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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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日本マランツ株式会社は3日、日本クレストロン(Crestron)と提携し、ホームシアターユーザーを対象としたカスタムインストレーションビジネスに参入すると発表した。マランツのAV機器と、クレストロンのホームオートメーションシステムを組み合わせ、本格的なシステムを求める層を開拓する。 同時に、東京・恵比寿のショールームをリニューアルし、同システムを展示する。平日10時~17時まで入場可能。ただし要予約。予約・問い合わせはTel.03-3834-3070まで。 このシステムは、タッチパネル式の液晶ディスプレイをインターフェイスとし、プロジェクタ、DVDプレーヤー、AVアンプなどを集中制御するもの。AV機器以外にも、ライト、電動スクリーン、遮光カーテンなどを制御でき、さらに、DVカメラ、人感センサー、インターフォンなどにも対応する。 ほかの部屋からAV機器を操作する「Zoneコントロール」にも対応し、最大256部屋まで拡張できる。また、Ethernet端子も備え、将来的にはIPベースのシステム構築にも対応可能という。 実際の導入はカスタムインストーラがあたる。カスタムインストーラーはシアタールームの施工や機器の設置、調整、メンテナンスなどを請け負う業者。カスタムインストーラはマランツからAV機器を、クレストロンから制御機器を購入し、クライアントの注文に合わせ、制御プログラムの作成や設置を行なう。料金はインストーラや作業により異なる、制御システムのみの場合、80万~120万円前後という。 制御システムは、インターフェイスの「Isysシリーズ」と、コントロールシステムの「CNMSXシリーズ」で構成される。各AV機器はRS-232Cや独自プロトコルなどでCNMSXと接続。Isys以外にも、「RC9200」などの赤外線リモコンでもシステムの一部を制御できる。
タッチパネルに表示されるボタンの配置や種類、数などは、カスタムインストーラーが自由に設計できる。このプログラムのできの良し悪しが同システムの評価につながるため、カスタムインストーラーの質が問われるという。そのため、プログラムをカスタムインストーラではなく、マランツあるいはクレストロンが担当するケースもある。 なお、CNMSXをパソコンと接続すれば、ユーザーによるカスタマイズも可能。各種設定をブラウザベースで行なうソフトも用意されている。 同社はすでに米でインストレーションビジネスを展開しており、「アジア、欧州でも間違いなく大きな市場になる」(佐藤卓社長)と予測。世界初のプログラマブルシステムコントロールを開発し、米国防総省やCisco Systemsにも納入実績があるCrestronと組むことにしたという。 日本クレストロンはCrestronの国内独占販売社で、現在は会議室などの法人向けシステムを開発・販売している。
また、「ホームシアターにも色々あるが、劇場のような本格的なシステムを望む人も確実にいる。こうしたシステムを提供するのが専門ブランドの役割。大手家電が展開するホームシアターの領域には入っていかない」と方針を述べた。
□マランツのホームページ (2003年4月3日) [AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]
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