同イベントは、オフィス機器やソフトウェア、ネットワークソリューションなどを紹介する法人向けのイベント。今回は494社・機関が出展した。AV関連機器の出展は今年も少ないが、NTTドコモが地上波デジタル放送を受信できる携帯電話を参考出展していたので紹介したい。
■ NTTドコモ、地上波デジタル放送対応の携帯電話を参考出品 地上波デジタル放送の開始にあわせて投入したいというコンセプトで開発されたもの。展示された携帯電話は全部で3台で、すべて192kbpsのMPEG-4映像を表示していた。ただし、OFMD復調機やMPEGデコーダは内蔵せず、それらはブース内に設置。携帯電話とはケーブルでつないでいる。 再生画面の下3分の1に現在選択可能な番組が並んでいたが、ここに広告などを入れることができるという。また、利用者に合わせた広告配信や、視聴者と放送局との双方向通信を視野に入れているそうだ。そのほか、放送で見逃したシーンを出先からリクエストして受信するなど、テレビ付き携帯電話の可能性をアピールしていた。 製品化は地上波デジタル放送の開始後を予定しており、2003年以降になる見込み。NTTドコモの担当者は「製品化されるなら現状のPDCとは別のラインになる。MPEGデコーダを内蔵するとなると、FOMAの1機種になる可能性が高いのでは」と話していた。
■ DVDのセルとレンタルのセルフマシーン そのほかの展示で興味深かったのが、株式会社メディア・ネット・システムの「ATM for Media」。DVDビデオのセルおよびレンタルのセルフ機で、10月頃に量産機の出荷が可能になる予定。 セル専用機と、セルに加えてレンタルも可能な上位機種の2機種を考えているという。操作はタッチパネル上から行ない、レンタルの会員情報は同社のセンターシステムで照合する。また、レンタルの場合は、ディスク1枚1枚の内周部に非接触のICチップを貼られており、このチップで貸し出し情報をセンターが得る仕組み。情報センターは9月頃にテスト稼動し、本稼動は11月頃になるという。 初期導入価格は、セル専用機が150万円前後、セルおよびレンタル機が200万円前後を予定している。将来的には、携帯電話からの貸し出し予約やポイント参照なども行なえるようにしたいそうだ。 ちなみに同社は、VHSビデオ向けに同じようなシステムを販売したことがある。そのときは「ソフトのパッケージが大きすぎて、筐体も巨大になり、営業面で苦戦した」という。
■ その他 カシオは、5月13日に発表したカード型デジタルカメラ「EXLIM(エクシリム)」を中心に展示を行なった。ステージデモを積極的に行なうなど、派手なアピールを展開。発表以来話題の製品が実際に手にとれるとあって、多くの来場者に注目されていた。 また、恒例のプロジェクタシュートアウトは横河電機の製品を中心に、三菱電機、東芝など7機種が参加。文教市場をテーマにした一角で行なわれていた。
□ビジネスシヨウ2002のホームページ (2002年5月21日) [orimoto@impress.co.jp] |
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