ニュース

メモリーテックとキュー・テック、UHD Blu-ray製造をグループ一貫で受注開始

 メモリーテック・ホールディングスは、子会社のメモリーテックとキュー・テックが、Ultra HD Blu-ray(UHD BD)のトータル・ソリューションサービスを受注開始したと発表した。

 3月24日付で、メモリーテック・ホールディングスはBlu-ray Disc Association(BDA)から公式にオーサリングハウスとしての認証(BD-ROM 4.0 Commercial Audiovisual Content Licensee)を受けた。同社は'15年12月にUHD BDのディスク生産に関する認証(BD-ROM4.0 Media Licensee)を取得していることから、これらを合わせてUHD BDのパッケージ製造に関する全サービスを一貫して提供する環境が整ったという。

 今後は、キュー・テックによるエンコード・オーサリングサービスから、メモリーテックによるディスク生産まで、グループ内で一貫したトータルソリューションサービスを提供し、UHD BDの普及を図る。

 キュー・テックは、映像編集ツールとして英Snell Advanced Media製「Quantel Rio」を中心にUHD編集環境を用意。オーサリングツールは「Scenarist UHD(米Scenarist製)」、HEVCエンコーダは「ATEME TITAN(仏Ateme製)」を導入。今後はSirius Pixels製エンコーダの導入も予定している。これらは、SMPTEのEOTF規格「ST2084」に基づいたHDR(High Dynamic Range)や、広色域規格ITU-R BT.2020など最新のUHD規格をサポートしている。また、メモリーテックは業界に先駆けて3層100GBディスクを含むUHD BD全規格の製造体制を整え、既に製造/量産を開始しているという。

(中林暁)