2機種とも、記録媒体はSDメモリカードで、電源は専用リチウムイオンバッテリを使用。PC用インターフェイスはUSB。対応OSは、Windows 98/98 SE/Me/2000、Mac OS 9.0以上/Xとなっている。また、パッケージには16MBのSDメモリーカード、バッテリーパック、USBケーブルなどが同梱される。
■ DMC-LC5 1/1.76型の有効390万CCDを搭載したデジタルカメラで、カラーフィルタは補色タイプ。レンズにはライカ認定の「DC VARIO-SUMMICRON(バリオ・ズミクロン)」を使用。ライカレンズの搭載は7月24日発表の独Leicaとの協業合意以来、初めてとなる。レンズ部をLeica、画像処理部などを松下電器産業が担当し、共同で開発したという。Leica版は2002年春に発売される予定。ボディは全面マグネシウム合金製となっている。
レンズの焦点距離は33~100mm相当(35mm判換算)。ズーム比は光学3倍となる。7群8枚構成で、光学フィルタを含む9面までマルチコートされている。 記録解像度は2,240×1,680/1,600×1,200/1,120×840/640×480ドット。動画は320×240ドットのMotion JPEG形式で、最大記録時間はメモリーカード容量に依存する。連写は1秒間に4コマ(2,240×1,680ドット時)、最大8コマまで可能。また、フォーカスには、CCD検知型と赤外線AFセンサ型を併用し、合焦スピードは、同社比で50%の向上としている。 また、CCD表面に実装されているマイクロレンズ間の隙間を狭めた「ギャップレンズ形成技術」を採用し、さらにセルサイズを3.25μmと大きくすることで、「従来比で約10%の集光率を実現した」という。これにより、感度やノイズの面で有利としている。 さらに、鮮やかな色再現を実現するという新開発の「ピュアカラーエンジン」技術を画像処理系に使用している。これはRGB信号から低周波の輝度を取り出すことでクリアな色再現を可能にするというもので、補色フィルタの高解像度、高感度を活かしながらも、原色フィルタなみの色再現性を実現するとしている。
液晶モニタはクラス最大の2.5型低温ポリシリコンTFT液晶。取り外し可能なモニタフードも同梱されている。また、従来20cmまでだったフラッシュの最低照射距離を10cmまで短縮した「ワイドレンジデジタルフラッシュ」も搭載。ブラケット機能は、オートAEブラケットに加え、フォーカスをずらしながら撮影する「フォーカスブラケット」も備える。 バッテリ駆動時間は連続撮影時間120分、撮影枚数240枚を目指しているという(撮影条件は30秒に1回づつ撮影、そのうち2回に1回はフラッシュを併用)。外形寸法は127.5×63.4×82mm(幅×奥行き×高さ)、重量は360g(本体のみ)となっている。 撮影した画像を320×240ドットにリサイズし、携帯電話の待ち受け画面やメール添付用画像にする機能も内蔵。携帯電話へは、SDカード経由で画像を送ることができる。feelH"とcdmaOneに対応する予定だが、具体的なメーカー、対応機種については明らかにされていない。しかし、正式対応ではないものの、SDメモリーカードスロット採用機として、同社製のfeel"H端末が紹介された。 オプションとして、ワイド、テレの各コンバージョンレンズを用意。標準価格はそれぞれ21,000円、15,000円となっている。なお、使用にはコンバージョンレンズアダプタ(標準価格2,000円)が必要。
■ DMC-F7 1/2.7型有効200万画素CCDを搭載したコンパクトな光学2倍ズームのデジタルカメラ。レンズはLeica認定の「DC VARIO-ELMART(バリオ・エルマリート)」で、6群7枚構成の沈胴式。焦点距離は35~70mm、F値は2.8~4.0となっている。レンズバリアは手動式。
記録画素数は1,600×1,200/800×600/640×480ドットの3種類で、秒4コマまでの連写が行なえる。動画も記録でき、フォーマットはMotion JPEG。320×240ドットの解像度で最長約20秒の記録できる。連続撮影時間は約50分で、撮影枚数は約100枚を目標としている(撮影条件はDMC-LC5と同じ)。 そのほか、DMC-LC5と同じくfeelH"やcdmaOnの対応機との連携機能を搭載。DMC-F7ではSDメモリーカード経由に加え、専用ケーブルによる転送も行なえる。外形寸法は104×31.6×50.9mm(幅×奥行き×高さ)、重量は150g(本体のみ)。ボディ素材は全面アルミニウム合金となっている。
発表会冒頭で戸田一雄AVC社長は「開発に当り、光学、エレクトロニクス、人間工学の3点にこだわった」と新製品のコンセプトを説明。さらに、「『単にLeicaの名前が欲しかっただけ』といわれないよう、内容に固執した。また、レンズ以外の分野でもLeicaから指導をいただき、特に人間工学の点で得るものが多かった」と、良好な関係を強調した。 また、来日したLeicaのラルフ・ケーネンCOOは、今回の新製品について「世界で初めてとなるライカレンズ搭載のデジタルカメラだが、当社の厳しい品質管理システムで検証した結果、大満足している」との感想を語った。
【主な仕様】
□松下電器産業のホームページ (2001年9月17日) [orimoto@impress.co.jp] |
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ウォッチ編集部内AV Watch担当 av-watch@impress.co.jp