同レンズは、0.85の高開口数を持つ単レンズで、従来のレンズ2枚用いる2群レンズの組み立て工程を省き、「光ピックアップを低価格化し、次世代高密度光ディスクの普及に弾みがつく」としている。また、作動距離が0.6mmと、2群レンズの0.13mm(以下)よりも長く取れるため、ディスクの信頼性向上に寄与する。 レンズの集光性能を低下させる波面収差量は、0.02λ台と低いレベル。そのため、特別な収差補正技術を用いることなく、次世代光ディスク用のピックアップを構成することが可能。また、金型素材として精密加工性がよく、堅く、熱的にも安定しているタングステンカーバイト合金を用いているため、量産時の金型寿命が長くなり、コスト低減が図れる。 これまで高開口数の単レンズは、開口数が上がるにつれ深くなる球面、および非球面の形状をガラス上に正確に形成することが困難で、さらにレンズ両面の間の偏芯と間隔に高い精度が必要であったことなどから、その実現が難しいとされていた。 今回、ビクターのピックアップ設計技術とレンズ設計技術、松下日東電器のレンズ設計技術、ガラス成形技術を使って解決。ビクターでは、「今後は、レンズ性能のさらなる向上のほか、単レンズの特徴を活かした次世代光ディスクの実現に向け開発を進める」としている。
□ビクターのホームページ (2001年11月29日)
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