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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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ロイヤル フィリップス エレクトロニクスは8日、ハイエンド向けDVD+R/RWレコーダのリファレンスデザインを発表した。 同リファレンスデザインは、既に発売済みのMPEG-2コーデックチップ「pnx7100」とNexperiaメディアプロセッサの新製品pnx1300/pnx1500を組み合わせて実現される。 pnx1500は、32bit TriMedia CPUをベースにしたメディアプロセッサ。Ethernetコントローラを備えているほか、MPEG-4やDivX、H.263/H.264、RealVideo、Windows Media 9、MP3PRO、ドルビープロロジック II、ドルビーデジタル、JPEG2000などにソフトウェア処理で対応する。また、1,920×1,080ドット(60i)のビデオ出力や、1,280×768ドット(60Hz)までの液晶ディスプレイ出力をサポートしている。 pnx1300は、Ethernetコントローラが省かれているほか、ビデオ出力の解像度が低く抑えられるなどの変更が加えられている。pnx1300は既に量産出荷が開始されており、価格は10～25ドル、pnx1500はサンプル出荷中で、価格はpnx1300よりやや高くなるという。
同チップの発表に合わせて、アジア太平洋地域コンシューマ/マルチメディア製品ジェネラルマネージャのJeroen GJM Keunen氏が、同社のDVD+R/RWレコーダ戦略について解説した。 Keunen氏は、PC向けDVD+R/RWドライブは、シングルチップ化と他社との提携により、低価格化を目指していくとしたほか、民生レコーダについては、「DVDレコーダやHDD内蔵のハイブリッド型などさまざまな形で対応するほか、低価格戦略により、VCRとDVDプレーヤーを置き換える」と解説。また、3月にMicrosoftがDVD+RWアライアンスのボードメンバーに就任したことなどに触れ、この1年でDVD+RW市場が大幅に伸び、今後の拡大が期待されると説明した。 また、地域ごとの展開についても語り、中国/韓国の量産市場向けには、pnx7100やマルチチャンネルClass DアンプTDA892xをベースにしたソリューションを提供し、低価格戦略で望むという。一方、日本や欧州、韓国のDVD関連で実績のあるメーカーには、8倍速DVD+RWドライブを実現可能なメインプロセッサの「pnx7850」やOPUの提供を行なうほか、今回発表したpnx1500/1300を提供し、より高機能なメディア処理が行なえるソリューションを提案していく。 また、pnx1500/1300では、ソフトウェアベースでの処理となっているため、新フォーマットへの対応の柔軟性が確保でき、通信と放送の融合などより複雑化するレコーダにとって大きなメリットがあると説明した。
また、Philips ResearchのJan Nesavdba上級研究員は、「CASSANDRA(カサンドラ)」と呼ばれるコンテンツ管理機能について説明した。「CASSANDRA」は、機器内でコンテンツ分析を行ないメタデータを生成する技術。オーディオデータの場合、無音/ポップス/クラシック/語り/雑音/環境音などを自動識別し、メタデータを機器内で付与することで、ジャンル分けが行なえるという。静止画や映像データなどでも適応可能で、たとえばある特定の個人の顔を指定して、その顔に類似する映像データを指定して管理、検索などができるようになるという。 Nesavdba氏は、今後のHDD容量の増加などにより、「よりスマートなコンテンツ管理」が必要とされていると述べ、同技術とEPGなどのサービスを組み合わせることで、詳細なコンテンツ管理が行なえると説明した。「CASSANDRA」は既にpnx7100上で実現可能で、同社ではオープンスタンダードとして、各社に採用を呼びかけていくという。
□フィリップスのホームページ (2003年4月8日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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