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ソニーから新世代液晶“True RGB”ブラビア誕生。姿が映り込まない超低反射フィルムも
2026年5月28日 10:03
ソニーは、ブラビアの新製品として、微細なRGB LEDバックライトと照明や視聴者の姿が映り込まない超低反射フィルムを採用した4K液晶テレビ「BRAVIA 9 II」(XR90M2シリーズ)を6月13日より順次発売する。サイズは115型、85型、75型、65型。価格はオープンで、市場想定価格は66万円前後から。
液晶テレビ「BRAVIA 9 II」ラインアップ
・115型「K-115XR90M2」 約660万円 9月19日発売
・85型「K-85XR90M2」 約132万円 6月13日発売
・75型「K-75XR90M2」 約93.5万円 同上
・65型「K-65XR90M2」 約66万円 同上
2024年発売のフラッグシップ液晶「BRAVIA 9」(XR90シリーズ)の後継機。
BRAVIA 9では青色のミニLEDバックライトと量子ドット技術を組み合わせたシステムだったが、新しいBRAVIA 9 IIではRGB LEDバックライトを採用。赤・緑・青色の、3色の微細なLEDチップを個別に制御するシステムを搭載することで、従来モデルよりも広い色域を実現した。
この技術は、昨年3月に発表していた“次世代ディスプレイシステム”をベースにしたもの。同時発表の下位モデル「BRAVIA 7 II」にも同じ技術が搭載されており、これらのモデル群を“True RGB”と冠し、市場の拡大をめざす。
BRAVIA 9 IIとBRAVIA 7 IIの大きな違いは、インチサイズ、ピーク輝度や分割数、超低反射フィルムの有無、スピーカー構成など。エンジンやチューナー数、そのほかの基本的な仕様・機能は変わらない。BRAVIA 7 IIの詳細に関しては、別記事を参照のこと。
| サイズ | RGB | エンジン | 画質 | 視野角 | 低反射 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 9 II | 115 85 75 65 | 〇 | XR | RGB Backlight Master Drive Pro XR Contrast Booster 40 Luminance Booster Pro | ◎ | ◎ 115型除く |
| 7 II | 98 85 75 65 55 50 | RGB Backlight Master Drive Pro XR Contrast Booster 20 Luminance Booster | 〇 | ー |
独自制御でRGB LEDの効果を最大化。超低反射フィルムも新開発
115型、85型、75型、65型とも、4K/3,840×2,160解像度の倍速液晶パネルを採用する。
前述の通り、バックライトには微細なRGB LEDを搭載。従来の液晶はカラーフィルターのみで色付けしていたが、RGB LEDを採用することで、バックライトでも色の制御を実現。その結果、「描き出せるカラーボリュームがミニLED液晶テレビや有機ELテレビに比べて大幅に向上した」という。
最新の「RGB Backlight Master Drive Pro」テクノロジーをバックライト制御に使用。ソニー独自の制御技術とRGB LEDバックライトシステムを掛け合わせることで、BRAVIA 9を超える高輝度、暗いシーンのグラデーションまで再現する高階調表現、そして色再現領域の拡大を実現した。
明暗差の激しいシーンで発生しやすかった光漏れも低減。従来の白色バックライトの場合、漏れた光は“白色”として現れ、被写体本来の色との差異が生じ、不自然に見えていた。しかし、RGB LEDバックライトの場合、バックライトそのものが被写体と同じ色で発光するため、光漏れが生じた場合でも、漏れる光の色が被写体の色と一致するため、漏れが目立ちにくくなっている。
バックライトのRGB LED化により視野角も改善した。
従来の液晶テレビは、バックライトからの白い光を液晶セルの開閉とカラーフィルターの通過によって色として表現する。しかし、光の波長(赤や緑など)によって透過時の光学的な広がり方が異なるため、斜め方向から視聴した際に色変移(色の変化)が発生しやすいという課題があった。
対してRGB LEDは、バックライト側で直接色を生成。これによりカラーフィルターへの依存度が低減されるとともに、各色の光の拡散特性の差分も最小化されるとのこと。その結果、斜めから視聴した際の色変移が抑制され、優れた広視野角を実現できるのだという。
また、必要な色のみを発光することで純度の高い色の実現と当時に、省電力化も実現。BRAVIA 9と比べて、BRAVIA 9 IIは約20% OFFの消費電力(65型比較の場合)を実現している。
新製品会場では、85型のBRAVIA 9 IIと、別のメーカー2社のRGB LED液晶テレビ(いずれも85型)が設置されており、右上の“一部のバックライトパネルが見えた状態”でバックライト制御の比較展示を見ることができた。
RGB LEDは複雑な映像信号が入ると、RGB個別で色分けするのを止め、白色発光(RGB全色点灯)に切り替わる。この白色発光に切り替わる閾値をどこまで高められるか? どこまで高精度なRGB発光を維持できるか? が、各RGB LEDモデルを発売するメーカー技術者のひとつの腕の見せ所となる。
見えている一部のバックライトパネルを比べた限りでは、BRAVIA 9 IIは別の2台に比べて、複雑な映像を表示させた状態でも、白色発光が少なく、RGB個別の発光をだいぶ維持できているように感じた。
「ソニーは、RGB LEDバックライトを搭載した液晶テレビを2004年にいち早く発売した歴史がある。その後、2008年にはRGB LEDのローカルディミング技術、そして2016年にはBacklight Master Drive技術を搭載するなど、革新的な独自のバックライト制御技術を開発し、長年そのノウハウを培ってきた。RGB LEDはソニーのバックライト技術があって初めて、そのポテンシャルを最大限に引き出すことが可能だと考えている」とアピールしていた。
BRAVIA 9 IIのもうひとつの特徴が、反射抑制技術「Immersive Black Screen Pro」。新たに開発した特殊な低反射フィルムを用いることで、映り込む光量の抑制と、映り込んだ像のぼかしを両立。映像のコントラスト感をキープしながら、画面への映り込みを大幅に低減することに成功した。
この反射抑制技術は素材から生産工程まで、ソニーがBRAVIA 9 II用に新規開発したもの。素材の詳細については「非公表」との回答だった。
スピーカーを“画面上部&横一列”に再配置
BRAVIA 9 IIでは、サウンドシステム「Acoustic Multi-Audio+」のスピーカー構成も変更されている。
前機種は画面下方にミッドレンジとサブウーファー、上方にフレームツイーターとビームツイーターを配置していたが、BRAVIA 9 IIでは、スピーカーユニットを“画面上部&横一列”に再配置。
高・中・低音域が異なる高さから出力されていた構成を止め、同じ高さから出力する構成へと改めることで音像定位を改善。よりクリアで、左右の分離感が向上したサウンドを目指した。
最大出力は、85型・75型・65型が80W/2.2.2ch。115型のみ、構成&出力が異なり85W/2.1.1chとなっている。
新しいUXとしては、メニューに「My Cinema」が追加された。
これは映画の視聴に最適な3つのプリセットがあらかじめ登録されており、画音のメニューをそれぞれセッティングすることなく、環境に合わせて画音質を簡単に切り替えることができるもの。
具体的には、制作者の意図した画質を再現する「ディレクターズカット」、セリフを強調させて聞き取りやすくする「ダイアログ」、明るい環境でも映像がハッキリ視聴できる「デイタイム」を用意。
この3つのプリセットを切り替えるだけで、明るさ・画質設定・音声・ボイスズーム機能などを個別に設定することなく、映画視聴に最適な設定を選択することができる。プリセット内の詳細設定をユーザーで変更することも可能だ。
また、サウンドバーを用意することなく、BRAVIAに直接オプションスピーカーを接続することができるようになった。
直接接続できるオプションスピーカーは、発売中の「BRAVIA Theatre Sub 7」「Rear 8」に加えて、新たに発売される「Sub 9」「Sub 8」「Rear 9」の計5モデル。
ブラビアにリアスピーカーを足してサラウンド感を強化したり、サブウーファーを足して低音を強化したり、手軽に音をアップグレードできるようにした。リアスピーカーとサブウーファーを同時に接続して、利用することもできる。
ついに「TVer」ボタンがソニーにも搭載。センタースタンド回帰
搭載チューナーは、BS4K/110度CS 4K×3、地上/BS/110度CS×3。別売の外付けHDDを接続すれば、2番組の同時録画も可能。放送視聴中の裏番組録画や2番組同時録画が行なえる。
OSは「Google TV」。独自のSONY PICTURES COREほか、NetflixやPrime Video、Hulu、Disney+、TVer、ABEMA、U-NEXT、Apple TV、YouTube、DAZNなどの各種映像配信サービスが楽しめる。
Bluetooth式リモコンには「U-NEXT」「Netflix」「Hulu」「Prime Video」「FOD」「Disney+」「ABEMA」「YouTube」の8つのダイレクトボタンに加え、新たに「TVer」ボタンを追加した。
「TVerは利用率が高いため、“テレビボタン”の下の、日常的に使いやすい位置に新しく搭載した」とのこと。
これに伴い、My BRAVIAボタンの位置変更、ヘルプボタンの削除、レコーダーホームボタンの削除などが行なわれている。
HDMI入力は4系統で、入力3・4がHDMI 2.1をサポート。4K120p入力や可変リフレッシュレートのVRR、自動低遅延モードのALLMに対応する。eARCは入力3のみ可能。PS5連携機能のオートHDRトーンマッピング、コンテンツ連動画質モードにも対応。「4K144Hz」入力には対応しない。
新たにセンタースタンドを採用、多くのテレビ台で設置が容易になった(115型を除く)。さらに光を屈折させる特殊印刷のレンチキュラーをスタンド部の透明パネルに採用。
これにより、背面のケーブルやスタンド自体の存在感を軽減。画面が浮いたような、浮遊感を持たせる佇まいのミラージュスタンドデザインに仕上げた。スタンドの透明パネルは上下に稼働できるため、スタンド部分にサウンドバーを設置した場合でも、サウンドバーの配線を通すことができるようになっている。

























