ニュース

シャープ、鴻海による契約保留報道に声明。「偶発債務は適切に開示している」

 シャープは26日、鴻海精密工業がシャープの潜在的債務を理由に再建案への最終契約を保留しているとの報道について、「当社の発表に基づくものではない」とするコメントを出した。

 25日にシャープは、鴻海による経営再建策の受け入れと、第三者割当増資を発表。しかし、その後に鴻海が、シャープの潜在的債務(偶発債務)を理由に最終契約を保留との声明を出し、偶発債務の規模は3,000億円と報道されていた。

 シャープは、「鴻海との間で、当社の潜在的なリスクを含む経営状況に関する確認作業を行なうなど最終契約に向けて協議している。偶発債務については、会計基準に基づき、有価証券報告書、四半期報告書等で適切に開示しており、その他に開示が必要と認識しているものはない」と説明している。

(臼田勤哉)