ソニー、ブロードバンド時代のAV視聴スタイル「CoCoon」を発表


9月4日発表

 ソニーは4日、テレビを中心としたオーディオ・ビジュアルの新しい視聴スタイルを提案し、ブロードバンド時代のホームエンタテインメントを実現する製品群「CoCoon(コクーン)」を発表。その第1弾製品である、HDDビデオレコーダ「CSV-E77」を同時に発表した。

 CoCoonは、「COnnected COmmunity On Network」の略で、「Web(クモの巣)より、さらに繊細できめ細かい絹のようなネットワークサービスの提供を目指して、繭(まゆ)を意味する“cocoon"と名付けた」という。今後同社が発売する、映像や音楽などを記録する大容量HDDと、常時接続型ネットワーク機能を搭載したホームAVゲートウェイ製品群の総称となる。

 CoCoonは、使うほどに自分仕様となる「パーソナライズ」性や、いつでもどこでもアクセスできる「ユビキタス」性、ネットワークを使った機能アップができる「アップグレード」性といった、「成長する商品」としての特長を持つ。

 CoCoonの基本コンポーネントは「ユーザーインターフェイス(CoCoon UI)」、「ネットワークインターフェイス(ブロードバンド)」、「ストレージ(HDD)」の3つ。同社では、CoCoonを「ベガ」、「プレイステーション 2」、「バイオ」、「モバイル機器」の4つのネットワークのゲートウェイと位置付け、新しいライフスタイルを実現するとしている。

WEGAと中心として、ホームエンタテインメントの世界を構築する コンセプトは「パーソナライズ」、「ユビキタス」、「アップグレード」。キーワードは「成長する商品」 CoCoon UVNアーキテクチャーにより、CoCoon製品の操作性の統一をはかる

 同社社長兼COOの安藤 国威氏は、今後の展開として「CSV-E77はネット戦略の第1弾であり、今後はソニー全体で多面的に商品展開を行なっていく」としている。具体的には、「Enhanced TV style」、「Enhanced Video style」、「Enhanced Audio style」の3つのカテゴリーが考えられている。

 発表会場では、CSV-E77に加え、CoCoonのコンセプトモデル2機種も参考展示された。しかし、この2製品はモックアップで、仕様などは「お伝えできる段階ではない」とのこと。デッキに付いている、DVD-RWやメモリースティックのロゴについても、「ご想像にお任せする。今回の展示はCoCoonというコンセプトの展開を示したもので、ここにあるものがすぐ製品化されるというわけではない」としている。

今後のCoCoon展開。新しいライフスタイルを想像するという どういった製品なのかは、「ご想像にお任せする」とのこと。想像すると、DVDプレーヤーとHDDレコーダのコンボデッキを使った5.1chシステム こちらも想像すると、メモリースティックスロットも搭載した、HDDとDVD-R/RWのハイブリッドレコーダ。「DVD+R/RW」や、「Blu-ray」では無いのかと質問すると、「まだコメントできる段階ではない」とのこと

□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200209/02-0904/
□関連記事
【9月4日】ソニー、D1出力装備の160GB HDDビデオレコーダ
―Ethernet内蔵、チューナとMPEG-2エンコーダ2系統搭載
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020904/sony.htm

(2002年9月4日)

[furukawa@impress.co.jp]

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