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ソニー、4K/120fpsスローや30秒さかのぼり撮影を実現する新AXSカード

 ソニーは、CineAlta 4Kカメラ「PMW-F55」と組み合わせて、4K/120fpsでのハイフレームレート撮影や、最大30秒さかのぼっての撮影などを可能にするAXSメモリーカードの新シリーズ「S48」と、対応レコーダを今夏に発売する。価格はレコーダの「AXS-R7」が80万円。S48シリーズのメモリーカード、1TBモデル「AXS-A1TS48」、512GB「AXS-A512S48」はオープンプライス。

左がレコーダの「AXS-R7」、右がS48シリーズのメモリーカード

 同社は、2014年に4K録画に対応したRAWレコーダー「AXS-R5」と、その専用の記録メディアとしてAXSメモリーカードを開発。カメラは「PMW-F55/F5」を組み合わせ、4K撮影の実績を重ねてきた。今回の新製品は、より機能強化したレコーダとメモリーカードとなる。

レコーダの「AXS-R7」を、カメラの「PMW-F55」にドッキングしたところ

 F55、AXS-R7、S48シリーズのAXSメモリーカードを組み合わせる事で、4K(4,096×2,160ドット)で120fpsのハイフレームレート撮影に対応。4Kで5倍速(24p運用時)のスローモーションを、メディアの記録時間の限り秒数制限なしに収録できる。

 RECボタンを押す前の映像を内蔵メモリに蓄積することで、RECボタンを押したタイミングからさかのぼって収録できる「キャッシュレック」も実現。最大約30秒(23.98p/24.0p運用時)さかのぼる事ができ、自然界での撮影タイミングが難しい場面でも、大切な瞬間を逃さずに記録できるという。

 さらに、「AXS-R5」ユーザーの要望を反映させ、堅牢性や防塵防滴性も強化されている。

 組み合わせるカメラの「PMW-F55」は、2016年夏のファームウェアアップデートにより、レコーダの「AXS-R7」の動作に対応予定。同ファームでは、XAVC 4K/QFHD記録で、従来のClass 300(300Mbps/29.97p記録時)に加え 高ビットレートモードのClass 480(480Mbps/29.97p記録時)も追加される。

(山崎健太郎)