映像/音響関連のプロ用機材展示会が同時開催


開催期間:5月15日~17日

入場料:1,000円

会場:東京ビッグサイト 西3~4ホール



 映像/音響関連のプロ用機材展示会、「映画テレビ技術・Digital Production 2002」と、「プロフェッショナルオーディオ機器展示会 2002」が15日、東京ビッグサイトで開幕した。会期は17日までで、入場料は1,000円。両イベントは展示スペースを共有する同時開催で、入場料1,000円で両イベントに入場できる。

 展示されている機材はほぼ全てが放送局、スタジオなどに向けた機材で、コンシューマ関連の製品は見かけられなかったが、コンシューマ製品を発売するメーカーの出展も多い。

■ NHK

 NHKは、BSデジタルハイビジョンに関連する展示を行なった。ブース内では偏光グラスによる「立体ハイビジョン」、CG合成を解説する「ドラマ合成」、BSデジタルハイビジョンの5.1ch放送のデモ「5.1chサラウンド」コーナーが設けられている。

NHKブース 「立体ハイビジョン」コーナー。偏光グラス方式の3D映像を実演している 「5.1chサラウンド」コーナー

■ 松下(Panasonic/RAMSA)

 松下電器産業は、PanasonicブランドとRAMSAブランド製品を出展。Panasonicブランド製品は、HDカメラ「VARICAM」やHD VTRデッキ、DLPプロジェクタ「LIGHTIA」などを展示。DLPプロジェクタの展示では、「VARICAM」を使って720p撮影された映画「突入せよ!あさま山荘事件」の予告編などを上映していた。

 RAMSAブランド製品は、ミキサー、ワイヤレスマイクシステムなど。特にデジタルコンソールの新製品を中心にアピールを行なっている。

Panasonicブース 720p収録が可能なHD DVカメラ「VARICAM」 DLPプロジェクタ「LIGHTIA」

RAMSAブース デジタルコンソールが展示の中心

■ ソニー

 ソニー(ソニーマーケティング)は、DVカメラ、DVデッキの展示のほか、ブースの中心では収録、編集、伝送まで一貫してMPEGで行なうシステムや、HDビデオサーバーによるHDソースの伝送システムを展示。編集だけでなく送出までノンリニアで行なうアプローチを強調していた。

ソニーブース DVカメラの展示 MPEG制作システム。収録のみがテープメディアで、その後の編集、伝送はノンリニアとなっている

■ アップル

 アップルは、「Final Cut Pro 3」を中心に展示。カラーマッチングの容易さや、PowerBook G4による「Offline RT」フォーマットでのオフライン編集のデモのほか、ピナクルシステムズの「CineWave HD」システムと外付けRAID HDDドライブを追加してのHD編集システム、非圧縮のSD編集システムなどを展示。

 また、今回の展示会で初めて「Cinema Tools for Final Cut Pro」を追加したシステムでのフレームレート24fps編集の実演も行ない、フィルムソースとの親和性の高さもアピールしている。

 そのほかにもDVDオーサリングソフト「DVD Studio Pro」や、サードパーティー製ソフト、「iDVD」、「iMovie」などのコンシューマ用ソフトなども出展。なお、実働しているソフトは全てMac OS X上で動作しており、OSの世代交代も強調していた。

アップルブース 「Final Cut Pro 3」のPowerBook G4による「Offline RT」デモ 「CineWave HD」を加えたHD編集システムのデモ。SDへの同時出力も行なえる

「Cinema Tools for Final Cut Pro」の実演。24fpsソースを編集できる コンシューマ向け製品の展示 サードパーティー製品の展示

■ デノン、マランツ

 デノンとマランツは5月13日に経営統合し、共同持株会社「ディーアンドエム ホールディングス」が設立されたが、今回の展示会ではそれぞれが個別にブースをかまえて展示を行なっていた。

 マランツブースでは、同社が代理店を務める英B&Wのモニタースピーカー「Nautilus 800」のほか、モニターアンプ、プロ用プリアンプ、モニタースピーカーや、CD-Rレコーディングシステムなどを展示していた。

 デノンブースでは、店頭デモ用のICメモリカードAVプレーヤー、MOディスクオーディオレコーダを展示。MOディスクレコーダは、ラジオ/テレビ放送の音声製作用のもので、HDD、DVD-RAMなどの増設も可能。

マランツブース 「Nautilus 800」とモニターアンプほか CD-Rレコーダの展示

デノンブース MOレコーダ。テープからの置き換え需要に向けた製品

■ その他メーカー

 その他のコンシューマ関連メーカーの出展は、キヤノン、ボーズ、ヤマハなど。

 ボーズでは、主にPAスピーカーを展示。円柱型の「MA12」と、ボーカル/アコースティック楽器の再生に向けた「402-II」などを中心にしている。また、ノイズキャンセリングヘッドフォン「クワイアットコンフォート」の展示も行なわれている。

 キヤノンは、カメラレンズを中心に展示していたが、レンズ交換式MiniDVカメラ「XL1S」も展示されていた。また、ヤマハはコンソールの展示をメインに行ない、その他の展示はPAスピーカー、ミキサーなどの大型製品が中心で、コンシューマ向け製品の展示は行なわれていない。

ボーズの円柱型のPAスピーカー「MA12」(両端) ボーズはコンシューマ向け「クワイアットコンフォート」も展示

キヤノンブースのレンズ交換式MiniDVカメラ「XL1S」 ヤマハはデジタルコンソールをメインに展示

 さらに、CG制作関連を中心に展示を行なう企業もあり、コンテンツメーカーではセガや東映アニメーションなどが出展。セガはゲーム制作のノウハウを活かした3D CGアニメーションツール「Animanium」の実演を、東映アニメーションはコンピュータ上でのアニメ制作の実演を行なっていた。

セガブース 東映アニメーションブース

□映画テレビ技術・Digital Production 2002のホームページ
http://www.jma.or.jp/dp/ja/
□プロフェッショナルオーディオ総合機器展 2002のホームページ
http://www.pas-j.org/
□関連記事
【2001年5月16日】映画/放送用途機器展示会「映画テレビ技術・Digital Production 2001」開催
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20010516/digipro.htm

(2002年5月15日)

[fujiwa-y@impress.co.jp]

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