【スマホLIFE】手軽なBluetoothスピーカー「Mini Boombox」
-小型かつバッテリ動作が特徴。BGM向け
スマートフォンブームにあわせて、周辺機器として注目したいのがBluetoothスピーカー。ほとんどのスマートフォンは、ヘッドセットとの連携を想定してBluetoothを標準で搭載しているため、すぐにBluetoothスピーカーを楽しめるようになった。
例えばiPodの“Dock”のような専用コネクタ接続の場合、iPhoneや各端末に合わせた専用端子もしくはステレオミニでの接続が必要となる。しかし、Bluetoothの場合はワイヤレスなのでそうした制限はなく利用できる。そのため、これまでiPod用アクセサリを作っていた周辺機器メーカーやAV機器メーカーなどの多くがBluetoothスピーカーに参入している。
今回取り上げるのはロジクールの「ミニ ブームボックス」(TS500)。外形寸法115.5×71.2×57.5mm(幅×奥行き×高さ)/重量は230gと小型ながら、バッテリを内蔵し、ポータブルBluetoothスピーカーとして活用できる点が特徴だ。価格はオープンプライスで、直販価格は7,980円。
■ 手のひらサイズだが、迫力は十分
横幅12cmと手のひらサイズだが、35mm径のフルレンジユニット2基と40mmのパッシブラジエーター1基を搭載。定格出力は3W×2ch、再生周波数帯域は80Hz~16kHz。対応BluetoothプロファイルはA2DP/AVRCP/HFP/HSP。ボディの質感もしっかりしており、サイドパネルの仕上げも高級感がある。
前面にユニットを装備するほか、背面に充電用のUSBミニ端子やステレオミニの音声入力、電源ON/OFFスイッチを装備。また、天面がタッチパネル式になっており、ボリュームや再生制御などの操作はここから行なえる。バックライトを備え、ボタンが浮かびあがるような表示になる。もちろん、スマートフォンからのボリュームや再生楽曲操作が可能だ。
小型かつバッテリ駆動が特徴 | 前面。2基のフルレンジユニットを搭載 | 側面 |
背面 | 天板に操作ボタン。触れるとLEDが点灯 |
iPhoneでBluetooth機器を検索 | iTunesからMini Boomboxを選択 |
利用前の設定もシンプルで、電源ボタンをONにして、ペアリングしたい機器側のBluetooth機能もONにする。本体天板に表示されるペアリング/通話ボタン(Bluetoothロゴ/電話ロゴ)を15秒ほど押すことでペアリングを開始、機器側から[Mini Boombox]が検出される。なお、一部機器でパスコードの入力を求められた場合は[0000]を入力する。今回iPhone 4Sでテストした限り、このパスコードは不要だった。
あとは、スマートフォンなどから出力先として、Mini Boomboxを選択するだけ。機能としてはとてもシンプルだ。パソコンでも同様にペアリングして、Mini Boomboxを出力先として選択すればいい。
iPhoneからMini Boomboxを選ぶと、約1秒で出力先が切り替わり、フェードインして音楽が再生される。手馴れたスマートフォン/パソコンからの操作が可能なほか、MiniBoomboxの本体上面パネルのタッチパネルを使って、再生/停止や、スキップ/バック、ボリュームなどの操作が可能。このボタンタッチ後のレスポンスも良好だ。
小型のスピーカーながら低音の量感は十分。バッテリ駆動のポータブルスピーカーとしては出力もかなり高い。ボーカルの音像もくっきりと出て、どちらかというと迫力重視の音作りだ。一方、キャビネットの共振の影響もあり、ベースラインの細かなニュアンスなどは潰れ気味で、チャンネルセパレーションもイマイチ。特に中低域が全体的にもっさりしている。情報量を繊細に表現するというよりは、迫力を重視した音作りといえる。じっくり音を楽しむというよりは、リラックスしてBGM的に楽しむ使い方が適している。
ステレオ感はイマイチだが、指向性があまり無いので、例えば真横においてもそれなりに音楽を楽しめる。そういう意味では、出張用に適当において、音楽を楽しむ分にはちょうどいいように思える。また、スピーカーフォンとしても利用できる。
iPhoneで再生 | Macで再生 |
■ 手軽なポータブルスピーカーとして
3色のバリエーションを用意 |
小型のデザインと迫力ある音が特徴のポータブルスピーカー。カラーはレッド(RD)、ブラック(BK)、ホワイト(WH)も用意されているので、好みに合わせて選択できる。一方、音質は迫力重視の傾向なので、オーディオ的な繊細な表現を求める人には向かない。BGM的なリラックスした空間での音楽鑑賞にちょうどいい音作りだ。
充電所要時間は約4時間、連続再生時間は最大10時間となっており、1日出張のホテル用スピーカーと考えてもいいし、USBで充電できるので、ACアダプタなどが不要な点もメリット。ポータブル性を活かしたBluetoothスピーカーが欲しい人にはおすすめできる製品だ。
ミニ ブームボックス (TS500) | |
発売元 | ロジクール |
対応機器 | Bluetooth対応機器 A2DP/AVRCP/HFP/HSP |
発売日 | 2011年12月23日 |
直販価格 | 7,980円 |
Amazonで購入 | ||
ミニ ブームボックス (TS500BK) | ミニ ブームボックス (TS500RD) | ミニ ブームボックス (TS500WH) |
(2012年 4月 12日)
[ Reported by 臼田勤哉 ]