松下電器産業株式会社は、DVカメラ初の秒間24コマ撮影(24P)が可能な「AG-DVX100」を10月10日に発売する。価格はオープンプライス。パナセンスでの直販価格は50万円を予定している(XLRマイクロフォンとのセット)。パッケージには、バッテリ、充電池、レンズフード、アイキャップなどが付属する。 AG-DVX100は、DV方式を採用する3板式の業務用DVカメラ。1/3型の総画素41万画素CCDと、焦点距離32.5~325mm(35mm判換算)の光学10倍ライカディコマーレンズを採用している。 ズーム操作はカム式のマニュアルで、電動(サーボ)へも切り替えが可能。光学手ぶれ補正機構も備えている。1/8、1/64のNDフィルターも内蔵。フィルター径は72mmとなっている。
最大の特徴は、1秒間の撮影コマ数を60i、30P、24Pから選択できること。フィルムカメラと同じ24P撮影に対応することで、「映画と同じ質感を実現できる」としている。 さらに、24P撮影では、通常の2-3プルダウンのほか、2-3-3-2プルダウンの「24Pアドバンスモード」も搭載。今まで2-3プルダウンの24Pを編集する際には、5フレームシーケンスごとで編集する必要があった。それ以外では、フレーム抽出時に一部を伸張・圧縮する必要が出てくる。これを回避するために採用したのが2-3-3-2プルダウンで、60iから24Pへの逆変換時にデジタル圧縮による画質劣化が少なくて済むという。 24P撮影した画像をDV端子経由でパソコンに取り込む場合、専用のソフトが必要になる。現在のところ、AppleがFinal Cut Proで対応を表明している。また、2-3-3-2プルダウンで撮影した画像は、2-3プルダウンより多少違和感のある映像になるため、編集を前提とした使用を想定している。 また、初の24Pビデオカメラ「AJ-HDC27F」と同様に、ガンマカーブを映画に近づけたという「CINE-LIKE」ガンマも搭載する。
液晶モニタは3.5型20万画素のカラーで、ビューファインダもカラー。ビューファイダーは上方向に100度までチルトできる。また、ハンドルグリップ上部にもトリガーとズームボタンを装備。ローアングル撮影や三脚使用を配慮したという。 DV端子のほか、S映像、コンポジット、アナログ音声の各入出力端子を搭載する。また、マイク入力はXLRで、ファントム+48Vマイクにも対応している。外形寸法は139×364×160mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.6kg(本体のみ)。
□松下電機のホームページ (2002年9月4日) [orimoto@impress.co.jp] |
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