松下、テープデッキ部を外すとデジタルカメラになるDVカメラ
―光学10倍ライカレンズを搭載、Bluetoothにも対応


DVカメラ時とSDムービーカメラ時
9月1日発売

標準価格:205,000円

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 松下電器産業株式会社は、DVテープデッキ部を取り外すことでデジタルカメラとしても使用できる縦型DVカメラ「NV-EX21」を9月1日に発売する。愛称は「ネットワーク2Wayデジカム」。価格は205,000円となっている。また、ACアダプタ、バッテリパック、SDメモリカード(16MB)などをセットにしたアクセサリーキット「VW-PEX21」も35,000円で発売される。

【本体サイズと重量】
外形寸法
(幅×奥行き×高さ)
重量
(本体のみ)
DVカメラ時50×106×115mm約490g
SDムービーカメラ時50×106×77mm約300g
 「NV-EX21」は、レンズ、CCD、液晶モニタ、SDメモリスロットなどを備えた「カメラユニット」と、DVテープデッキおよびバッテリ部からなる「ビデオユニット」で構成されたDVカメラ。

 下部の「ビデオユニット」を取り外し、上部の「カメラユニット」に同梱のストロボ/バッテリユニットを装着すれば、光学10倍ズームレンズ搭載のデジタルカメラとして使用できる。記録媒体にはSDメモリーカードを使用する。バッテリはビデオユニットと共用で、ストロボ/バッテリユニット下部に装着する。

 同社ではこの状態を「SDムービーカメラ」と呼び、静止画記録のほか、MPEG-4による動画、ボイスレコーディング機能が行なえる。「平日はデジタルカメラして仕事用に使い、休日はDVカメラにして家族や旅行の模様をDVテープに記録する」といった使用法を提案している。

 SDメモリーカードには最大1,200×900ドットの静止画のほか、MPEG-4による音声付き動画の記録が可能。最長記録時間は64MB使用時で約1時間5分となっている。また、ボイスレコーディングは最大4時間可能。なお「ビデオユニット」装着時でも、SDメモリーカードへの静止画、動画の記録もできる。

【DVカメラ時】
DVカメラ時。。ボディは鏡筒以外、ほぼすべて樹脂製 DVカメラ時背面。ビューファインダすぐ下にSDスロットを装備 DVカメラ時の左側面。カメラ部取り外しスイッチはロック機構付き

【SDムービーカメラ時】
DVデッキ部を外し、SDムービーカメラにした状態。摘めるほど小さくなる 本体上面(SDムービーカメラ時)。下のボタンは静止画のシャッタ カメラユニット部とDVデッキ部を分離した状態

 撮像素子には102万画素CCDを採用し、静止画時で84万画素、動画時で41万画素を使用する。電子式の手ぶれ補正機構も装備。レンズは光学10倍のライカディコマー。標準バッテリによる連続撮影時間は、ビューファインダ使用時で連続約1時間5分、液晶モニタ使用時で連続約55分となっている。

専用のBluetoothアダプタキット 本体に取り付けたところ

 7月16日発表のDVカメラ「MX-2500」や「同1000」と同様、別売のBluetoothアダプタキット「VW-BT1C」(49,800円)に対応している。デジタル静止画端子に装着することで、静止画を半径10m以内のパソコンにワイヤレスで伝送できる。テープ内、SDメモリーカード内のどちらも伝送可能。

 同社では、「2階で寝ている赤ちゃんを1階のパソコンでモニタリングする」といった使用法を提案している。「VW-BT1C」の発売時期は、9月上旬の予定。


 同社の縦型DVカメラは、'99年発売の「NV-C3」以来となる。AVC社ムービー・プリンターカテゴリーオーナーの吉田守氏は、「昨年ぐらいからDVカメラの購入動機として、PCへの取り込みの比率が上がっており、本機はそのニーズに対応する製品。SDのメリットを最大限に生かしており、新たな需要を創造できる」との期待を語った。

同社ムービー・プリンターカテゴリーの吉田守オーナー

 なお、同社が2001年に実施した調査によると、DVカメラユーザーの撮影頻度は「月2~3回」が最も多く、全体の30%を占めているという。この結果に同社も「(使用頻度の少なさに)今更ながら驚いている。どうやったら使ってもらえるのかをいろいろ考えた」といい、今回の分離式のアイデアに結びついたという。

 また、DVカメラとデジタルカメラの使用用途に差異があることを指摘。同時に使うものではないと判断したことも、分離式の採用に踏み切った結果だとしている。


【主な仕様】

  • 早送り/巻き戻し:約2分20秒(DVM60使用時)
  • 撮像素子:総画素数102万画素(動画41万画素、静止画84万画素)
  • レンズ焦点距離:動画=49~490mm、静止画=34~340mm(共に35mm版換算)
  • 手ぶれ補正:電子式
  • 静止画記録画素数:1,200×900/640×480ドット
  • MPEG-4記録解像度:176×144ドット
  • 液晶モニタ:2.5型
  • 最低照度:12ルクス
  • 入出力端子:DV端子(i.LINK 4ピン)、USB、Sビデオ、コンポジット、アナログ音声、ヘッドフォン、デジタル静止画出力端子(Bluetooth用)
  • 消費電力(DVカメラ状態):録画時4.6W(ビューファインダ使用時)、5.5W(液晶使用時)
  • 外形寸法(DVカメラ状態):50×106×115mm(幅×奥行き×高さ)
  • 重量(DVカメラ状態):約490g(本体のみ)
□松下電器産業のホームページ
http://www.matsushita.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.matsushita.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn010806-1/jn010806-1.html
□関連記事
【'99年6月2日】松下、MultiMediaCardスロットを備えたDVカメラ (PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990602/pana.htm
【7月16日】松下、世界初Bluetooth対応の3板式DVカメラ
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20010716/pana.htm

(2001年8月6日)

[orimoto@impress.co.jp]

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