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DDFA採用人気デジタルアンプが進化。ネットワーク対応の兄貴分、デノン「DRA-100」に迫る

 音の好みは人それぞれ、自分にマッチする機器を見つけ出し、使いこなすのがオーディオの醍醐味だ。趣味性が高いため、他の電化製品と比べると「誰もが買う大ヒットモデル」というのは生まれにくそうに思えるが、音が良くて価格も手頃、デザインもカッコイイとなれば話は別。品切れ店続出の人気モデルになるのも無理はない。今年の前半に登場したそんな人気モデルの代表格と言えば、デノンのUSB DAC搭載のデジタルプリメインアンプ「PMA-50」だろう。

ネットワークプレーヤー内蔵のデジタルアンプ「DRA-100」

 「1月に発売しましたが、初動が凄くて、すぐに品切れに。3カ月先まで予約で埋まるなど、ご迷惑をおかけしました。今現在では店舗によっては在庫がありますが、我々メーカー側にはまだ在庫が無いという状況です」と語るのは、デノンの国内営業本部 マーケティンググループの宮原利温氏。まさに「嬉しい悲鳴」という状態だ。

 PMA-50が注目されている理由の1つは、CSRが開発した最新のデジタルアンプソリューション「DDFA」(Direct Digital Feedback Amplifier)を採用している事。さらに、DSD 5.6MHz、PCM 192kHz/24bitまで対応するUSB DAC機能、専用のヘッドフォンアンプも内蔵。PCまわりの置きやすい横幅200mmのコンパクトな筐体で、縦置きも可能。これで実売5万円台後半なのでお買い得感も高いわけだ。

 そんな中、さらに注目のモデルが10月中旬に登場する。同じ“デザインシリーズ”で、USB DACではなくハイレゾ対応のネットワークプレーヤー機能を内蔵。それだけでなく、DDFAのデジタルアンプ部の出力を強化した「DRA-100」だ。型番からわかるように、PMA-50の“兄貴分”的なモデル。価格は11万円と約2倍だが、実売では10万円台か、それを切る可能性もある。どんな製品なのか非常に気になるところ。

 そこで、デノン製品の音の責任者でもあるデノンサウンドマネージャーの山内慎一氏、マーケティンググループの宮原利温氏の2人に話を伺い、実際に音を体験してみた。

左が「DRA-100」、右が「PMA-50」。やや筐体サイズが大きくなった

なぜネットワークプレーヤー+デジタルアンプになったのか

マーケティンググループの宮原利温氏

宮原氏(以下敬称略):DRA-100は、DA-300USBやPMA-50などと同じ、“デザインシリーズ”の新製品です。コンパクトさ、PCとの親和性の高さ、デザイン面も含めて、幅広いユーザー層に新しいオーディオのライフスタイルを提案するモデルと位置付けています。

 DA-300USBはヘッドフォンと組み合わせる方が多く、ユーザー層は比較的若い傾向にあります。PMA-50はそれと比べると、少し年齢層は高く、利用スタイルとしてはコンパクトなスピーカーと組み合わせ、ニアフィールドで楽しんでいただいている方が多いようです。

 USB DACを搭載したPMA-50をデザインシリーズの中核アンプと考えた場合、ネットワークプレーヤーを投入するのであれば、PMA-50と同じ筐体サイズで、ネットワークプレーヤー機能だけを備えたモデルを投入するという選択もあっただろう。なぜDRA-100は、PMA-50の兄貴分として、プリメインアンプ機能を備えて製品化されたのだろうか?

宮原:PMA-50を企画した際に、DRA-100は既に構想としてはありました。PMA-50は、PCと組み合わせてデスクトップで使うスタイルが多いですが、DRA-100はリビングや書斎、オーディオルームなど、より広い部屋で大型のスピーカーと組み合わせるようなスタイルにも対応できるモデルとして開発しています。同時に、コンパクトさやBluetooth対応などの使い勝手の良さも備え、“良い音が手軽に楽しめる”特徴も維持しています。

 PMA-50を発売して、フルデジタルアンプというソリューションに対して、我々が想定した以上に好意的な反応を頂けました。Hi-Fiの世界では、デジタルアンプにあまり良くないイメージを持っている方もいると思いますが、PMA-50のユーザーさんからは、「さらに上のモデルが欲しい」、「電源にもっとこだわったハイグレードなモデルが欲しい」という声も寄せられています。我々としても、そういった声に応え、さらに1グレード、2グレード上のアンプを開発したいと考え、DRA-100が生まれました。

 筐体サイズはPMA-50(200×258×86mm/幅×奥行き×高さ)と比べ、DRA-100(同280×337×104mm)は若干大きくなっていますが、小型コンポの「RCD-N9」などと同じ横幅280mmに抑えています。

左がDRA-100、右がPMA-50
デノンサウンドマネージャーの山内慎一氏

山内氏(以下敬称略):コンパクトなモデルですので、オーディオルームだけでなく、ユースケースとしては、テレビと接続するといった事も想定しています。

宮原:テレビであったり、ゲーム機であったり、そういった一般的なオーディオ機器以外とも接続できる事は、なかなかユーザーさんに伝えにくい部分でもありますので、今後アピールしていきたいと考えています。

 つまり、DRA-100はフルサイズコンポのような大型化はしないものの、デジタルアンプの上位モデルとして、より本格的なスピーカーと組み合わせたり、リビングやオーディオ専用ルームで使うようなスタイルにも対応できる能力を備えた製品……と言えそうだ。PMA-50がUSB DACを備え、PCの近くで利用するのと比べ、リスナーとAV機器との距離がある環境下では、DRA-100のようにネットワークプレーヤー機能の方が使い勝手も良いというのもあるだろう。

そもそもDDFAとは?

 DRA-100やPMA-50で最大特徴と言えるのが「DDFA」だ。CSRが開発したもので、デジタル信号(I2S:Inter-IC Sound)を入力できるクラスDアンプ。入力から最終段のPWM変調まで一貫してデジタルで処理をする。処理の過程でアナログに戻したり、それをまたデジタルに戻したりしていないので、音質劣化が生じない。ちなみにローパスフィルタの直前までフルデジタルで、一般的なDACも必要としない。

 DDFAの内部ではクロック精度を重視し、108MHzのマスタークロックで動作している。PCM信号を35bit精度にリサンプルして処理し、PWM変調する。一般的なデジタルアンプでは、このPWM変調波をMOS-FETで高速スイッチング駆動し、ローパスフィルタを通してスピーカーへと伝える。

実際にDRA-100の天板を開け、撮影した「DDFA」チップ

 一方、DDFAでは、出力されたPWM波形をフィードバックプロセッサがサンプリングし、“理想の形のPWM波形”と比較。その誤差成分を積分し、デジタル信号に変換、再びモジュレータ部に戻した後で、独自のエラー訂正処理をかけている。ローパスフィルタ後からの成分もフィードバックプロセッサに加え、計算処理しローパスフィルタの非線形性を補正する。

 こうした手法により、出力段と、電源変動の両方に対してエラー補正処理を実施。パルス幅や高さも補正、出力インピーダンスを極小にさせる処理なども行なっている。要するに、アナログアンプでよく使われる負帰還(NFB)回路の働きを、フルデジタルアンプでも再現し、デジタルならではの手法で“音に磨きをかけてから”スピーカーに送る……というイメージだ。こうした技術により、ダイナミックレンジ117dB、全高調波歪率0.004%以下という高い性能を誇っている。

山内:DDFAの特徴は、静特性が良い事に加え、聴いた時のイメージがそれに近い事が挙げられます。スペックの良さが音にも出ているのです。スペックは良いけれど、聴いてみるとなにか違う……というパーツも存在します。

 普通のデジタルアンプでは聴こえにくい部分が、クッキリと出ます。アナログアンプと比べても表現力があり、埋もれがちな音もシッカリ出せるアンプですね。聴いていると「あっ」と思わせるところがあります。DDFAの評価ボードの音を聴いて、「これならばいけそうだ」という予感を感じて採用する事にしました。

 ただ、DDFAを持ってくれば簡単にデノンのアンプが作れるのかというと、そうではありません(笑)。そこから“デノンの音”にしていくところが最も重要で、大変な部分です。

DRA-100の内部

 個人的な話だが、“デノンのアンプの音”と言われると、音圧の豊かさや、中低域のパワフルさといった印象を思い浮かべる。同時に、そのイメージは一般的なデジタルアンプの音と、少し違うようにも感じる。どのように“デジタルアンプでデノンの音”を実現していくのだろうか?

山内:PMA-50やDRA-100では、アナログアンプの高級モデルと比べ、電源などを含め、投入できる物量などで制約はあります。しかし、そこで諦めずに手を加え、音を磨いていき、特にダイナミクスにこだわって仕上げていくと、どこかで“壁を超える”瞬間が訪れるのです。“あ、デノンの音になった”という瞬間がありますね。

より多くのスピーカーと組み合わせるために出力を強化

 そのDDFAだが、PMA-50とDRA-100で搭載しているチップ自体は同じものだという。しかし、アンプ部が同じというわけではない。

山内:PMA-50と比べ、出力を40%アップさせ、定格出力70W×2ch(4Ω)を実現しました。また、出力段のパワーMOS-FETの前段にゲートドライバーを追加することで、瞬時電流供給能力も向上させています。

 ゲートドライバを追加する事で、スピーカーの駆動力が向上するのですが、具体的には“余裕”が出てきます。オーケストラが一斉に音を出す時など、瞬間的にスケールの大きな音を出す時に違いが良く出ます。

出力段のパワーMOS-FETを改善

ゲートドライバを追加する事で、スピーカーの駆動力を向上させている

 また、繊細さと力強さを両立させるために、出力段と電源回路には独自のディスクリート回路を使い、チューニングをしています。電源はアンプにとって、非常に重要なものです。筐体がPMA-50と比べて大きくなった事で、電源周りや基板設計の自由度が向上したのも大きなポイントですね。

 出てくる音も、DRA-100と50では異なります。DRA-100は、1クラス、2クラス上の音と実感していただけると思います。ただ、PMA-50にも特徴があり、それぞれに良いところがあります。

 具体的には、DRA-100は広めの部屋で大きなスピーカーを鳴らした時にマッチするような、広いレンジ感を意識した音作りになっています。PMA-50はそれと比べると、ニアフィールドで音楽の魅力を強く感じられる“ホットな音”に仕上げています。どちらが良い悪いではなく、持ち味の違いですね。

 音に関しては、我々の独自技術である「マスター・クロック・デザイン」も効いています。要するにDACなど、“クロックを使うパートのすぐ近くにマスタークロックを配置する”という思想で、距離が離れてしまうと当然ノイズやジッタが増加する……それを防ぐための技術です。

 DDFAでは、クラスDアンプのデジタルモジュレーターの直近に配置し、デジタルモジュレーターをマスターとしてクロック供給をする事で、周辺のデジタル回路を正確に同期させ、ジッタの発生を抑制しました。

マスター・クロック・デザインの効果

 ちなみに、DRA-100の音作りでは、どのようなスピーカーをメインに使ったのだろうか?

山内:製品開発時には、各国の人気モデルなど、様々なスピーカーを接続してチェックします。ただ、基本的にはB&Wの「801D」を使っています。アンプとの価格差が大きいので、実際にこのような組み合わせで鳴らす方は少ないとは思いますが、この試聴室で使い慣れたスピーカーで、音の違いがすぐにわかりますので。

 また、非力なアンプでも“どうにか鳴ってしまうスピーカー”と組み合わせてチェックするよりも、ドライブが難しいスピーカーと組み合わせる事で、アンプ側の弱点がすぐにわかるというのもあります。

 山内氏によれば、42,800円のCDミニコンポ「RCD-M40」のような低価格・小型モデルであっても、基本は801と接続し、音をチェックするという。アンプにとっては厳しい試練だが、格上の相手をドライブしながら音を高める事で、様々なスピーカーに対応できる実力を備えられるというわけだ。

B&Wの「801D」が置かれたデノンの試聴室

山内:アンプに限りませんが、低価格な製品だから、高価なモデルと違う音にしようという考えはあまりありません。どの価格帯の製品に対しても、“出したいエッセンス”は共通しています。もちろんスケールや感や、音場の枠が狭い/広いといった違いはあります。逆に言えばそのくらいで、自分としてはあまり姿勢を変えずに音作りをしています。

宮原:PMA-50に関しては、小型で低価格なモデルですが、一般的なミニコンポのように低音が派手な、ドンシャリサウンドにせず、ピュアオーディオの上位モデルと同じような感覚で音を追求した事が市場で受け入れられた理由だと思っています。クリアなサウンドは、DDFAの“新しいデジタルアンプのイメージ”ともマッチしますので。

山内:同時に、スッキリし過ぎてしまうと、つまらない音になってしまう場合があります。アナログアンプのように、胸に迫るような音も必要です。そこが“デノンらしい音”の重要な要素でもあります。クオリティとしては、何も言わずに聴くと“よく出来たアナログアンプ”のような、デジタルアンプだとわからないレベルに達していると感じています。

ヘッドフォンアンプの構成にもこだわり

 DRA-100には50と同様、こだわりのヘッドフォンアンプも搭載されている。電圧増幅段にハイスピード、ローノイズな高速オペアンプを、出力バッファにはディスクリート回路を採用したものだ。インピーダンスの高いヘッドフォンに対応できるように、3段階のゲイン切り替えも用意されている。

ヘッドフォンアンプにも特徴が

山内:PMA-50のヘッドフォンアンプ部と同じ思想で設計しています。駆動力はあまり無いけれど、色付けが少なく、音の良いオペアンプを選定しました。駆動力があるオペアンプは、音にカラーがつくものが多いので、あえて駆動力は問わず、できるだけ色付けの少ないものを選びます。ヘッドフォンのドライブに必要な増幅部分は、我々のノウハウを用いたディスクリート回路で行なう……という考え方です。

 DDFAと方式は違いますが、クリアで音場の広い、音の傾向としてはスピーカーと共通したヘッドフォンサウンドが楽しんでいただけます。

 開発時には、スピーカーの音を調整すると、ヘッドフォンの音が変わってしまったり、その逆も起こります。予測できない、意外な変化が出てしまう事もあるので、スピーカーとヘッドフォン、両方で音をチェックしながら開発を進めました。

ヘッドフォンアンプの回路図

音を聴いてみる

 デノンの試聴室で、ハイレゾ楽曲やCDを試聴した。組み合わせるスピーカーは、開発時にも使われている801D、そして実際の利用シーンを想定してブックシェルフの805Dとも接続した。

801もキチンとドライブ

 PMA-50より筐体が大きくなったとはいえ、DRA-100もミニコンポサイズ。フロア型の801と対峙すると、「ホントにこのスピーカーが鳴らせるのか?」と不安になる。だが、Katsuhiro Chibaのエレクトロニカが流れ出すと、吹き寄せてくるような音圧、低域の細かな描写がキッチリ再生でき、驚く。スピーカーケーブルが接続されているのは見えているが、「ホントにこのアンプでドライブしているんだよな?」と、思わず二度見してしまう。

 分解能が高く、繊細な描写だけであれば「いかにもなデジタルアンプの音」という感想で終わりなのだが、DRA-100はそれだけに留まらず、中低域に厚みがあり、胸に迫るような情感豊かな描写も併せ持っているのが面白い。

 PMA-50も基本的には同傾向だが、DRA-100では中低域を中心に駆動力が上がっているので、その傾向をより強く感じさせる。

 スピーカーを805Dにチェンジ。「モーツァルト:2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.448」を聴くと、ピアノの音の分離をクリアに描きつつ、左手の低い音がグワッと迫ってくるパワフルさも出ている。801の低域と比べると量は減っているが、肺を圧迫するような力強さは健在だ。

スピーカーを805Dにチェンジ

 空間表現の上手さはブックシェルフならでは。音場は非常に広いが、特筆すべきは、響きが広がる範囲の枠が見えず、試聴室の空間と自然に融合している事。音楽の収録現場がそのまま試聴室に出現したようなリアリティを感じる。音に付帯音や硬さ、響きの制約が無く、のびのびとしたサウンドである事も寄与している。

 「Keith Kenniff/Daybreak」では、綺羅びやかな高音が輪郭クッキリに描写され、ホログラムのようにスピーカーの前に定位する。トランジェントも良く、鋭い音がズバッと出て、スッと消える様子が心地よい。背後に広がるベースの音はどこまでも遠く、立体的な音場に驚く。低音域に感じるゆったりとした余裕は、ゲートドライバの追加によるものだろう。ハイエンドのアナログアンプにも似た懐の深さを感じさせる。約10万円の小さなアンプなのに、出てくる音が堂々としているギャップが面白い。

 ボーカルもので「Radiohead/Subterranean Homesick Alien」を再生。冒頭から、左右の音の広がりの広大さに圧倒される。上下のレンジも広く、ボーカルやエレキギターの高域が伸びやか。背後で音楽を支えるベースラインにも存在感があり、音楽に安定感がある。キツイ音も入っている楽曲だが、神経質な音にはならず、滑らかさすら感じる。高解像度でありながら、ゆったりと身を任せられるような、旨味のあるサウンド。確かに「よく出来たアナログアンプ」を聴いているようでもある。

PMA-50とDRA-100、どちらを選ぶ?

付属のリモコン

 デジタルアンプを中心に、マニアックな話が続いたが、よりカジュアルな使い方もできる。AirPlayに対応し、iTunesやiPod touch/iPhone/iPad内の音楽ファイルをワイヤレスで再生できるほか、インターネット上ラジオの受信も可能だ。

 Bluetooth受信にも対応し、コーデックはSBC/AACをサポート。NFCもサポートしており、前面のマークに対応スマートフォンをタッチすればペアリング完了。書斎やリビングで、気軽に音楽を楽しみたい時には便利だろう。

背面端子部

 ネットワーク再生機能はDLNA 1.5に準拠しているのだが、その際に利用できるIEEE 802.11b/g/nの無線LAN機能も内蔵されている。設置の自由度という意味では嬉しいポイントだ。

 デノンと言えばお馴染みの「Advanced AL32 Processing」も搭載している。16bitの音楽信号を32bitに拡張するハイビット化処理と、アップサンプリングにより時間軸方向の情報量を拡大するもので、単純な補間処理ではなく、連続的に変化する音楽信号から本来あるべきデータを推測、デジタル変換の過程で失われたアナログ信号の滑らかな波形を再現する。要するにハイレゾでない音源でも、高音質に再生できるというわけだ。

 この高音質なデジタルアンプに、ハイレゾ対応ネットワーク再生機能、無線LANやBluetooth受信機能なども組み合わせ、実売約10万円は安い。アンプ部分だけ見ても、倍以上の価格のモデルと十分勝負できるポテンシャルを備えている。

 山内氏は「価格帯は変わってしまいますが」と前置きした上で、「今現在、PMA-50の購入を検討されている方には、DRA-100も候補として検討していただきたいですね」と笑う。ネットワークプレーヤーとUSB DACという機能の違いはあるが、それを別にして、PCまわりでまず使い始めて、将来的にはリビングなど広い環境で大きなスピーカーとも繋ぎたいと考えているのであれば、思い切ってDRA-100を選ぶというのは“大いにアリ”だと個人的に思う。

 いずれにせよ、悩ましい選択肢の増加を歓迎したい。また、DDFAを活用したアンプのさらなるラインナップ拡充にも期待が高まる。

(協力:デノン)

(山崎健太郎)