鳥居一豊の「良作×良品」

4K「そうかえん」を東芝REGZA「43J20X」で存分に堪能

充実する4K放送やNetflix 4Kで精細感と豊かな色に驚く

 今や4Kテレビは薄型テレビのプレミアムクラスとして定着し、地デジ化初期に薄型テレビを購入したユーザーの買い換え需要と合わせて、着実に売り上げを伸ばしている。そして4Kコンテンツも昨年スタートした4K試験放送の「Channel 4K」に加えて、今年には「スカパー! 4K 映画/総合」が開始。「ひかりTV 4K」などの動画配信も始まり、4Kコンテンツの充実度が加速した。そして、9月には世界最大級と言われるNetflixが加わった。こちらもオリジナルの4K制作ドラマが盛り込まれている点が大きな特徴だ。

 というわけで、今回は最新の4Kコンテンツをじっくりと楽しんでみることにする。良品は東芝のREGZA「43J20X」。今年の4Kテレビは、HDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)への対応がポイントだが、いちはやく全面直下LEDを搭載し、テレビの高輝度化を進めていた東芝は、一世代前のJ10Xなども含めて多くのモデルで、Ultra HD Blu-rayで採用されるHDR技術のアップデート対応を果たしている。J20Xシリーズはラインナップの中間にあたる4Kテレビとしてはスタンダードな存在だが、4K IPSパネルと全面直下LED、バックライトにあわせて映像のガンマなどをダイナミックに制御する「ダイナミックグローバルディミング」により、高コントラスト化を果たしている。

REGZA 43J20X

 今回は43J20Xで、Netflix 4K、そしてスカパー! 4K総合で放送された「そうかえん」(平成27年度富士総合火力演習)など、4Kコンテンツをじっくり体験した。

外見はほとんど変更がないが、タイムシフトマシン搭載のためUSB端子が増設

 取材は例によって自宅の試聴室で行なった。お借りした43J20Xは、外観などのデザインは旧モデルのJ10Xシリーズそのままで、あまり新鮮味はない。ベゼルが細いデザインはスマートで思った以上に小さく感じる。

 思い起こせば2003年頃に初めて手に入れた薄型テレビはパイオニアの43型プラズマテレビだったが、あれはおそらく現在でも一人では設置どころか持ち上げることさえできないサイズと重さだった。それが43J20Xならば一人でもなんとか組み立てや設置が可能。かつての薄型テレビが画面周囲の額縁を含めてかなり大きかったことを思い出すが、感覚的にはかつての32型と同じようなサイズ感だ。実際、置き場所のスペース的にも昔の32型とあまり変わらないように感じる。

REGZA 43J20X
接続機器の設定では、タイムシフトマシンの録画設定などが加わっている。対応HDDを増設すれば、地デジ6chの蓄積録画が可能だ

 配線などを含めてよくよく確認してみると、HDMI入力の数こそ4系統のままで同じだが、USB端子が2系統から4系統に増えている。これは、J20Xシリーズがタイムシフトマシン搭載となったためで、タイムシフトマシン録画用の端子が2系統加わっている。残りは通常録画用と汎用USBというのは以前と共通だ。これにともない、内蔵チューナーも地デジ×9、BS/110度CS×3となっている(外観から違いはわからないが)。リモコンも大きくは変わっていないが、Netflix対応に伴い専用のボタンが追加されている。

リモコンに[NETFLIX]ボタン

 ちなみに、外観は同じでも内部は大きく変わっており、映像処理エンジンとしては、新開発の4KレグザエンジンHDR搭載となっている。

一新されたクラウドサービス「TimeOn」の「みるコレ」、「Netflix」を試す

 まずはスタートしたばかりの新サービスである「みるコレ」を試してみた。これは、クラウドサービス「TimeOn」のリニューアルで追加された機能で、タイムシフトマシンや通常録画で録り貯めた番組、将来放送される番組、YouTubeの番組などを横断的に検索し、好みにあった番組をピックアップできる機能。基本的な使い方としては、「パック」と呼ばれる番組検索の設定から、好みにあったものを選ぶだけ。この「パック」が非常に充実したものになっているので、ほとんどの場合自分の好みに合わせて設定をするような面倒なことにはならない(自分で設定をカスタマイズすることも可能)。例えば映画ならば、洋画/邦画、SFやアクションといったジャンルなどで細かく分類されたものが揃っているし、スポーツならば、野球、サッカーなどではチームごとのパックもある。タレントやアイドルごとのパックや、少年アニメや大人アニメといった分類もある。

「TimeOn」のトップ画面。上部にはパックで登録したお気に入り番組が並ぶ「すぐみる」、よく視聴する番組を探せる「いつもの番組」がある。下段には、動画配信サービスや設定などの機能アイコンが並ぶ

 これらのパックを選んでおけば、お気に入りの番組に素早くアクセスできるようになる。このあたりは、初回の設定に盛り込まれているので、特に迷うことなくすぐにこれらの機能を使えるようになる。

「みるコレ」の画面。登録したお気に入りパックごとに、該当する番組をリストアップできる。パックの追加などもここから行なえる

4Kコンテンツも楽しめる「Netflix」を体験

 さっそく、話題の動画配信サービス「Netflix」を試してみることにした。まず感心したのは、番組検索などの動作が実にスムーズでサクサクと使えること。コンテンツは、上下の移動でジャンルやカテゴリーが選択でき、それぞれのカテゴリーのタイトルが横に並ぶので、左右の移動で選択するという形だ。上下、左右の移動ともに表示がとても速く、スマホなどのフリック操作でタイトルを選んでいる形に近い。タイトル数はかなり多いが、動作が軽快なので「あ、こんなタイトルもあるのか」という感じでメニューを操作しているだけでもけっこう楽しめる。

Netflixのトップ画面。下にあるのがタイトルのサムネイルで、上下に移動するとジャンルやカテゴリーが切り替わる。選択したタイトルは上部に概要が表示され、ここに4Kコンテンツかどうかの表示なども確認できる

 ラインナップは、どちらかというと海外ドラマの充実度が特徴的。海外ドラマの人気のあるものは、複数のシーズンが制作されていることも多いが、それらの各シーズンの番組をすべて視聴可能。DVDやBDならばボックスセットで購入するようなドラマが、膨大に揃っているのはドラマ好きにはうれしいだろう。Netflixにはいくつかのプランが用意されていて、4Kコンテンツを視聴するには月額1,450円のコースを選ぶ必要があるが、これらのドラマをたっぷり見たいという人なら、毎月の1,450円はかなり安価だろう。

 ちなみに、月額1,450円のコースは、同時に4ストリームまで配信可能。つまり、テレビでの視聴のほか、PCやスマホなどで別の番組を4つまで同時に楽しめるということだ。家族で利用することを考えるとさらに魅力は高まる。

 面白いのは、ジャンルやカテゴリーが、単純な洋画/邦画といったようなものだけでなく、ドラマ×サスペンスのような複合的なものになっていて、いろいろな切り口で見たいタイトルを探せるようになっていること。しかも、こうしたカテゴリーは使うほどに増えていくようで、4Kコンテンツばかり探していると、「UHD 4K」というカテゴリーが加わるなど、表示されるカテゴリーが頻繁に更新される印象だ。これはユーザーの使用履歴などのデータをフィードバックしているようで、世界規模では多くのユーザー数を抱えるNetflixならではのものと言える。

 Netflixオリジナルのタイトルも数多く、海外ドラマだけでなく国内ドラマなどもそれなりに数が揃っていることも注目だ。他の動画配信との差別化という意味でもオリジナル作品の多さは重要なポイントと言えるだろう。

 ちょっと残念だったのは、映画。海外、国内ともにそれなりの数が揃っている印象だが、BDやDVDで発売されたばかりというような最新の作品は見あたらず、新しくても数年前のものが中心。全体的にはやや古めの人気作品が多い印象だ。また、映画はほとんどがフルHDで4Kで楽しめるものもほとんどない。このあたりは、Netflixというより、映画会社の思惑もありそうで、今後は改善されていくものと思われる。僕自身はこうした動画配信サービスをBD購入するかどうかのお試し視聴的に考えているので、その点では定額制ではなく、タイトルごとに購入して視聴する動画配信サービスの方が最新タイトルが揃っているので利用しやすいとも感じた。このあたりは、ユーザーごとに好みが分かれるところだろう。

キーワード入力による検索機能もある。ソフトウェアキーボードによる入力は少々手間だが、予測変換機能などもあり、文字を入力している最中でも次々に該当するタイトルが表示されていく

 実際に視聴してみると、4Kコンテンツもきちんと4Kらしい高精細さがあり、画質的にはまずまず。正直に言うと「スカパー! 4K」の方がトータルでは情報量も豊かだし、精細さや色の再現性にも優れた印象。ストリーミング配信では決して転送レートも十分ではないので、この点は仕方がないかもしれない。

 再生中は早送り/早戻しが可能だが、一定時間ごとのサムネイルがフィルム状に並びそれをスクロールさせて見たい場面を探すイメージだ。動作はスムーズなので不満はないが、いわゆる2倍速や5倍速といったような連続的な早送り/早戻しはできない。また、音声や字幕は日本語のほか英語やさまざまな言語が選べるが、その切り替えは視聴中に随時行なえる。

 このほか、Netflix自体はサラウンド音声も配信しているのだが、43J20Xでの視聴では各言語ともステレオ音声のみだった。再生可能な映像・音声のフォーマットは受信する機材によって変化するようで、例えば手持ちのiPad miniで視聴した場合、4Kコンテンツのはずの作品もフルHDでしか視聴できなかった。この点は薄型テレビとホームシアター機器を組み合わせている人にとっては少々不満を感じるところだろう。我が家でも、AVアンプとHDMIケーブルで接続し、薄型テレビの音声もARCでAVアンプから出力しているのだが、こうした使い方をする場合に5.1ch音声を選べないのは残念。ぜひとも改善に期待したいところだ。

広大な演習場の見晴らしが素晴らしい! 「平成27年度富士総合火力演習」

 では、いよいよ「スカパー! 4K」で、8月23日に生中継された「平成27年度富士総合火力演習」を見てみよう。生中継自体は昨年も行なわれたが、今回は4Kでの生中継だ。視聴は、生中継を録画したもので行なっているが、番組表を見ているとけっこう頻繁にリピート放送されているので、見逃してしまったことを残念がる必要はなし。4Kテレビと「スカパー! プレミアムサービス」受信用アンテナ、4K対応のチューナーがあれば楽しめる。

 手軽さにおいては、Netflixの方が対応した4Kテレビだけで楽しめるので優位だが、画質的に優れたコンテンツが多いので、4Kの高画質を存分に楽しみたいという人なら「スカパー! 4K」や「Channel 4K」は見る価値がある。

 放送がスタートするなり、聴き慣れたマーチ演奏が鳴り響き、やけに相性がいい音楽だと思っていたら、「ガールズ&パンツァー」の「アメリカ野砲隊マーチ」だった。なかなか自衛隊の楽団もノリが良い。

 「富士総合火力演習」は、毎年8月ごろに行なわれる、世界でも珍しい一般に公開される火力演習。参加する自衛隊員は約2,300名。入場者数は2万6,000名という規模だ。舞台となる東富士演習場は富士山の裾野にいくつかある演習上のひとつで、ずらりと広がった観客スペースのすぐ目の前で戦車などの砲撃の実演が行なわれる。これを4Kで見ると、思っていた以上に生々しい感じが得られた。その場所の広さが見通しよく再現されるし、観客の数も実際に人数を数えられるどころか、全景を映したようなアングルでも個人を特定できるのではないかという鮮明さに驚く。

放送信号の詳細を確認。3840×2160/60pは当然として、色空間の定義がBT.2020になっている点に注目

 視聴では、やや薄暗い程度の明るさの環境で映画モードを選択した。映画モードにしたのは画質傾向などを含めて見慣れているため。色温度が低いままだが、室内の照明が白熱灯なので違和感はない。このあたりは好みや環境に合わせてモードを選ぶといい。合わせてコンテンツモードは、「4K放送」を選択。このあたりはかなり詳細にモード選択が可能だが、基本的にはオートのままでも問題ない。以前のモデルでは、特に放送系コンテンツとBDなどのコンテンツの場合は切り替えた方がノイズ感の目立ち方に違いを感じたのだが、最新モデルは映像解析の精度が高まったのか、4K放送に限らず、地デジ放送などを見ていても、オートのままでもノイズ感が抑えられた見やすく、それでいて精細な映像を楽しめるようになっている。

映像メニューの表示。映像メニューは「映画」をベースに調整、コンテンツモードは「4K放送」を選択した
コンテンツモードは、4Kネイティブなどさまざまなものが選べる。4Kネイティブと4K放送の関係は、下にあるBDと放送の関係に近く、わずかだがノイズ感に違いがある
画質調整の画面。基本的な項目は初期値のまま。色温度を調整する場合は、色詳細調整で行なえる
精細感・ノイズ調整にあるレゾリューションプラスの設定。以前はわりとこまめに調整したが、最新モデルでは初期値のままで精細さとノイズ感がきちんとバランスしている

 当日の天気はあいにくの曇天で、奥に見えるはずの富士山もかすんでしまっているが、それでもかなり見通しのよい映像だ。放送の実況や場内のアナウンス(番組でも主音声と副音声でそれぞれを切り替え可能)によると、戦車などが現れる目の前の平坦な場所の奥にある小高い丘(二段山)まではおよそ3kmとのことだが、そのあたりまでかなり精細に見える。もちろん、各部隊が使用するさまざまな火器のディテールもつぶさに確認できる。

 演習は遠距離火力、中距離火力、近距離火力、そしてヘリコプターや戦車などを実演を交えて紹介する前段演習と、「島嶼部における攻撃への対応」を想定した後段演習で構成される。つぎつぎに部隊が現れて、正確な射撃を行なっていく。発射後の次弾装填の様子などもまるで近くで見ているようで、メカ物が大好きな自分にはかなりの眼福。

 驚いたのは有線による誘導弾の発射で、クローズアップした映像では誘導の操作のためのワイヤーがはっきりと見える。4K解像度でないと見えないというわけではないだろうが、実況で指摘される前にちゃんと気づけるくらいにしっかり見えているのは見事なものだ。

 少々残念だったのは、音声だ。自走砲、戦車といった車両というよりも搭載した火器の違いはきちんと再現できているものの、砲撃音や着弾音は低音成分はカットされ、音量的なダイナミックレンジもやや狭い。つまり、一般的なテレビ放送基準の音声となっていて、身体を震わせるような迫力はやや物足りない。砲撃音や着弾音が、想像以上に映像と音にズレが生じるなど、生々しさは十分なだけに惜しい。富士総合火力演習の模様は、放送だけでなく、映画館でのライブビューイングも行なわれたようなので、ぜひとも音声の方もより本格的な収録に挑戦してみてほしい。ぶっちゃけ、センシャラウンド(ガールズ&パンツァーBDの2.1ch収録)のような2.1ch音声の採用に期待する。

 そのあたりもあって、90式や10式戦車の砲撃は図太い低音の伸びが足らず、少々物足りなかったが、爆音という意味では戦闘ヘリによる掃討射撃が凄まじかった。ヘリのローター音がすでにかなりレベルなのだが、掃射が始まるとローター音すらかき消す勢いで轟音が響いたのにはびっくりした。

 ここで、HDRについてちょっと実験してみた。もちろん、この放送はHDRコンテンツではないし、現状では43J20X自体もHDR信号の入力には対応していないが、本機の高画質機能である「アドバンスドHDR復元」によって、映像処理によるHDR的な高輝度表示が試せるのだ。いろいろと試してみたところ、オートのままではHDRがオンにならないようだったので、オンで強制的に働かせてみたところ、雲の微妙な階調感が出るだけでなく、空の青さの深みや遠くに見えるかすんだ富士山もより鮮明になった。こうした全体に明るく、白く霞んだ感じの景色が大きく見晴らしがよくなる。

 HDRは従来は表現できなかったような強い光を再現するための技術だが、輝度ピークが大幅に広がることで、映像全体の鮮明さにも大きく影響がある。暗いシーンの多い映画であっても、暗部の再現性も向上するなどのメリットは数多い。視聴もアドバンスドHDR復元をオンのままで見ているが、弾着の際に巻き上がる噴煙はもちろんのこと、煙幕弾のねっとりと濃い白煙の感触がよく感じられた。

アドバンスドHDR復元をオンにした状態。空の色合いや富士山の形状がより鮮明に再現されている
アドバンスドHDR復元オフの状態。全体に白く霞んでいる。放送に忠実な再現だが、肉眼での見え方としては見えづらい印象だ

 ちょっと余談だが、曳光弾の光も個人的には興味深く楽しめた。曳光弾とは、機銃などの弾道を識別し、修正ができるように、通常弾の中に混ぜて発射される発光しながら飛ぶ弾。戦車映画の「フューリー」を見ると、その曳光弾の再現がまるでレーザー兵器のような長く尾を引いて再現され、最初は違和感を感じた。どちらかというと戦闘機が打ち合う機銃のイメージ(点線のような再現)が自分にとっての曳光弾だったからだ。だが、この火力演習でも、レーザーのような感じに見える。相当に強い光の感じや中心が白く発光しつつ、周囲は赤く輝いているような感じもしっかりと出て、実弾の凄みを改めて実感した次第だ。

 映像処理によるHDRでもこれだけの効果があるのだから、制作段階で輝度ピーク情報を正確に記録したHDRコンテンツではより生々しい映像が得られると思う。BT.2020による広色域表示と合わせて、輝度と色が4Kの解像度に相応しい情報量を備えることで、4Kテレビの高画質の魅力はさらに増すと思われる。43J20Xは今後登場するULTRA HD Blu-rayや、Netflixなどの動画配信でも採用する予定と言われるHDRへの対応が可能で、今後の高画質コンテンツも存分に味わえる。薄型テレビは製品の寿命もより長くなっているので、こうした将来性が確保されているのは安心感がある。

 富士総合火力演習は、島嶼部への攻撃への対応ということもあり、陸上自衛隊だけでなく、航空自衛隊や海上自衛隊との統合運用が想定されており、空自のジェット戦闘機が何度か上空を通り抜けていくなどの演出もあった。実際には海上からの艦砲射撃による支援なども想定されているようだ。そうそうたる最新鋭の装備の実演は迫力満点だし、隊員たちのムダのないキビキビとした動きなども練度の高さを思わせてくれるなど見どころだらけで、4Kの良さを実感できる作品だった。

美しく見るための機能は十分。コンテンツを探す機能の進化も

 今後も薄型テレビの画質はさらに向上していくだろうが、画質的にはかなり満足度の高いものとなっている。今後の要望としては、クラウドサービスの「みるコレ」のような見たいコンテンツを探す機能をさらに充実させてほしいこと。現状では、地デジ放送とYouTubeがコンテンツ検索対象となっているが、BS放送、4K放送、動画配信のコンテンツもまとめて検索対象となって欲しい。有料放送のコンテンツも網羅してしまうと、リストアップされても視聴できないという事態も発生するのが悩ましいところだが、それが今まで関心のなかったBS放送や4K放送を知るきっかけにもなると思う。

 なにより、BS放送やスカパー!はチャンネルが膨大なので、それらから興味あるコンテンツを探せる機能はユーザーにはメリットが大きいと思う。より快適に利用できるようになれば、より多くの人が楽しめるはず。東芝はこの分野では一歩先を行っているが、さらに進化を遂げて欲しいし、東芝に限らずテレビメーカーは今後こうした機能をより充実させていってほしいと思う。

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鳥居一豊

1968年東京生まれの千葉育ち。AV系の専門誌で編集スタッフとして勤務後、フリーのAVライターとして独立。薄型テレビやBDレコーダからヘッドホンやAVアンプ、スピーカーまでAV系のジャンル全般をカバーする。モノ情報誌「GetNavi」(学研パブリッシング)や「特選街」(マキノ出版)、AV専門誌「HiVi」(ステレオサウンド社)のほか、Web系情報サイト「ASCII.jp」などで、AV機器の製品紹介記事や取材記事を執筆。最近、シアター専用の防音室を備える新居への引越が完了し、オーディオ&ビジュアルのための環境がさらに充実した。待望の大型スピーカー(B&W MATRIX801S3)を導入し、幸せな日々を過ごしている(システムに関してはまだまだ発展途上だが)。映画やアニメを愛好し、週に40~60本程度の番組を録画する生活は相変わらず。深夜でもかなりの大音量で映画を見られるので、むしろ悪化している。