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リア充感!! プライムビデオ「バチェラー・ジャパン」の久保さんが凄いためになる
2017年3月10日 19:03
「イッキ見」という言葉も登場したように、HuluやNetflixなど今の映像配信サービスの中核を連続テレビ・ドラマシリーズが担いつつある。そして、日本でも'15年秋のサービス開始以来人気の高い、Amazonプライム・ビデオでも、数多くのオリジナルシリーズが配信されている。今、イチオシされているのが恋愛リアリティ番組「バチェラー・ジャパン」だ。
バチェラーは、アメリカでの放送の成功以来、全世界225カ国以上で放送されたリアリティショーで、バチェラー・ジャパンはその日本版。Amazonと、ワーナー・ブラザース・インターナショナル・テレビ・プロダクション(WBITVP)とYDクリエイションが共同制作し、プライムビデオで独占配信している。
設定は、「ある一人の独身男性(バチェラー)が、25人の女性たちと様々なデートを繰り返しながら、運命の相手となる最後の1人の女性を選び出していく」という恋愛サバイバル。ラグジュアリーで非日常な世界で「25人の女性たちが彼の心を勝ちとるために、仁義なき戦いを繰り広げる。全12話で、3月10日には第5話が配信開始される。
主役となる”バチェラー”は久保裕丈氏(35歳)。成功を収めたIT企業の元社長で、「趣味はキャンプとキックボクシング、音楽フェスに参加すること。先ごろ自身が立ち上げた会社を売却し、次の冒険、そして理想の女性を追い求め続ける……」とのこと。ちなみに、東京都生まれ、東京大学大学院卒、2007年A.T.カーニー入社、2012年ミューズコー株式会社を設立、2015年ミューズコー売却で、その売却先はミクシィだそうで、思わず、スマホやPCを投げつけたくなるようなパーフェクトなプロフィールだ。
25人の女性に囲まれたハイスペ・イケメン。結婚以外のすべてに恵まれた男、久保裕丈。「僕が選ぶ立場でいいのか……」とかいいながらも憎らしいくらいに自信にあふれている。舞台もビーチリゾートやラグジュアリーなホテル、富士山麓のコテージ、無人島と、嫉妬しか浮かばない。
だが、見始めると不思議と引き込まれる。
とにかく第1話、女性との対面シーンを見てほしい。
25人の女性が、ドレスで着飾り、リムジンに乗って、会場に到着。ひとりずつレッドカーペットの中、久保に歩み寄ってくる。それを満面の笑みとオーバーなリアクションで迎える久保。冷静に見えるが少し緊張も感じられる。
緊張の初対面。その捌きぶりが実に見事だ。
女性陣は、それぞれ「結婚」を強く意識しているだけに、ファーストインプレッションにかける意気込みが凄い。そのプレッシャーに対し、簡単な自己紹介にあわせて、「めちゃくちゃ素敵なドレス」、「緊張するなー」、「テレビでお見かけしたことが……」などと、ものの30秒程度の時間のなかで、女性のアピールを聞き入れつつ、適度に自分の主張も混ぜており、実に完璧な社交辞令というか、誰も不幸にならない立ち振る舞いだ。
ちゃんと聞いていると、「○○さんよろしくお願いします」、「すごいですね」、「機会があるとうれしいです」、「あとでゆっくりお話しできれば」と、言葉としては大したことは言っていない。テンプレート的なシンプルな言葉だが、適切なタイミングで発し、表情や動きで、なんとなくうまくいっているのだ。「パーティでは壁がフレンズ」な自分にとっては、「こ、こいつすごいぞ」という尊敬の念しか沸いてこない。
しかし、7人、8人と続くとさすがのイケメン久保さんにも、やや疲れが見えてくる。さらに女性陣からも、ハイタッチ、ハグ、筋肉タッチ、英語、ギャルなど様々な攻撃(アピール)が繰り広げられる中、いかに久保さんがこの苦境を捌いていくのか。ドキドキせずには見ていられない。嫉妬の対象であった、久保さんをいつの間にか応援してしまう。
おそらく、このシーンも女性が見れば、全く別の印象を抱くのだろう。たが、自分の感想は「モテるって案外つらいことなのかもしれない」というものだった。モテたことはないのでわからないのだが……。
思わず、久保さんに感情移入してしまったものの、第2話以降は、予想通りにゴージャスなシチュエーションでの、デート、女性陣の戦いが繰り広げられる。クルージングやロボットレストラン、アウトドア、ビーチなど舞台は派手なものの、ドロドロとした人間ドラマが徐々に増えてくるほか、女性陣の焦りも感じられるように……。久保さんに声をかけられずに泣いた女性を見て、「気を惹くため以外に、泣く理由ってありますか?」とか、別室で語っていたり、久保さんとあまり関係ないような女性陣の派閥争いが始まると、期待通りの展開になってきたな、という感じがしてくる。
筆者が見た3話目までは、久保さんはパーフェクトにこなしているように見える。女性の戦いも徐々に激しさを増している中で、久保さんは最後までパーフェクトにこなせるのか? どのように落ちるのか、誰が崩すのか、俄然興味が沸いてくるのであった。
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