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「第六台場」へ上陸。フジのFODでお台場の歴史を紐解く4Kドキュメンタリー

 フジテレビは、4K歴史ドキュメンタリー番組「TimeTrip御台場」を、映像配信サービス「フジテレビオンデマンド」(FOD)内の公開実験室「FOD LABO」において、4月1日11時より配信開始する。東京都の協力のもと、大正15年以来立入禁止となっている「第六台場」へメディアとして初上陸。4Kドローンで空撮された映像などを交え、御台場建造の歴史とその背景に迫る。

 有料のFOD会員であれば視聴可能で、視聴環境としてパソコン用Google Chromeの最新バージョンを推奨している。スマートフォンやタブレットには非対応。

4K歴史ドキュメンタリー「TimeTrip御台場」

 江戸時代末期に建造された御台場は、現在は第三台場が国指定公園として公開。第六台場は都が管理する野鳥保護区として立入禁止になっている。同番組では、東京都による25年ぶりの学術調査の模様を、鮮明な4K映像で残すために密着取材。第五台場の発掘調査取材のほか、第六台場では4K空撮ドローンなどを使った撮影も行ない、学術的に貴重な史跡記録を収録できたという。

 番組では、御台場と静岡・韮山反射炉('15年ユネスコ世界文化遺産に登録)、そして江戸幕末の伊豆韮山代官・江川太郎左衛門英龍の関係を掘り下げて紹介。長崎・出島や佐賀・鍋島藩、千葉・鋸山などの4K映像も交えながら、幕末のペリー来航から開国までの史実と江川英龍の功績を解き明かしていく。

千葉・鋸山
嘉永7年(1854年)の砲台場イメージ

 番組統括プロデュースの大村卓氏(フジテレビ デジタル技術推進部)は「フジテレビ本社屋の眼下に浮かぶ御台場は、ペリー来航に備えてわずか1年4カ月で人力で築造。そこには壮絶な歴史的背景があった。大都会に残る手つかずの江戸の史跡、台場の研究が急速に進む今、高精細4Kで撮影した映像は必見」とコメントしている。ナレーター出演は亀岡真美。制作著作はフジテレビ。

 FOD LABOは、ユーザーが次世代の映像配信技術を体感できる“研究開発コーナー”として'15年に開設。4K配信インフラとして、Mist TechnologiesのP2P型CDNサービス「MistCDN」を採用しており、専用のソフトウェアやプラグインを使わず、Webブラウザの標準技術であるWebRTCを使用している。

(庄司亮一)