松下電器産業株式会社は、BS/110度CSデジタルチューナを内蔵した36/32/28型ワイドテレビを発表した。価格は、36型の「TH-36D30」が36万円、32型の「TH-32D30」が30万円、28型の「TH-28D30」が24万円。発売日はすべて9月1日となっている。 2001年10月発売の「D20シリーズ」の後継モデル。主な特徴は、周辺解像度を約15%向上させたという「オールフォーカス・チューブ」と、地上波EPGの採用。ただし28D30のみオールフォーカス・チューブではなく、従来シリーズの28型に搭載していた「T(タウ)フラットハイビジョン管」を採用する。また、本体デザインは「ヨーロッパ・ファニチャーのデザイン要素を盛り込んだ」という新デザインに変更された。 オールフォーカス・チューブは、「スーパースロットテンションマスク」、「ディープブラックパネル」、「新スーパーOLF電子銃」を採用した新ブラウン管。マスクピッチも周辺で約10%細密化している。 スーパースロットテンションマスクとは、フラット化による張力でマスク穴の開口率を向上させたという独自のシャドウマスクのこと。輝度向上に効果があるという。また、ディープブラックパネルは、ブラウン管前面に配置したティントガラスで光透過率低減し、コントラストを向上させたとしている。 さらに、新スーパーOLF電子銃により、ビームスポット径をセンターで約10%、周辺で約5%縮小。周辺解像度が約15%向上した。これらにより「ハイコントラストで画面の隅々まで高精細な映像を再現する」としている。また、デジタルチューナからのデジタル信号を、アナログ変換することなく映像処理する「デジタル直結処理回路」も採用。 なお、36D30、32D30、28D30の間で、ブラウン管とスピーカー以外に機能差はない。スピーカーは、36D30と32D30が楕円型×2と丸型×2を搭載するのに対し、28D30では丸型×2となっている。 高画質化回路としては、絵柄に応じて輪郭を補正する「新スーパーダイナミックシャープネスコントロール」、RGBに加えてY信号ガンマも補正できる「ダブルガンマ補正回路」、フィルム素材の再生時にすべてのフィールドを静止画処理する「デジタルシネマリアリティ」、色ゴーストも抑えるという「デジタルゴーストリダクション」を装備している。 地上波EPGは、80GB HDDを内蔵した「TH-36DH200」や、「新T(タウ)ファインピッチフラットハイビジョン管」を採用した「TH-FP50」シリーズに続くもので、TBS系列で配信する「G-GUIDE」に対応している。5チャンネル分の表示が可能で、ジャンル別番組検索も行なえる。 また、本体にSDメモリーカードスロットを搭載し、SDメモリーカード内のJPEGとAAC音声を再生できる。また、本体内蔵のスピーカーだけでサラウンド感を再現するという、バーチャルサラウンド機能も搭載している。 2系統のi.LINKのほか、映像入力として、D4×2系統、S2映像×3系統、コンポジット×4系統を装備。専用テレビ台の価格は、36D30用が55,000円、32D30用が5万円、28D30用が45,000円となっている。
□松下電器のホームページ (2002年8月9日) [orimoto@impress.co.jp] |
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