NEC、9画面マルチが容易に構築できる42型プラズマ


9月3日発売

標準価格:オープンプライス

連絡先:プラズマディスプレイ・インフォメーションセンター
     Tel.03-3798-7273



 日本電気株式会社(NEC)の社内カンパニーのひとつ、NECエレクトロンデバイスは、本体だけで9画面マルチシステムを構築できる42型のプラズマディスプレイ「PX-42VP3」を、9月3日に発売する。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は80万円前後の見込み。また同時に、本製品に採用した新パネル「NP42B2MF02」の外販も開始する。

 従来モデルよりも輝度を約20%、明所コントラストを2.5倍向上させた新パネルを採用し、輝度は700cd/m2、明所コントラストは60:1。輝度は業界最高としている。また、消費電力は295Wとクラス最小を実現した。

 対応映像信号はRGB/NTSC/PAL/SECAM/M-NTSC。アスペクト比は16:9。パネルの解像度は853×482ドットになる。DSP回路には、480iと576i信号に対応したシネマモード「2-3プルダウン機能」や「2-2プルダウン機能」を搭載する。

 AGフィルタは、従来よりも外光の写り込みを低減させ、明所コントラストを向上させている。「AccuCrimson(アキュクリムゾン)」を採用し、赤色再現性の改善を図っている。

 また、「動き適応型3次元走査線補間回路」を搭載。インタレースの映像信号をプログレッシブに変換する際に、静止画と動画を自動認識し、最適化を図っている。

 本体に拡大表示機能を内蔵し、本機を縦横に並べることで9画面までのマルチシステムを構築できる。従来、専用装置が必要だったが、本体のみで可能となった。3×3の9画面、または2×2の4画面表示に対応し、9画面時の画面サイズは126型相当となる。表示方法は、ベゼルで映像を分ける「スプリット」とベゼルにあたる映像を隠す「ブランキング」の2種類。また、各々の画面の輝度を自動的に統一し、明るさのばらつきを防止する「PLEコントロール機能(Peak Luminance Enhancement)」も搭載する。

 表示画面と連動して音声切替を行なう「セレクト機能付き音声入力」や、画面の移動量と時間を設定できる「プログラマブル機能」も採用。そのほか、表示映像に影響を与えずに自動的に画像を移動させる「オービット」を備え、焼きつきを低減させている。

 映像入力端子として、アナログRGB(D-sub15ピン、5BNC)、デジタルRGB(DVI 29ピン)、コンポーネント(BNC)を搭載。制御信号にはRS-232Cを採用する。

 画面サイズは921×518.4mm、対角は1,057mm。外形寸法は998×114×595mm(幅×奥行き×高さ)、重量は29kg、消費電力は295Wとなっている。リモコン、RGBケーブル、電源コードなどが同梱される。

□NECのホームページ
http://www.nec.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.nec.co.jp/japanese/today/newsrel/0108/2701.html
□NECエレクトロンデバイスのホームページ
http://www.ic.nec.co.jp/
□NECカラーPDP事業部
http://www.ic.nec.co.jp/compo/pdp/
□関連記事
【6月11日】NEC、1,356×768ドットの世界最大61型プラズマディスプレイ
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20010611/nec.htm

(2001年8月27日)

[minam-ku@impress.co.jp]

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