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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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フラットディスプレイパネルの総合展示イベント「LCD/PDP International 2002」が10月30日に開幕した。会期は11月1日までの3日間で、会場はパシフィコ横浜の展示ホール。入場料は2,000円となっている。 同イベントは、プラズマや液晶、有機ELといったフラットディスプレイのパネルを中心に、応用製品、部材、製造装置までを展示するイベント。会場では、高解像度化が進む液晶パネルや、プラスマディスプレイパネルなどが展示されている。PC向けや携帯電話、PDA向けのものも多数展示されているが、AV Watchでは、テレビ向けのパネルを中心にレポートする。 ■ 液晶パネル
韓国Samsung Electronicsは、世界最大となる46型ワイドのTFT液晶パネルを出品している。一般展示は今回が初めてで、2003年第2~第3四半期にかけて量産開始される予定。 解像度は1,280×720ドット、輝度は500cd/m2で、コントラスト比は800:1。視野角は上下/左右170度、応答速度は12ms以上。
三菱電機は、22型ワイドのTFT液晶パネルを参考出展している。 解像度は1,280×768ドットのWXGAで、輝度は500cd/m2。コントラスト比は500:1、視野角は上下/左右170度。FFD(Feedforward Driving)機能を搭載し、応答速度は16ms以下。また、色特性可変機能「NCM(Natural Color Matrix)」も搭載している。 NCMは、LCDモジュールのタイミングコントローラに内蔵され、色調を独立して調整可能なため、任意の色空間を作成できる。会場ではPC用の1,400×1,050ドット表示の15型TFT液晶パネルの新製品「AA150PC**」を利用して、TVモードとsRGBをリアルタイムで切り替えるデモが行なわれていた。 そのほかにも同社のブースでは、17.5型のワイドTFT液晶パネルなどが出展されていた。解像度は1,280×768ドットで、バックライトの異なる(CCFLもしくはLED)2モデルが展示されている。
鳥取三洋電機のブースでは、TV用の液晶パネルを多数展示している。39型の「TM396WX-71N31」は、解像度1,280×720ドットのTV用液晶パネル。輝度は500cd/m2で、コントラスト比は600:1。視野角は上下/左右170度、応答速度は22ms。 29型の「TM290WX-71N31」は、解像度1,280×720ドット、輝度450cd/m2で、コントラスト比は600:1。視野角は上下/左右170度、応答速度は22ms。22型の「TM220WX-71N31」は、解像度1,280×720ドット、輝度450cd/m2で、コントラスト比は600:1。視野角は上下/左右170度。応答速度は20ms。
サミーのブースでは、2枚の液晶パネルを利用した多層表示ディスプレイ「MLD(Multi-Layer Display)」を出品している。 ニュージーランドのDeep Video Imagingが開発したディスプレイで、2枚の液晶パネルをディスプレイに組み込み、バックグラウンドで画像を表示する液晶の上に様々な情報の表示が可能となっている。例えば、地図データの上にルートや目的地を表示するほか、CADなどの製作現場などでの応用も考えられるという。 2つの入力信号をディスプレイ上で照合し、ズレを防いでおり、パネルは通常のものが利用できる。13/15/17型が用意されており、解像度は1,024×768ドット。米国では既に実用化されて一部で利用されているほか、2003年には韓国の企業により製品化される見込み。
シャープは、AQUOSで採用している37型など多数のテレビ用液晶パネルを展示しているほか、4.4型の反射型カラープラスチックTFT液晶を参考出品している。従来のガラス基板を利用せずに、プラスチックをベースにしているのが特徴。プラスチック液晶はSTN液晶などで既に量産されているが、TFTでは実用化が難しかったという。量産時期は未定。 解像度は240×240ドットで表示色は262,144色。輝度や応答速度についても、同社の従来品とほぼ同等という。また、重量9gとガラス基板に比べて大幅に軽量化されている。
■ プラズマディスプレイパネル
プラズマディスプレイの参考展示は少なく、各社新製品を展示するにとどまっている。 Samsung SDIは、63型のPDPを中心に展示を行なっているほか、LG電子や富士通日立ディスプレイも新製品を展示している。 また、CHUNGHWA PICTURE TUBEも46型のプラズマディスプレイを3製品を展示している。「CPT 46WXGA ADV」は1,280×768ドットでコントラスト比は1,500:1、輝度は800cd/m2。「CPT 46 WVGA ADV」は852×480ドットでコントラスト比1,800:1、輝度は900cd/m2、「CRT 46 WVGA PDP」は、852×480ドットでコントラスト比800:1、輝度は700cd/m2。
■ その他
日立ディスプレイズは、リアプロジェクションテレビ用のLCOS(Liquid Crystal on Silicon)素子「LSM18HDA01M」を展示し、実動デモを行なっている。既に米国で販売されている東芝製のリアプロジェクションテレビで採用されており、サンプル価格は「数万円」とのこと。 0.7インチ/1,920×1,080ドットのLCOS素子で、56インチのスクリーン利用したデモが行なわれていた。
デンソーのブースでは透明ELディスプレイを展示。透明インフォメーションボードやキャッシュレジスター向けの対話式インフォメーションボードなどの実動デモを行なっており、注目を集めていた。 また、三洋電機のブースでは、CEATECなどでも展示していたアクティブ型の15型有機ELディスプレイを展示している。
□LCD/PDP International 2002のホームページ (2002年10月30日) [usuda@impress.co.jp]
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