鳥居一豊の「良作×良品」

CDとネットワーク再生を比較できるヤマハ「CD-N500」

初音ミク出演「冨田勲/イーハトーブ交響曲」を堪能

CD-N500

 今回取り上げる良品は、ヤマハのCD-N500(実売約65,000円)。CDプレーヤーでありながら、ネットワークプレーヤー機能も備えた変わりモデルだ。CDプレーヤーの優秀なD/Aコンバータ部を活かすため、USB入力やデジタル入力を装備してDACとしても使えるモデルは高級機には多いが、ネットワークプレーヤー機能は珍しい。

 メカレス再生によって同じCD音源でもより優れた音質を狙えるネットワークプレーヤーがドライブメカを持つCDプレーヤーと同居するというのも、少々ちぐはぐな感じはするかもしれない。しかし、ネットワークプレーヤーを初めて導入する場合、DLNAサーバーとなるNAS(PCやスマホでも代用できる)が必要になるし、CDを一度PCでリッピングするという作業が必要。ネットワーク接続のための設定も含めて、初心者にとってはハードルが高い。一方の、CD-N500は買ってきたCDをトレイにセットすれば、すぐに再生ができる。

 つまり、従来通りのディスク再生ができ、しかも興味があればネットワーク再生にも挑戦できる。ネットワーク再生への移行がスムーズに行なえるという魅力が本機にはあるのだ。

 もうひとつ、オーディオ好きなら誰でも思いつくものとして、ダイレクトなCD再生とCDをリッピングしたデータのネットワーク再生の聴き比べができるというのも、興味深い楽しみと言える。先にネタばらしをしてしまうと、開発段階でCD再生と比べてネットワーク再生の方があきらかに実力が上とわかったので、製品では両者の音の味付けを変え、あたかも2つのプレーヤーを使い分けるような楽しさを加味したという。果たして、どのようなキャラクターの違いが与えられているのだろうか。この点もじっくりと聴いてみたい。

 そして、良品の方は「冨田勲/イーハトーブ交響曲」。昨年の11月23日に東京オペラシティ コンサートホールで初演されたコンサートをライブ録音したもの。注目すべきは、大友直人指揮、日本フィルハーモニー交響楽団、慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男性合唱団をはじめとする混声合唱団に加えて、ヴァーチャル・シンガーとして、初音ミクが共演していること。しかも、従来の初音ミクのライブのように、あらかじめ組まれたプログラム通りに歌う初音ミクに合わせて、バックのバンドメンバーが演奏するのではなく、初音ミクが大友直人の指揮に合わせて歌うという画期的な試みが行なわれている。

 このディスクは、SACDソフトでDSDの4.0chのマルチ音声とステレオ音声、CD音源のステレオ音声を収録したハイブリッド盤だ。理想を言えばCD専用のCD-N500ではなくSACDプレーヤーで試聴すべきかもしれないが、今回はCD層の再生をメインとして聴いている。

サイズはちょっと大きめ。しっかりした作りのシャーシ

CD-N500の正面。同社のHIFiオーディオ機器と同様の端正なデザイン。トレイ部分が薄型になっており、スリムな印象だ

 自宅に届いた取材機をさっそく取り出してみると、意外にサイズが大きめと感じた。背の高さこそあまり大きくはないが、奥行きがわりと長く(313.3mm)、BDレコーダなどのAV機器を見慣れているとちょっと大きく感じるのだ。

 6万円半ばといってもCDプレーヤーとしては結構な価格で、本格的なHiFiプレーヤーらしく、しっかりとした作りになっている。一見するとそれほど凝った作りには見えないが、本体トップカバーとシャーシ底面の両方に鉄製の制振板を追加し、剛性を高めている。

左側の操作ボタン類。USB端子を備えており、CD再生と切り換えるボタンもある。また、ディスプレイ表示などを消灯するピュア・ダイレクトボタンもある
右側には、再生操作ボタンがある。ボリュームのように見えるツマミはジョグダイヤルで、リストの移動や選曲などが行なえる。ネットワーク再生の操作もしやすい
ディスクトレイ。本体は樹脂製となっているが、滑り止め加工も施されており、しっかりとした作りになっている

 背面には、アナログ出力とデジタル音声出力(光、同軸)、そしてネットワーク端子がある。ネットワーク端子があるのがユニークだが、電源端子は三極プラグにも対応するものを採用する。

 内部的には中心にドライブメカとCDプレーヤー用の回路基板、ネットワーク基板を独立して配置。贅沢にもネットワーク、USB用の電源部と、CDプレーヤー用の電源部も独立して搭載している。

背面図。左側のアナログ/デジタル出力、中央にネットワーク端子、右側の電源がある。内部で各回路基板が独立して配置されていることが背面からもわかる
裏面のインシュレーター。樹脂とゴム系素材の組み合わせたものを使っている。周囲に補強のための鉄板が追加されているのもわかる
付属のリモコン。アルミパネル調の仕上げを施され高級感がある。基本操作ボタンは十字キーのように配置され、ネットワーク再生では十字キーのような操作も可能

宮沢賢治の物語とその理想郷、岩手や東北の雄大な自然を織り交ぜた交響曲

 今回はアナログ出力主体の試聴のため、ピュアダイレクトは常時オンとしている。前面ディスプレイオフのほか、デジタル音声出力もオフとして、音質のクオリティを高めるものだ。オンとオフで大きな差はあまりないが、S/N感の向上や音の立ち上がりの勢いの良さが改善されるように感じた。

 イーハトーブ交響曲は、当然ながら宮沢賢治の作品をモチーフとした楽曲。「注文の多い料理店」や「風の又三郎」など、多くが宮沢賢治作品と同じタイトルを冠した全7曲で構成される。ディスクでは、これに加えてアンコール曲2曲も収録され、全9曲となる。

 「岩手山の大鷲〈種山ケ原の牧歌〉」は宮沢賢治が作詞・作曲したものをベースとし、雄大なイーハトーブの自然を描き、少年少女たちの合唱が郷愁を誘う。当初は、クラシック曲に初音ミクが起用された物珍しさで手にしたのだが、聴いていくほどにそのイマジネーションあふれる曲の構成に魅了されてしまった。

 CD-N500のCD再生では、声に力があり、勢いのある音が特徴的だ。少年少女の透きとおるような高域の伸びもきれいだ。生き生きと、溌剌とした再現になる。「風の又三郎」では、ビュービューと吹く強い風を言い表した、宮沢賢治の詞を男声合唱で力強く、自然の厳しさを感じさせる歌声で響かせる。低音はややタイトだがバスの帯域まで厚みのある再現で、男性、女性、少年少女とパートも声質も多彩な合唱団の声を鮮やかに描き分けている。そして、中盤以降で、合唱に初音ミクが加わる。初音ミクの起用は、「注文の多い料理店」での異色のエンターテイナーを求めて、というのが始まりだったようだが、「風の又三郎」だけでなく、その現実に存在しないキャラクター性を活かして、随所に顔を出す。

 残念ながら、本作は音だけの収録なので、大友直人の振る棒に合わせて初音ミクが歌っているのかどうかはよくわからない。しかし、生の合唱や演奏との息の合った歌唱は見事なもので、生の声と合成された機械音声のミスマッチもあって、宮沢賢治の作風に合った、ファンタジックな世界観が見事に醸し出されている。こうした声の再現の質感の違いを鮮明に描き分けるCD-N500の再現もなかなか巧みだ。厳しくHiFiプレーヤーとしての再現を問うと、微妙なニュアンスや空気感などに物足りなさもあるが、声や中音域をしっかりと充実させた聴き所のしっかりとした再現はこれはこれで楽しい。

 ちょっと話題はそれるが、宮沢賢治ファンでなくても多くの人が知る「雨にもまけず」の合唱も良い。元の詩が持つ、平凡でありながらも高い志を持った生き方を痛切に歌い上げており、朗読とはひと味違った感触で心に染みこんでくる。

「注文の多い料理店」で、ユニバーサルプレーヤーとの実力差を比較

 ここからは、CD-N500の実力をより詳しく確認すべく、さまざまな対決をしていくことにする。まずは、手持ちのユニバーサルプレーヤーであるオッポのBDP-95(189,800円)とのディスク再生対決だ。BDP-95はマルチ音声を含むSACD層の再生も可能だが、再生レイヤーはCD層とし、アナログ2ch再生で比較している。

 「注文の多い料理店」は、童話作品でありながら、なかなか不気味で恐ろしい物語で、演奏も重々しい曲調で始まる。料理店に閉じ込められた客を、パソコンから出られない(最近はパソコンの外にも出てきているような気もするが)初音ミクの心境を吐露することで象徴している。初音ミクのソロパートはコケティッシュな歌声とともに、中近東を思わせる雰囲気の曲調に変化し、初音ミクの異質さがうまく活かされた曲だ。

 BDP-95も、音に厚みがあり実体感のある再現をするプレーヤーだが、CD-N500との大きな差と感じるのは、S/Nの良さに起因するステレオ空間の広がりや奥行きの深さだ。コンサート会場の響き感もしっかりと出るなど、絶対的なクオリティはBDP-95が上で、少々差を感じた。

 しかし、不気味な雰囲気を醸し出す冒頭の弦楽器の重みのある音色など、音の厚みや表情の豊かさなど、楽曲の美味しいところをしっかりと出す巧みさは負けていない。ピックアップをCD専用のものを採用するなど、長いCDプレーヤー作りのノウハウがしっかりと受け継がれているとわかる。

 初音ミクの声も、解像感の高い表現でかなり手の込んだ調整を施されていることがわかる。剛体感のある低音の再現によって、背筋が通ったようなしっかりとした骨格感がある。価格差を考えると、その出来の良さが改めてよくわかる。

「銀河鉄道の夜」で、CD再生とネットワーク再生を聴いてみる

 続いては、交響曲の山場と言える「銀河鉄道の夜」で、CD再生とネットワーク再生の聴き比べをしてみる。CD音源はあらかじめPCでリッピングを行ない、44.1kHz/16bitのままWAV形式でネットワークHDDに保存してある。ネットワーク再生の操作は、入力切り替えからサーバー選択や曲選択まで、本体前面のジョグダイヤルやリモコンでも行なえる。本体のディスプレイも1行表示ながらも漢字を含む日本語表示に対応しており、思ったほど使い勝手は悪くない。

 とはいえ、筆者自身もネットワーク再生はiPod touchのコントロールソフトで行なうのが常で、タッチ操作の快適さやリストの一覧性など、操作感はより良い。そのため、CD-N500用に無償で提供されているアプリ「NETWORK PLAYER CONTROLLER」(iOSおよびAndroid端末用がある)を使用した。

「NETWORK PLAYER CONTROLLER」のソース切り換え画面。CDのほか、操作する端末内にある楽曲再生、USB、DLNAサーバー、ネットラジオが選べる
DLNAによるネットワークHDDの曲選択画面。フォルダーを選択していくことで、HDD内の楽曲にアクセスできる
ネットラジオで、日本の放送局を一覧した画面。全国の数多くのネットラジオを楽しめる
CD再生時の曲選択画面。曲名リストは表示されないが、10キーによるダイレクト選曲が可能
CD再生中の画面。基本操作が一通りに行なえる
下部のタブをタッチすると、ディスクの取り出しやピュアダイレクトの切り換えなどが可能

 DLNAコントローラ機能の使い勝手は、その他の同様のアプリと同じで、手軽に楽曲の選択が可能。USBメモリ内の曲も同様に操作ができる。CD再生との違いは、再生中にCD再生では早送り/早戻しができるが、DLNA再生ではできなかった。とはいえ、音楽鑑賞ではあまり実用的には差がないだろう。

 面白かったのは、iPod touch内にある楽曲の再生もWi-Fi経由で行なえてしまうこと。ネットワーク再生のための環境を一から整えるのは大変でも、iPod touchなどにCDからリッピングした楽曲を保存している人は多いと思うので、比較的手軽にネットワーク再生が楽しめるのは便利だ。

 このほか、ネットラジオを聴くこともできる。今後は「radiko.jp」への対応も予定されている。

 さて、話を戻して、ネットワークHDDと組み合わせてのネットワーク再生との音質の差を紹介したい。基本的に同じプレーヤーでの再生であるはずだが、冒頭でも触れた通り、両者はかなりキャラクターが違っていた。ネットワーク再生では、音数が増えたかのように情報量が増し、よりHiFi的な忠実感のある再現となった。わかりやすく違いを言うと、CD再生では旋律を奏でる楽器や合唱にスポットライトが当たる感じで、主体となる音をより明瞭に浮かび上がらせるのに対し、ネットワーク再生ではステージ全体をライトで照らし、演奏するすべての楽器や合唱がバランスよく並び立つという感じだ。

 S/Nも向上し、ホールの空気感や響きも感じられるし、持ち前のニュアンス豊かな音色の表現もさらに質感が豊かになる。低音域の解像感も向上しているようで、弦楽器による通奏低音までよくわかる。そこに、初音ミクの可愛らしい歌声が幻想的に響き渡る。銀河鉄道の幻想的な世界を描いた楽曲は、「ホルスト/組曲『惑星』」のシンセサイザー編曲でも知られる冨田勲らしい幻想的なものでとてもロマンチック。

 一音一音を細かく聴きたい、HiFi的な忠実度を優先するならば、ネットワーク再生の方が質は高い。しかし、CD再生の良さもよくわかる。絶対的な情報量こそ減ったように感じるが、立ち上がりの勢いの良さがあって、フレッシュで鮮度の高い印象となり、宮沢賢治を献身的に支えた妹のメタファー的な要素も持つらしい初音ミクのコケティッシュな魅力が際立つのはCD再生の方だ。この2つの個性を聴き比べられるのはなかなか楽しい。

情報量豊かなネットワーク再生は、LINNのMAJIK DSにどこまで迫るか?

 今度は、HiFi的な実力の高さを確認できたネットワーク再生の実力を、LINNのMAJIK DS(336,000円)との比較で確かめてみよう。曲はアンコール曲として収録されている「リボンの騎士」。王女サファイアが身分を隠してリボンの騎士として活躍される手塚治虫の作品で、1967年に放送されたアニメ版の主題歌だ。作曲はもちろん冨田勲。歌い手は、初音ミク。僕も幼少期に再放送を見た記憶があるだけだが、オーケストラと合唱で豪華に展開するイントロや、弾むような楽しげなメロディと50年以上前の楽曲とは思えない出来の良さ。アニソンというと顔をしかめる類の人にもぜひ聴いて欲しい名曲だ。

 MAJIK DSで聴くと、CD-N500のような鮮明さはやや穏やかになるものの、ナチュラルでしなやかさが際立つ再現となる。細かなニュアンスが豊かなので、オーケストラの伴奏による弾むようなメロディはより表情が出てくるが、初音ミクのキラッと艶のある声質、言い方は悪いがセルロイド人形のような人工的な輝きはCD-N500の方がよりそれらしく再現される。調整の巧みさもあり、MAJIK DSではより人間ぽく聞こえるので、その方が聴き心地が良いという人もいるだろうが、これは好みの差と言っていいだろう。

 より自然で柔らかな再現や、生々しい再現などではそれなりの差を感じるが、圧倒的な差とは言い難い。価格を考えればかなりの健闘と言っていいだろう。まずはCDプレーヤーの買い換えとして手に入れ、ゆくゆくはネットワーク再生にも挑戦しようという人にとって、その実力は十分に高く、長い間楽しく音楽と付き合っていけるモデルだと思う。

ネットワーク再生のハイレゾ音源の実力も確認してみた

 CD-N500のネットワーク再生の実力はなかなかのものだが、しかも、CDの44.1kHz/16bit音源だけでなく、WAV/FLACで最大192kHz/24bitの音源にも対応するなど、機能性の点でも優秀だ。このほかに、Apple Lossless 48kHz/16bitにも対応する。

 CD音源の再生だけでは、ネットワーク再生の実力を語りきれないので、ここからは、ハイレゾ楽曲を使って聴いた音の再現についても簡単に紹介しよう。

 ハイレゾ楽曲は、192kHz/24bitのクラシックや、96kHz/24bitの女性ボーカルなどを聴いた。クラシックでは、弦楽器の倍音の乗った艶やかさなど、ワイドレンジさが際立つ。情報量の豊かさがさらに際立ち、演奏のニュアンスや音色の変化もしっかりと描かれる。CD再生でも差が出たHiFi志向のチューニングは、ハイレゾ音源の再生まで意識したものと言えるだろう。低音がややタイトな再現のため、雄大さや力強さはやや不足しがちにも感じるが、そのぶん、ティンパニの打音の鳴りっぷりの良さや、弦楽器の胴鳴り感といった低音の分解能の高さはしっかりと出ており、音の粒立ちに優れたきめ細かな再現となる。

 女性ボーカルでは、出音の勢いの良さや、ボーカルの高音のヌケの良さがしっかりと出て、瑞々しい再現になる。繊細で上質感のある再現で、細身ではあるが骨格がしっかりとしているので、従来のヤマハサウンドにありがちだったひ弱さを感じることもない。ここ最近のヤマハのHiFiコンポーネントには、大きな変化が訪れているのかもしれない。今後登場するニューモデルも大いに期待できそうだ。

CDとネットワークで異なる印象。宮沢賢治ファンにも聴いて欲しい

 僕自身、取材以外でCDそのものを再生する機会はかなり減ってきてしまったが、CD-N500のアプローチは実にユニークだと感じた。音の聴き比べというと、なかなか手間がかかるが、CD-N500ならばCDとネット再生で異なるキャラクターの再現が手軽に楽しめる。音の厚みや鮮度の高い再現をするCD再生と、情報量豊かでニュアンスまできめ細かく再現するネット再生は、曲に合わせて使い分けてるのも良さそうだ。

 そして、「イーハトーブ交響曲」も思った以上に良い演奏で、今さらではあるが初演のコンサートに行けなかったことが悔やまれる。クラシックのコンサートというと入りづらくも感じるが、随所に登場する初音ミクが華を添えてくれる。

 それ以上に岩手山を自分の目で見たくなったり、かなり昔に読破した宮沢賢治の作品を再読してみたいような気持ちにもなる。豊かなイマジネーションと独特の表現で、ファンタジックでもあるし、どうにもならない厳しい現実や哀しさをにじませる宮沢賢治の作品の雰囲気がよく出ている。曲によるバラエティーも多彩で楽しく聴けるので、クラシックの入門としても適していると思う。宮沢賢治の作品が好きな人ならば、ぜひとも聴いてみて欲しい。SACDだが、紹介したように一般のCDプレーヤーで問題なく再生可能なハイブリッド版なので、ご心配なく。

Amazonで購入
CD-N500イーハトーヴ交響曲
(SACD)


鳥居一豊

1968年東京生まれの千葉育ち。AV系の専門誌で編集スタッフとして勤務後、フリーのAVライターとして独立。薄型テレビやBDレコーダからヘッドホンやAVアンプ、スピーカーまでAV系のジャンル全般をカバーする。モノ情報誌「GetNavi」(学研パブリッシング)や「特選街」(マキノ出版)、AV専門誌「HiVi」(ステレオサウンド社)のほか、Web系情報サイト「ASCII.jp」などで、AV機器の製品紹介記事や取材記事を執筆。最近、シアター専用の防音室を備える新居への引越が完了し、オーディオ&ビジュアルのための環境がさらに充実した。待望の大型スピーカー(B&W MATRIX801S3)を導入し、幸せな日々を過ごしている(システムに関してはまだまだ発展途上だが)。映画やアニメを愛好し、週に40~60本程度の番組を録画する生活は相変わらず。深夜でもかなりの大音量で映画を見られるので、むしろ悪化している。