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'15年の米国アナログレコード売上額は前年比3割増。'88年以来の水準に回復
(2016/3/25 09:30)
全米レコード協会(RIAA)は米国時間の23日、アナログレコード(Vinyl)の'15年売上実績を発表した。売上額は4億1,600万ドルに伸長し、1988年以来の水準まで回復している。
CDやアナログレコードなど物理メディア全体の'15年売上額は約20億ドルで、前年から約10%減少。その一方で、レコード(LP)は前年比32%増の4億1,600万ドルとなった。この額は、成長を続けているストリーミング配信サービスの広告付きモデル(YouTubeやSpotify無料版など)の3億8,500万ドルを上回っており、物理メディア全体のうち20.6%を占めている。
アナログレコードのアルバムで、売上が'15年のトップとなったタイトルは、Adeleの「25」で約11万6,000枚。2位はTaylor Swiftの「1989」(約74,000枚)、3位はPink Floydの「Dark Side of the Moon」(約5万枚)、4位はThe Beatlesの「Abbey Road」(約5万枚)、5位はMiles Davis「Kind of Blue」(約4万9,000枚)だった。
なお、毎年全世界で同時に行なわれているイベント「Record Store Day」は、今年は4月16日に開催。各地でインストアコンサートなどが行なわれる。今年のアンバサダーはMetallicaが務める。日本でも同日に開催され、アンバサダーは曽我部恵一(サニーデイ・サービス)。各地で限定版のアナログレコードやCD、グッズが販売されるほか、賛同アーティストによるライブなども実施される。