また、同時にDVD+RWメディアも発売される。データ用とビデオ用の2種類が用意され、価格はオープンプライス。店頭予想価格はデータ用が1,500円、ビデオ用には私的録画補償金が含まれるため少し高くなる。
「MP5120A」の愛称は、従来のDVD-ROM/CD-RWドライブの「コンボドライブ」に対し、「スーパーコンボ」とされている。この愛称からわかるように、「従来のドライブにDVD+RW機能を追加した」という位置付けとなっている。 書き込みできるメディアは、CD-R、CD-RW、DVD+RWの3種類。書き込み速度は、2.4/12/10倍速(DVD+RW/CD-R/CD-RW)、読み込み速度は8/32倍速(DVD/CD)。なお、DVD+RWの書き込み速度は、CD-Rと同じように規格化されており、例えば今回の倍の4.8倍速になる際には、新たに規格書が改定・追加される。
DVD+RWは、DVD-RWや、DVD-RAMと同じ相変化方式の書き換え可能なDVD規格。物理層の仕様が、レーザー波長650nm、容量が片面1層4.7GB、トラックピッチ0.74μmと、DVD-ROMとほぼ同じで、既存のDVDビデオ/DVD-ROMとの互換性の高さが特徴となっている。リコーでは、「既存のDVDプレーヤーや、DVD-ROMドライブとの互換性は70%程度」としている。なお、互換性の確認がとれた機器については、同社のWebサイトで公開される予定。 DVD+RWの特徴として、上記のようなDVD-ROM/ビデオと互換性の高さとともに、追記・編集が可能なことがある。また、DVD-Rでは、容量の小さなデータを書き込む際にも、ダミーデータを追加して最低でも約1.1GBを書き込む必要があるが、DVD+RWには実データのみを書き込むモードが用意されている。 さらに、フォーマットもバックグランドで行なうことが可能。これは、書き込み開始に最初に必要となる部分のみを1分程度でフォーマットし、すぐに使えるようになる機能。残りの部分については、書き込み/読み出しが行なわれていないときに、自動的にバックグランドでフォーマットする。フォーマットが完了していなくても、ディスクの取り出しが可能。また、フォーマット中でも、割り込んでリードや、ライトもできるため、ユーザーはフォーマット作業をほとんど意識せずに使用できる。 また、CD-R/RW部にはバッファアンダーランエラーを防ぐ「JustLink」も装備。加えて、DVDの書き込み/読み込み時には、チルトセンサーにより、リアタイムでディスクの反りにあわせてピックアップの台座の角度を変える「ラジアルチルト補正機構」が機能する。筐体も密閉性を高めた防塵/ファンレス設計となっており、長期間の安定した動作が可能としている。 添付ソフトは、DVDオーサリングソフト「MyDVD」、ビデオ編集ソフト「MotionDV STUDIO」、DVD/CDライティングソフト「B's Recorder GOLD」、DVD/CDパケットライトソフト「B's CLiP」。なお、MyDVDには、ビデオキャプチャカードからの入力や、DVキャプチャから直接DVD+RWに書き込む「Direct-to-DVD」機能も備えている。ただし、Direct-to-DVD機能はリアルタイム書き込みではなく、一旦テンポラリファイルを作成してからの書き込みとなっている。
また、DVD+RWでは、DVD-RW/RAMなど採用されている「DVDビデオレコーディング規格」と同じように、追記編集が可能な「DVD+RW video recording format」規格も予定されている。なお、DVDビデオレコーディング規格との互換性はまったくないが、DVD+RW video recording formatで記録したメディアは、通常のDVDプレーヤーで再生できるという。MP5120Aに付属の「MyDVD」も、DVD+RW video recording formatへの対応が予定されている。
□株式会社リコーのホームページ (2001年8月23日)
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