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パイオニア、125,000円のプログレッシブ対応DVD-R/RWレコーダ
―BSチューナを省いて低価格化。DV端子搭載、MP3再生にも対応
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3月上旬出荷
標準価格:125,000円
連絡先:カスタマーサポートセンター
0070-800-8181-22
パイオニア株式会社は、薄型で低価格なDVD-R/RWビデオレコーダ「DVR-3000」を3月上旬に発売する。月産台数は2万台の予定。価格は125,000円と、約2年前の'99年12月に発売された世界初のDVDレコーダ「DVR-1000」(25万円)の半額となった。
DVR-3000は、2001年7月に発売された「DVR-7000」(198,000円)の下位モデルにあたる。DVR-7000は並売され、DVRシリーズは、DVR-7000とDVR-3000の2ラインナップとなる。
DVR-7000のDV入出力端子(i.LINK)や、プログレッシブ再生機能などはそのままに、アナログBSチューナを省いたり、出力端子を3系統から2系統に削減するなどして低価格化した。消費電力も60Wから38Wに低減している。また、外形寸法も奥行きが11mm短く、厚みが25mm薄くなり420×362×82mm(幅×奥行き×高さ)と、かなりコンパクトになった。
なお、DVR-3000は、2000年7月に同社がシャープ株式会社と、次世代デジタル商品分野での技術協力を目的として設けた「デジタル・メディア・プロジェクト」の一環として開発された製品。
各モードの録画時間とビットレート |
録画モード | 録画時間 | ビットレート |
FINE | 1時間 | 10Mbps |
SP | 2時間 | 5.2Mbps |
LP | 4時間 | 2.6Mbps |
EP | 6時間 | 1.7Mbps |
従来のDVR-1000/2000/7000のから大きく変更された点として、録画モードがある。従来VRモード(ビデオレコーディング規格)ではSPモードと、32ステップのマニュアルモードが設けられていたが、DVR-3000では「FINE」、「SP」、「LP」、「EP」の4種類になり、マニュアル設定はできなくなった。
一方、「V1」と「V2」の2種類しかなかったビデオモード(DVDビデオ規格)は、「FINE」、「SP」、「LP」の3種類に増えた。しかし、VRモードはVBR(可変ビットレート)、ビデオモードがCBR(固定ビットレート)というのは変更されていない。
なお、同社のDVDプレーヤーでは、ビデオモードで2時間を超えるモードで録画されたDVD-R/RWディスクを再生しないモデルがあるとし、詳細については、ホームページなどで案内するとしている。
DVR-7000で搭載されたリニアPCM録音機能は搭載しておらず、音声はDDCE(Dolby Digital Consumer Encoder)で録音される。タイトル入力は、漢字変換機能はなく、英数字とカナのみの入力となっている。
DVR-7000になかった機能として、CD-R/RWに記録したMP3フィルの再生が可能になった。さらに、2本のスピーカーでサラウンド再現する「ドルビーバーチャルサラウンド」(スペシャライザー・N-2-2・デジタル・バーチャル・サラウンド)や、約1.2倍/1.5倍/2倍の3段階のズーム機能も新たに搭載された。
また、従来どおり、映像信号からノイズだけを排除し、ノイズで隠された映像も補正するという「デジタル・ビデオ・ノイズ・リダクション」や、TBC(Time Base Corrector)や、3次元Y/C分離回路を内蔵。映像DACは10bit/54MHz、オーディオDACは96kHz/24bitのものを採用している。
そのほかの機能はほとんど同じで、VRモードでは、録画予約の情報をディスクに記憶させる「ディスク予約」も可能。録画したい番組の開始時刻と終了時刻を15分単位で指定できる「かんたん予約」や、BS/CSデジタルチューナなどの録画予約に連動する「オートスタート録画」機能、「CMスキップ」機能なども備えている。
【主な仕様】
| DVR-3000 | DVR-7000 (参考) |
VRモード (DVD-RWのみ) 録画時間 | FINE:1時間
SP:2時間
LP:4時間
EP:6時間
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SP:2時間
MN:1~6時間(32ステップ)
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ビデオモード (DVD-R、DVD-RW) 録画時間 | FINE:1時間 SP:2時間 LP:4時間 |
V1:1時間 V2:2時間 |
Gコード予約 | ○ | ○ |
オートスタート録画 | ○ | ○ |
CMスキップ | ○ | ○ |
タイトル名入力 | 英数字・カナ | 英数字・カナ・漢字 |
PCM録音 | × | ○ |
MP3再生 | ○ | × |
受信チャンネル | VHF:1~12ch
UHF:13~62ch
CATV:C13~C63ch
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VHF:1~12ch
UHF:13~62ch
CATV:C13~C38ch
BS:1/3/5/7/9/13/11/13/15ch
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入力端子 | コンポジット/音声:2系統(うち前面1) S映像:2系統(うち前面1) SRコントロール端子 |
コンポジット/音声:3系統(うち前面1) S映像:3系統(うち前面1) SRコントロール端子
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出力端子 | コンポジット/音声:2系統 S映像:2系統 コンポーネント映像(RCA):1系統 D2端子:1系統 光デジタル:1系統 同軸デジタル:1系統
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コンポジット/音声:2系統 S映像:2系統 コンポーネント映像(RCA):1系統 D2端子:1系統 光デジタル:1系統 同軸デジタル:1系統
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DV入出力端子 (i.LINK準拠) | ○ | ○ |
予約番組数 | 本体予約:8番組/1年 ディスク予約:8番組/1年 | 本体予約:8番組/1カ月 ディスク予約:8番組/1カ月 |
消費電力 | 38W | 60W |
外形寸法 (幅×奥行き×高さ) | 420×362×82mm | 420×373.5×107mm |
重量 | 5.6kg | 7.0kg |
発売日 | 2002年3月上旬 | 2001年7月下旬 |
価格 | 125,000円 | 198,000円 |
□パイオニアのホームページ
http://www.pioneer.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.pioneer.co.jp/press/release295-j.html
□関連記事
【2001年10月2日】CEATEC 2001会場レポート その2
~パイオニア/シャープ編:10万円を切るDVD-R/RWレコーダ、ほか~
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20011002/ceatec2.htm
【2001年5月29日】松下、135,000円のDVD-R録画対応DVD-RAM/Rビデオレコーダ
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20010529/pana.htm
【2001年6月12日】パイオニア、198,000円のプログレッシブ対応DVD-R/RWレコーダ
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20010612/pioneer.htm
【2000年11月21日】パイオニア、既存プレーヤーでも再生できるDVDレコーダ(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20001121/pioneer.htm
【2000年7月11日】シャープとパイオニア、DVD-RWレコーダなどの開発で協力(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000711/sharp.htm
【'99年11月26日】パイオニア、DVD-RWを採用した25万円のDVDレコーダ(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/991126/pioneer.htm
(2002年2月13日)
[furukawa@impress.co.jp]
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