ティアック株式会社は、新VRDSメカニズムとRDOTを採用したCDプレーヤー「X-30」を10月上旬に発売する。価格は30万円。同時に、X-30からRDOTを省略した「X-25」も25万円で発売する。 X-30とX-25は、ノンフローティングCDメカニズム「VRDS」を採用するCDプレーヤー。VRDSメカには、2001年12月発売のCDトランスポート「P-70」の流れを汲むという新機構を採用。最大20mm厚のアルミ切削加工ブリッジと、5mm厚の鋼材を組み合わせた「高剛性・重量級VRDSブリッジ」となっている。 また、メカベースとシャーシは「フルボディード・コンストラクション」で強固に固定。「音楽のディテールの表現力と分解能を大幅に向上した」としている。 さらに、スピンドルモータのマグネットに高磁束密度のネオジウムマグネットを使用し、従来比で約10倍のエネルギー積を実現している。さらに、ドライブ回路も改良され、ディスク回転の安定度をより高めたという。そのほか、スラスト軸受けに特殊摺動材を採用。軸受け部の摩擦抵抗を低減し、優れた分解能が得られるとしている。ディスククランプ精度も向上したという。 X-30のみ、DAコンバータ部にRDOT(Rifined Digital Output Technology)技術を投入している。これは、20kHz以上の再生を目的とした独自の類推補間技術で、8倍オーバーサンプリングも行なう。音質的には「特に楽器が重なった時の分解能や残響に違いが感じられる」という。 ダイナミックレンジ、SN比ともに96dB以上。チャンネルセパレーションは100dB以上。なお、X-25のDAコンバータ部には、16分の1シフト(デジタル・オフセット)の20bit DACを採用するほか、ディストーション・ノイズシェイバー「ZD-II」、8倍オーバーサンプリングといった技術を使用している。
外形寸法および重量はX-30とX-25ともに、442×344×147mm(幅×奥行き×高さ)、24kg。ボトムシャーシは8mm厚のスチール板を使用する。なお、脚部には3点支持の「焼入鋼ピンポイント脚」、スパイク受けと脚を一体化した新機構を採用している。
□ティアックのホームページ (2002年9月13日) [orimoto@impress.co.jp] |
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