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松下、第3四半期決算を発表。純利益は209億円
「一応、V字回復を達成」-川上取締役


川上徹也取締役
「一人ひとりが創業者」は同社の2003年のスローガン

2月20日発売


 松下電器産業株式会社は20日、2002年度第3四半期の連結決算概要を発表した。売上高は、前年同期比108%の1兆8,678億円となり、そのうち映像・音響機器などを扱うAVCネットワークは、同105%の1兆887億円となった。

第3四半期業績

 利益は、営業利益428億円、税引前利益が451億円、当期純利益が209億円と、当初予測を上回った。また、通期業績見通しも、売上高を2,500億円増の7兆3,000万円に、営業利益を200億円増の1,200億円に、純利益は120億円減の250億円に修正された。

 分野別の売上高では、テレビ、DVDプレーヤー、携帯電話などの「AVCネットワーク分野」が1兆887億円(前年同期比105%)、エアコン、冷蔵庫などの「アプライアンス分野」が3,215億円(同104%)、FA・空調などの「インダストリアル・イクイップメント分野」が609億円(同110%)、半導体、電池などを含む「デバイス分野」が3,967億円(同119%)。


 AVCネットワーク内の売上高は、テレビやDVDプレーヤーなどの「映像・音響機器」が5,766億円。PC、携帯電話などの「情報・通信機器」が5,121億円。

 同社が「V商品」と呼ぶ、ボリュームゾーンでシェアナンバー1を目指せる有力製品群が特に好調で、プラズマテレビやDVDレコーダ、デジタルカメラ、デバイスの売上が伸びたという。AV関連の売上では、テレビが前年比96%、オーディオが同99%と減少したものの、PDPは同355%、ムービーは同115%、DVDが同135%と大幅増となっている。

AVCネットワークの業績推移 主要製品の販売状況 V商品の構成比。デバイスの割合が増加した

 川上徹也取締役は、この結果を受けて、「価格下落が続いているが、AV製品に加え、白物家電やデバイスも好調で、各セグメントともに伸びている」とし、「まだ低水準だが、一応V字回復は達成できた」と述べた。

 また、川上取締役は、構造改革の成果についても解説。棚卸資産は、前年同期の50日分9,628億円から、40日分8,208億円まで削減された。こうした合理化が、製品価格の低下をカバーしたという。なお、設備投資も前年同期の641億円から98億円減の543億円まで削減するが、PDPと半導体には集中して投資を行なっていくとした。

棚卸資産 設備投資は前年比大幅減だが、PDPや半導体に集中して投資を行なう

□松下電器産業のホームページ
http://matsushita.co.jp/
□ニュースリリース
http://matsushita.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn030220-3/jn030220-3.html
□関連記事
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【2002年7月31日】松下、2002年度第1四半期の決算概要を発表
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【2002年1月10日】松下、V字回復に向け、グループ5社を100%子会社化
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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0110/pana.htm

(2003年2月20日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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