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シャープと鴻海の最終契約は、「可能な限り早期を目指す」

 シャープは29日、鴻海精密工業傘下での再建に向けた契約について、「期限は設定していないが、可能な限り早期の最終契約締結を目指し、鋭意、協議を進めていく」との声明を発表した。「3月7日の契約を目指すことで合意」との日本経済新聞の報道については、「当社の発表に基づくものではない」と否定している。

 25日にシャープは、鴻海による経営再建策の受け入れと、第三者割当増資を発表。しかし、その後に鴻海が、シャープの潜在的債務(偶発債務)を理由に最終契約を保留との声明を出し、シャープは「偶発債務については、会計基準に基づき適切に開示している」と応じ、29日を目標としていた交渉期限が延長された。

(臼田勤哉)