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ソニー、熊本地震の影響で'16年度連結業績見通し公表を延期

 ソニーは、4月14日以降に発生した熊本地震の影響により、4月28日に予定していた2016年度業績見通しの公表を見送ると発表した。同日の2015年度決算発表時に、2016年度の連結業績見通しを公表予定だったが延期し、5月中に公表する。

 ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング 熊本テクノロジーセンター(熊本県菊池郡)においては、地震発生直後より現在まで生産活動を停止。従業員の安全を第一に、被害状況の確認や現地の早期復旧に向けた準備、事業への影響を最小限にとどめるための検討を続けているという。

 熊本テクノロジーセンターは、デジタルカメラや監視カメラ向けのイメージセンサー、及びディスプレイデバイスの基幹工場。これまでの調査では、建屋、クリーンルーム、生産装置の一部に損傷が確認されており、生産活動の再開時期は未定という。

 この地震による連結業績への影響については精査中だが、同テクノロジーセンターの生産活動停止は、特にデバイス分野及びイメージング・プロダクツ&ソリューション分野の業績に影響を及ぼすおそれがある。また、ソニーの事業所以外の部品供給元の一部も被災しており、これらの影響についても現在精査中としている。なお、'15年度決算は予定通りに4月28日に公表する。

(臼田勤哉)