同展示会は車載用のエレクトロニクス製品を扱うイベント。ナビゲーションシステムやETCなどのオーディオ機器以外の製品を展示するメーカーもあるが、カーオーディオ関連機器が展示の中心。各メーカーによるカーオーディオ機器の展示や、機器を導入した実車によるデモに加え、全国のインストラー(ショップ)がインストール済みのデモカー展示し、試聴デモを行なっていた。 デモカーの脇には3~5脚程度の椅子が用意され、説明員1人と来場者3人が乗り込んで1回10分程度のデモを交代で視聴するスタイルを取っていた。 日本メーカーの出展は、パイオニア(Carrozzeria)、クラリオン(ADDZZEST)、ビートソニック、アルパイン、三菱電機、ナカミチ、ラックスマンなど。各メーカーとも既存製品の展示が中心となっていたが、ECLIPSEブランドを展開する富士通テンは、20日に開発発表したばかりの「車載用タイムドメインスピーカー」の試作品を参考展示した。 同社はタイムドメイン理論を利用したホームオーディオ用スピーカーを「ECLIPS TD」ブランドで展開しているが、今回開発されたものはこの理論を車載用スピーカーに応用したもの。 タイムドメイン理論に基づいたメイン(Mid-Hi)スピーカー、Mid-Loスピーカー、サブウーファを用いるが、スピーカーユニットの展示はMid-Loスピーカーのみ。デモカー「プジョー307」には、開発中のメインスピーカー、Mid-Loスピーカーを組み込み、サブウーファは既存製品を用いて、既存のデジタルプリアンプで帯域をメイン、Mid-Lo、サブウーファに分割。その後パワーアンプを使って増幅するシステムを使用していた。 スピーカーの配置は、メインスピーカーがダッシュボード上のグリル内に、Mid-Loスピーカーがドアの下部。発売は年内の予定で、高級カーオーディオブランド「Sound Monitor」シリーズ製品としてのリリースが予定されている。
ナカミチでは、既存製品を組み合わせ、同社の技術開発本部・技術長の小林耕三氏が最終的なチューニングを行なう「K.Kobayashi Tuning」をメインに展示。全国に10店舗ある特約インストーラーでの限定インストールとなり、インストール料金を除いた、システム、チューニングのセット価格は4chシステムで120万円程度になるという。 そのほか、日本メーカーの展示は既存製品や、近日発売予定の製品が展示の中心。ノーマルの4chシステムが展示のほとんどを占めていたが、DVDプレーヤー、液晶モニタと組み合わせた5.1chシステムの展示/デモなども見受けられた。また、レトコンジャパンやハーマンインターナショナルなど、海外製品の輸入代理店も出展。JBLなど、海外製品の展示/試聴にも来場者が列を作っていた。
各インストーラーの展示では、大口径ウーファを用いて大音量再生に特化したデモカーや、McIntoshなど高級ブランドを前面に押し出したデモカーなど、それぞれの得意とする分野をアピールする展示が多かった。
(2002年6月24日)
[fujiwa-y@impress.co.jp] |
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ウォッチ編集部内AV Watch担当 av-watch@impress.co.jp