◇ 最新ニュース ◇
|
||
【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
||
|
リムーバブルHDDの規格団体「iVDRハードディスクドライブ・コンソーシアム」は26日、設立1周年総会を開催。新フォーマットの策定などを発表した。 iVDRコンソーシアムは、三洋電機や日立製作所などの8社が共同で2002年に設立したコンソーシアム。現在の会員数は30社でその内理事会メンバーは11社。 iVDR(Information Versatile Disk for Removable usage)は、2.5型のHDDを使用した記録メディア。基本的にはPC用の2.5型ドライブをほぼそのまま流用可能だが、900G以上の耐衝撃性(非動作時)を確保する必要がある。外形寸法は80×130×12.7mm(幅×奥行き×高さ)。 従来はパラレルATAインターフェイスの2.5型iVDRの仕様が策定されていたが、今回新たに、シリアルATA(SATA)対応の2.5型のiVDRと、同じくSATA対応の1.8型iVDR「iVDR mini」が規格化された。
SATA対応の2.5型は、外形寸法80×110×12.7mm(幅×奥行き×高さ)と奥行きが20mm短くなった。小型化は、SATA化により変換コネクタが不要となったことで実現しており、900G以上の耐衝撃性(非動作時)の確保などは従来のiVDRを引き継いでいる。また1.8型の外形寸法は、80×67×10mm(同)で、横幅が統一されている。SATAのコネクタは22ピンで、2.5型SATAと1.8型SATAでコネクタを共通化し、互換性を確保するほか、低価格化にも寄与するとしている。 ハードウェアやインターフェイス、ファイルシステムだけでなく、アプリケーションデータフォーマットやコンテンツ保護規格などの仕様の規格化も予定しているほか、今後は1型のiVDR microのハードウェア仕様の規格化も12月をめどに予定しているという。
発表会では、iVDRコンソーシアム代表で、三洋電機 デジタルシステム技術開発センター BUのBBSプロジェクトマネージャー日置敏昭氏が解説を行なった。 日置氏は、「HDDの用途別の動向では、情報家電向けの新市場の成長が見込まれる」とし、「AV機器とPCで共通に使用でき、量産効果が高いことや、リムーバブル機器の特徴を生かした新しいHDD応用商品の展開ができる」などのiVDRの特徴を解説した。 その後、1年間のディスカッションの結果、今回SATAのiVDR規格を策定できたと述べ、新しいSATA規格の解説を行なった。今後の課題として、テレビ録画用のアプリケーションフォーマットを12月をめどに策定するほか、機器審査基準や、コネクタ他社嵌号基準の策定などを7月をめどに実現するとした。 また、コンテンツ保護セキュリティ規格や1インチiVDRの「iVDR micro」の策定を12月を目標に行なっていくとし、セキュリティ部会のために今回の総会で新たにワーキンググループ「セキュアWG」を立ち上げ、規格の策定を目指す。
発表会場では、各社の試作機が展示され、三洋電機のiVDRレコーダや、シャープのハイビジョンレコーダをベースにしたiVDRレコーダなどが展示された。また、アイ・オー・データ機器では、PC用のiVDRリーダを展示し、パッケージや取扱説明書も用意。製品に近い形でデモを行なっていた。しかし、ドライブの出荷時期については明らかにされず、各社とも製品化の時期は未定としている。
□iVDRコンソーシアムのホームページ (2003年5月26日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
|
|