標準価格:180,000円
連絡先:AV・IT事業本部 ヤマハ株式会社は、ローインピーダンス設計思想「ハイカレントアンプ・テクノロジー」を採用した8ch AVアンプ「DSP-AZ2」を10月上旬に発売する。価格は18万円。 DSP-AZ2は、同社が2001年12月に発売したフラッグシップモデル「DSP-AZ1」(30万円)の設計思想を踏襲したミドルクラスのAVアンプ。最大の特徴は、デジタルセクションの高性能化によりアナログ回路の最短化を行なう同社独自の「デジタルマキシマムコンセプト」に加えて、ローインピーダンス設計思想「ハイカレントアンプ・テクノロジー」も投入したこと。「力強さと繊細さをあわせ持つ高音質を実現した」としている。 ハイカレントアンプ・テクノロジーは、パワーアンプの理想とされる内部インピーダンス“0”を目指した設計思想。極太インレット電源ケーブルや、ローインピーダンス設計電源トランス、極太ジャンパーピン、アースポイント銅製専用部品などの様々なローインピーダンス設計部品を採用して、内部インピーダンスを上昇させる要因を排除。さらに、コンストラクションの見直しにより、アンプ内部の信号経路の最短化を実現したという。 パワーアンプは、完全ディスクリート構成で、メイン2chはリニアダンピングサーキットとなっている。また、各々のパワートランジスタを役割ごとに、2つのアルミ削り出しのヒートシンクに振り分けて装着する新設計「ツインヒートシンク」を搭載。さらに、パワーアンプの電力供給部には、単体質量8.9kgの電源トランスや、専用の大容量ブロックケミコンが採用されている。 音声フォーマットはドルビーデジタル、DTSに加え、「DTS-ES(ディスクリート/マトリックス)」、「ドルビーデジタル EX」、AAC 5.1、6.1チャンネル対応「AACドルビーEX」にも対応。さらに、2チャンネルソフトを5.1chチャンネル化する「ドルビープロロジック II」、「NEO:6」もサポートする。また、6chアナログ入力には、センターとサブウーファチャンネルをメインチャンネル(L/R)にダウンミックスする「6-4ダウンミックス」機能も搭載。大型メインスピーカー使ったHiFiオーディオシステムにも対応する。 DSPは、DSP-AZ1同様メインLR/リアLR/センター/リアセンターにフロントエフェクトLRを加えた計8チャンネルの「8chシネマDSP」を装備。フロントエフェクトスピーカーから独立出力される「音場成分」により、「音場の高さや広がりをより正確に再現でき、高品位な音場再生が実現可能」という。 AZ2では、ミュージックビデオをライブ感豊かに楽しめるという「MUSIC VIDEO」が加わった。また従来どおり、フロントスピーカーだけでサラウンドを再現する「バーチャル・シネマDSP」、サラウンドをヘッドフォンで再生する「サイレントシアター」も装備する。なお、「DSP LEVEL」パラメータにより、DSP音場効果の強さも加減できる。 そのほかにも、S映像信号とコンポジット信号を双方向に変換するビデオコンバージョン回路を内蔵したほか、コンポーネント出力でのオンスクリーン表示にも対応した。また、音量調節は独自の「インテリジェント・デジタルボリューム」となっており、本体フロントパネルのボリュームノブ、付属のリモコンともに、短い操作では微妙に、長い操作では素早く音量調節ができる。 【主な仕様】
□ヤマハのホームページ (2002年9月13日)
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