これまで以上に微細な異常まで検知できるように進化させた。
検知した異常を記録して、その程度に応じて製品自体をロックする機能も搭載。経年使用に合わせてサイクル数が増加すると充電制限電圧を自動で調整し、専用アプリでモニタリングできる。
Anker Nano Power Bank (MagGo, Plus)
このNeo Lithium-ion Batteryを初搭載するモバイルバッテリーが、マグネット式ワイヤレス充電対応のモバイルバッテリー「Anker Nano Power Bank (MagGo, Plus)」。Qi2対応のスマートフォンに最大15W出力でワイヤレス充電できる。10,000mAhの大容量でiPhone 17シリーズを約2回分充電できる。
大容量ながら、厚さ約15mmの薄型設計も採用。ポケットやポーチなどに収納可能なコンパクトさを実現した。外形寸法は約104×71×15mm、重さは約215g。
内側に燃えにくい生地を使ったガジェットポーチも
またアンカーでは、モバイルバッテリーなどのリチウムイオン電池搭載製品を安心して持ち運べるガジェットポーチで、本体内側に国際的な難燃性規格(UL 94 V-0)に適合した生地を使った「Anker Style Pouch」を、5月27日に発売した。価格は4,990円。
ファスナー、メッシュ、縫製糸を除く本体内側に、UL 94 V-0に適合したグラスファイバーとシリコンラバーコーティングの生地を採用したポーチで、「夏場の暑い時期や、航空機への搭乗時でも、モバイルバッテリーを始めとしたリチウムイオン電池搭載製品を安心して持ち運びいただける」という。
なお、ポーチは、モバイルバッテリーの熱暴走を完全に防止するものではない。また収納したモバイルバッテリーが万が一発火した際に、延焼を一定の時間抑制することを目的としており、完全な防火や消火を保証するものではない。
ガジェットポーチとしての実用性も追求し、収納した中身を取り出しやすいよう大きく開けるファスナーを採用。メインスペースには超大容量のモバイルバッテリーが入るほか、USB急速充電器、完全ワイヤレスイヤフォンなどはメッシュ素材のポケットに収納できる。
外側背面のポケットにはパスポートも収納でき、航空機内で座席前のポケットに置きたいものをポーチ1つにまとられる。
外面には高級感のあるソフトレザー素材と、ANKERロゴの刻印プレートを採用し、ビジネスシーンに溶け込むシンプルなデザインに仕上げたという。外形寸法は約18×6×10cm(幅×奥行き×高さ)、重さは約130g。
アンカー、半固体/ナトリウム電池には「まだ大きな課題」
バッテリーセルの安全性という点では、半固体電池やナトリウム電池といった代替素材を採用するメーカーが増えている。しかし、アンカーではそうした代替素材ではなく、リチウムイオン電池を進化させたNeo Lithium-ion Batteryを投入する。
これについて、アンカー・ジャパンのカスタマーエクスペリエンスの井田真人本部長は「代替素材には現時点でまだ大きな課題が残されていると考えている」とした。
「ひとつは実証実験の蓄積。リチウム電池が世界中で積み重ねてきた検証データに比べて、代替素材にはまだ実証が十分ではない領域があります。次に使用環境と廃棄ルール。航空機への持ち込みが制限されるものや、処分ルールが整っていないものがあります」
「最後はサイズと大きさです。代替素材はリチウム電池と比べて同じ容量でもサイズが大きく、重くなりがちです。毎日持ち運ぶモバイルバッテリーにとって、コンパクトさと軽さは利便性に直結しています」
「これまでトレードオフになりがちだった安全性と利便性をどちらも妥協することなく、高い次元で両立させたい。その答えとして選んだのは代替素材ではなく、長年磨き上げてきたリチウムイオン電池を、もう一段多角的に進化させるという道です。その挑戦の結晶として誕生したのがNeo Lithium-ion Batteryです」












