RD-X1は、4月に発売した「RD-2000」の後継機。HDD容量が30GBから80GBに増強され、搭載ドライブもDVD-RAMドライブからDVD-RAM/Rドライブに強化された。HDDはAV用で、最大約75時間の録画が可能になった。なお、筐体デザインはRD-2000とほとんど同じで、外形寸法430×358×120mm(幅×奥行き×高さ)、重量8.9kgも変更されていない。
ドライブの変更に加えファームウェアも大幅に強化。新たに、複数の番組を一括でDVD-RAMにダビングする「一括・高速ライブラリダビング」や、HDDに録画した長時間番組をDVD-RAMに収まるビットレートに落としてダビングする「レート変換ダビング」などが追加された。
音声については、ドルビーデジタルの192kbps(DD1)と、384kbps(DD2)のほか、リニアPCM(48kHz/16bi)の計3モードから任意に選ぶことができる。 なお、新対応のDVD-Rには直接録画はできず、HDDからのダビングのみに対応。HDDから再エンコード無しでDVD-Rに書き込む「DVD-R作成」機能や、作成したDVD-RをHDDに書き戻す「ラインUダビング」機能を搭載している。 HDDからDVD-RAMへは、ファイルコピー感覚で高速に実行する「高速ライブラリダビング」に対応。ダビング時間は画質・音質に応じて変化し、録画時間の約半分から1/8程度(DVD-RAM書き込みは2倍速)で行なえるとしている。具体的には、最長画質モード(MN 2.0Mbps/DD1)で1時間録画したものを、約7分半でダビングできることになる。また、BSデジタル放送などのコピーが1回のみ可能な番組についても、HDDから内部移動という形でDVDディスクへ移すこと可能になっている。 その他の機能として、長時間の映画などをDVD-RAMのA面に番組の前半部分、HDDに後でB面にダビングするための「のりしろ」を付けた後半部分を録画する「AB面録画」機能も装備。さらに、DVD-RAMディスクを入れ忘れたり、空き容量が不足した場合に、自動的にHDDに録画する「リレー録画」もサポートしている。 編集機能には、独自の「ユニティーエディット方式」を採用。録画、再生、スキップ操作、ダビング、ライブラリ管理まで一貫してタイトルやチャプター(任意に設定可能)の単位で扱える。チャプターは、フレーム単位(1/30秒)で任意に分割可能。また、「プレイリスト編集」機能を用いて、不要部分を除いた仮想タイトルを作成するることもできる。なお、タイトルやチャプターの境界では、MPEG-2の特性上一瞬静止する。 ライブラリの管理機能も、過去に録画や編集したディスクの空き時間を一覧表示する「DVD全ディスク残量表示」や、最大3,000件のタイトルを検索、並べ替えできる「全タイトル一覧」など強化されている。 内蔵TVチューナにはゴーストリダクションを搭載するほか、3次元Y/C分離、録画時3次元DNR、簡易TBCなどの高画質化機能を装備する。予約は、「2カ月先/32プログラム」まで設定でき、Gコード予約が可能。なお、EPG(電子番組表)には非対応となっている。 HDD録画時には「追っかけ再生」に対応するほか、視聴中の番組を止めたシーンから後で続きを見ることができる「TVお好み再生」も可能。しかし、追っかけ再生は、HDD録画時のみ対応し、DVD-RAM録画では非対応となっている。 そのほかには、時間のかかる作業後、自動的に電源が切れる「終了後自動電源オフ」や、番組のジャンルごとに、画質と音質の組み合わせを5つまで登録できる「カスタム録画・画質/音質設定」機能を搭載。タイトル名やチャプター名の入力には、「かな漢字変換文字入力」が使用できる。 DVDプレーヤーとしては、インターレス出力のみ対応し、D1出力とコンポーネント(RCA)出力を各1系統装備。また、仮想サラウンド「スペシャライザー N-2-2・デジタル・バーチャル・サラウンド」機能を備えるほか、光デジタル/同軸デジタル出力を各1系統搭載する。
なお、ユーザー登録後にアンケートへ回答すると、ライブラリ機能を支援するパソコン用ソフトウェア「東芝RDシリーズ・ライブラリアン」(DVD-RAM 4.7GB対応ドライブ搭載のWindows機対応)が無償提供される予定。ライブラリアンでは、タイトル名、チャプター名などがパソコンで入力できるほか、ライブラリの全タイトル一覧をCSV(カンマ区切りのテキストデータ)形式で出力できる。
【主な仕様】
□東芝のホームページ (2001年11月15日)
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