新輝、非圧縮HD伝送システムなどを扱う展示会を開催

　業務用放送機材などを扱う株式会社新輝は、同社の扱う製品の展示会を開催した。同展示会では新輝、ビクターの扱う製品を展示するもので、民生用の製品はなく、放送局、学校などに納入される製品がメインとなっている。

システムのHDインターフェイスに使用される「HDStationPRO」

　展示の中で目を引いたのは、非圧縮HD映像のリアルタイム伝送システム。これはNTT未来ねっと研究所の開発したシステムで、送出/受信用PCに市販品で構成したPCを使用しているため、安価に非圧縮HD映像を伝送できるというもの。HDインターフェイスに、新輝の扱う独DVS「HDStationPRO」を搭載している。なお、システム価格は約1,500万円。

Media Edhitor

　民生用製品に近い製品としては、カーノプスの「DVStorm RT」や「DVRaptor II」など、民生用製品を組み込んで、教育市場向けに販売している「Media Edhitor」の展示があった。民生用部品を新輝で組み、HDD×3台を搭載してRAID5（ストライピング/ミラーリンク）を構成。さらにチューニングを行なうことでフリーズしにくいマシンに仕上げている。納入価格は100～200万円程度。1年間はリコーテクノシステムズ株式会社による出張保守サービスが受けられ、将来的なアップグレードにも対応するという。

　そのほかにも「HDStationPRO」をインターフェイスにしたHDDレコーダや、放送用HDビデオからHDDに転送するデッキ、Matroxの「DigiSuite」シリーズを搭載した放送用ノンリニア編集システム、イントラネット用のMPEGストリーミングシステムなどが展示された。

HD HDDレコーダ	HDビデオ/HDDデッキ

ノンリニア編集システム。ソフトは「INCITE」を使用	MPEGストリーミングシステム。パケットはUDPを使用して帯域の有効活用を図っている

□新輝のホームページ
http://www.shinkicorp.co.jp/
□ビクターのホームページ
http://www.jvc-victor.co.jp/
□関連記事
【2001年10月26日】NTT、世界初の市販PC使用HD映像リアルタイム伝送システム
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20011026/ntt.htm

（2002年1月24日）

[fujiwa-y@impress.co.jp]