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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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2002年後半に見た作品で、なんとなく2002年ぽい作品を集めてみた。
おすすめ1位
2002年の年末もきな臭い話題が絶えませんが、こちらは'93年の米軍のソマリア派兵における作戦の一部始終を描いた作品。なんといっても注目は100分にも及ぶ戦闘シーン。 砕ける指や、噴出す血など残酷シーンも多数で、家族団欒での視聴はお勧めできないが、戦闘の混沌を描いたという点では、2002年時点の最高峰。兵士のバカンス気分からの暗転や、デルタ、レンジャー部隊間の微妙な対立構図の変化など、組織内での微妙な温度差も上手に描かれており、作品の余韻を高めている。現時点での戦争映画のリファレンスとしてとりあえず押さえておきたい1枚だと思う。 映像は、ビットレートこそ高くないものの、破綻の無い満足のいく仕上がり。音声はドルビーデジタルとDTSを収録しているが、とくに戦闘シーンで顕著に差がわかるDTSを選択したほうがいいだろう。なお、発売時にはDTS音声のサラウンドチャンネル(リアチャンネル)が、左右逆になっているという不具合があったが、現在販売されているものは修正版となっている。
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おすすめ2位 「アメリカン・ビューティ」 ―価格:2,500円/UWCD-33306/発売元:ユニバーサル ピクチャーズ
郊外の住宅地を舞台に、ケビン・スペイシー演じる中年サラリーマンの家庭を描いた作品。会社をクビになり、もともと倦怠と不和に満ちていた家庭が、崩壊へ向かってまっしぐらというストーリー。 家庭の不和を隠しながら、典型的な中流階級の生活を送っていた筈の主人公が、ある日を境に、マリファナを吸いながら筋トレしたり、オープンカーで絶叫したりと、ヤッピー崩れのヨレヨレ感覚がたまらない人にはたまらない1枚。一昔前ならば、カルト映画として人気を高めそうなこの作品が、2000年のアカデミー賞で作品賞を取っているあたりが今日的かと。 DVD的には、赤が飽和状態になることがあり、暗部ノイズも多めなので、高画質を求める人にはイマイチかも。
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おすすめ3位
'44年6月のノルマンディ上陸作戦から'45年5月のドイツ降伏まで、ヨーロッパで戦った米軍の空挺師団を描いた全10話のTVドラマシリーズ。「ボックス I」は、そのうち1~4話までを集めた本編ディスク2枚と特典ディスク1枚がセットになっている。 戦闘シーンのあまり無い1枚目を見たときは、かなりがっくりしたのだが、2枚目の戦闘シーンは圧巻だ。TVシリーズだが、フィルム撮影した後、ハイビジョン化されたとのことで、画質的には室内シーンで時折ノイズが目立つほかは総じて高クオリティ。また、コントラストを押さえた映像でちょっと古めかしい感じも第2次世界大戦を描いたこの作品によくあっている。音声も高品質で、これぞ5.1サラウンドという感じ。 また、特典ディスクも充実しており、プライベートライアンの5倍の規模というセットの制作エピソードを含んだメイキングや、登場人物や兵器一覧(登場シーンとリンクしており、実際の使用シーンにすぐに飛ぶことができる)のデータベースなど、眺めているだけで面白い。 製作総指揮はスティーヴン・スピルバーグ、トム・ハンクス。制作年数は3年、制作費は1億2,000万ドル。テレビドラマにこれだけの予算をかけられるのは本当にうらやましい限り。初回限定のため、既に入手困難だが、値引きなしの小さなお店などではちょくちょく見かける。
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(2002年12月27日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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