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9月28日公開
バージョンは従来のβシリーズから、Ver 2.00に移行。今後バージョンβ12までの旧バージョンの開発は終了するため、βシリーズからの移行が推奨されている。 TMPGEncは、2001年夏にプロジーグループ株式会社から発売が予定されていたパッケージ版「TMPGEnc Professional」が2001年末に延期。その発表時にあわせて、インテル株式会社との共同プロジェクトにより、Pentium 4の拡張命令SSE2へ最適化され、プレバージョンの無料版がTMPGEnc公式サイトで公開されることが明らかにされた。 今回公開されたのは、そのプレバージョンの無料版。DCT、iDCTをSSE2命令でインプリメントすることにより、精度と高速化を両立。さらに、MPEGビデオのエンコードの一部である量子化・逆量子化もSSE2命令でインプリメントしたほか、映像加工フィルタなどでも使用し、高速化を図っている。また、SSE2対応以外にも、長すぎるGOPをエンコードした場合に、参照フレームの選択に失敗して不正なMPEGファイルを出力することがあった問題も修正された。
早速、最適化の効果を試すため、以下のテスト環境で、443MB(2分4秒)のDV形式のAVIファイルをMPEG-2にエンコード。Version Beta12jと、Version 2.00のそれぞれでエンコード時間を計測した。
エンコード設定は、テンプレートとして用意されている「DVD(NTSC)」を、ベンチマーク用にレート調整モードを2パス可変レートに、動き検索精度を最高画質(最低速)に変更。また、タスク優先度は、アクティブ時、非アクティブ時とも「優先」に、プレビューは表示しない設定にした。 【テスト環境】
![]() ベンチマークに使用したテンプレートファイル 実際に計測したエンコード時間は下表のとおり。この結果を見ると、Version Beta12jでは、SSE2を使用してもわずか4%しか速くならないことがわかる。これは、HDDやメモリは同じで、マザーボードとCPUを、GIGA-Byte「GA-7DXC」とAthlon 1GHzに変更したシステムでのエンコード時間43分41秒よりも遅い。 しかし、Version 2.00では、SSE2使用時には20%近い速度の向上が見られた。また、SSE2を使わない場合も、Version Beta12jより0.5%速く、上記のAthlonシステムでもVersion 2.00を使用すると。2%近く(43分32秒)速くなった。Version 2.00では、SSE2命令を使はない場合でも若干だがエンコード速度が上がっているようだ。 【エンコード時間】
□TMPGEncのホームページ (2001年9月29日)
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