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ケンウッド、音場を自動で最適化するCD/MDレシーバなど3機種
-SRS FOCUSを搭載し、音像を目の前に持ち上げる


5月中旬発売

標準価格:42,000円~84,000円

連絡先:カスタマーサポートセンター
     Tel.03-3477-2801


 株式会社ケンウッドは、カーオーディオの2003年夏モデルとして、2DINサイズのCD/MDレシーバ3モデルと、サブウーファ1モデルを5月中旬に発売する。各モデルの標準価格は以下の通り。

品名 型番 価格 発売時期
CD/MDレシーバ DPX-930WMP 84,000円 5月中旬
DPX-730M 73,500円
DPX-630M 63,000円
サブウーファ KSC-680DW 42,000円


■ DPX-930WMP

DPX-930WMP

 MP3/WMAを記録したCD-R/RWの再生が可能な上位モデル。バージョン1.xのID3タグ表示にも対応し、漢字、ひらがな、カナなどを含めた日本語表示もできる。

 ただし、WM9の新コーデック(VBR、Professional、Lossless、voice)には対応していない。MD部はNet MD、MDLP、MDグループ再生が可能。

 最大の特徴は、車のキャビンサイズとスピーカーサイズを選択するだけで、自動的に最適な音場設定ができるという「サウンドマネージメントシステム」を搭載したこと。

 「サウンドマネージメントシステム」とは、各チャンネルの音楽信号にディレイを設定する「タイムディレイドコントロール」と、フロント・リアのハイパスや、サブウーファのローパス設定を行なう「デジタルクロスオーバーネットワーク」、車内の音響特性に応じて音を調整する「デジタルイコライザー」の3つから構成されており、これらを自動で組み合わせて、「SEDAN」、「WAGON」、「SUV」といった車種ごとに最適な音場を作り出すというもの。なお、自動設定後に手動で微調整もできる。

 また、MP3/WMA/MD再生時に、圧縮で失われた音場感を補正する「ソニックエンハンサー」や、ソースとアンプをダイレクトに結ぶ「ピュアダイレクト回路」などを搭載。

 さらに、米SRS Labsが開発した音像改善技術「FOCUS」を装備。スピーカーの設置条件から、下がりがちな音像を縦方向に持ち上げ、楽器や声の輪郭を明確にするという。

漢字、ひらがな、カナなどを含めた日本語表示が可能 SRSの「FOCUS」を採用し、ドアの内側などにスピーカーを設置しても、音像を目の前に持ち上げることができるという

 ディスプレイは、壁紙やアニメーション表示が可能な解像度200×44ドットの「フルドット8階調FL管」を採用。また、上部には「8階調バリアブルカラーFL管」も搭載してており、鮮やかな色彩が楽しめるという。なお、壁紙やアニメーションは専用Webサイトから新しいものを随時ダウンロードし、CD-R/RWディスクを介してレシーバにインストールできる。


■ DPX-730M

DPX-730M

 上位モデル「DPX-930WMP」との違いは、MP3/WMAファイルの再生に対応しないこと。また、SRSの「FOCUS」や、ディスプレイの壁紙やアニメーションを変更できる「Net Display」機能も省かれている。

 そのほかの機能は「DPX-930WMP」と同じで、「サウンドマネージメントシステム」や「ソニックエンハンサー」、「ピュアダイレクト回路」などを搭載している。


■ DPX-630M

DPX-630M

 スペアナの色をグラデーション的に変化させる「バリアブルカラーFLディスプレイ」を搭載。発光パターンは標準の7パターンに加え、ユーザーが好きな色のパターンを設定することも可能。

 DSPを搭載し、コンサートホール、スタジアム、チャーチ、クラブディスコ、リスニングルームなどから音場を選択可能。さらに、7バンドのデジタルイコライザも装備する。また、フロントとリアで独立した9段階のハイパスフィルター機能や、4段階のノンフェーダーローパスフィルター機能を備えた「System E's PRO」も搭載している。

【各モデルの主な仕様】
  DPX-930WMP DPX-730M DPX-630M
MD部
周波数特性 20Hz~20kHz
S/N比 90dB
ダイナミックレンジ 90dB
CD部
周波数特性 10Hz~20kHz
S/N比 100dB
ダイナミックレンジ 95dB
対応フォーマット CD-DA、MP3、WMA CD-DA
チューナ部
FM受信周波数範囲 76MHz~90MHz
AM受信周波数範囲 522kHz~1,629kHz
アンプ部
定格出力 30W×4 (4Ω)
プリアウトレベル 1.8V
共通部
外形寸法
(幅×奥行き×高さ)
178×155×100mm
重量 2.8kg


■ KSC-680DW

KSC-680DW

 最大出力100W×2chのDクラスパワーアンプと、2つのウーファユニットを搭載したチューンナップ・サブウーファーシステム。外形寸法が300×210×61mm(幅×奥行き×高さ)と小型で、ラゲッジスペースだけでなく、シートの下などにも設置できる。

 ウーファのユニットは160×80mmの楕円形。ウーファのコーン1つを2つのボイスコイルで駆動しており、小型でも効率の良いドライブができるという。また、本体素材にアルミダイキャストを採用しており、音圧でエンクロージャが共振するのを防いでいる。

【主な仕様】

  • 最大出力:100W×2ch
  • 定格出力:50W×2ch
  • 周波数特性:35z~100Hz
  • S/N比:85dB
  • カットオフ周波数:60/80/90/100Hz
  • 外形寸法(幅×奥行き×高さ):300×210×61mm
  • 重量:3.4kg

□ケンウッドのホームページ
http://www.kenwood.com/jhome.html
□ニュースリリース
http://www.kenwood.com/j/press/press20030424.html
□関連記事
【2月17日2月26日】ケンウッド、カーオーディオ初の「WOW」搭載CDレシーバ
-WMA/MP3再生に対応し、漢字表示も可能
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20030217/kenwood.htm
【2002年4月22日】ケンウッド、WMP/MP3再生に対応した2DIN MD/CDレシーバなど
―上位モデルはパッシブ型有機ELディスプレイを装備
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020422/kenwood2.htm
【2002年1月29日】ケンウッド、1DINカーオーディオ「feass」に新モデル
―WMA/MP3対応のCDレシーバも発売
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020129/kenwood2.htm

(2003年4月24日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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