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社団法人日本映像ソフト協会(JVA)は27日、都内の同協会事務局で開かれた平成15年度通常総会および定例理事会において、会長に角川歴彦氏(株式会社角川書店会長兼CEO)、副会長に高井英幸氏(東宝株式会社社長)を再任したと発表した。
■ 「音楽業界の苦境は映像ソフト業界の近未来」 挨拶に立った角川会長は、「昨年のビデオソフト売上は過去最高の3,000億円を達成した。協会会員社のシェアは80%なので、全体では4,000億円を突破したのでは」と、業界全体の好調さを確認した。
また、「ビデオからDVD、さらにパッケージから映像配信への転換期を迎えている。マーケットも国内、アジア、世界へと広がり、著作権問題もボーダレス化している」と述べ、「これまでの著作権対策では対応できない事態になる」と語った。 そのため、今期は日本レコード協会会長の依田巽氏(エイベックス株式会社 会長兼社長)を理事に新任し、音楽業界との連携を強化するという。「違法コピーによるCD業界の厳しい状況は、映像ソフト業界の近未来といえる。足並みを揃え、プロテクト技術などを話し合っていきたい」(角川会長)。
また、ソフト販売については、「『マトリックス・リローデッド』、『踊る大捜査線 THE MOVIE 2』、『ターミネーター3』など、今年もビッグな作品が公開される。これらがパッケージビジネスでもムードを高めてくれるだろう」との期待を述べた。
なお、依田氏以外の理事の新任は、バンダイビジュアル株式会社社長の川城和実氏、株式会社アニプレックス(旧株式会社SME・ビジュアルワークス)の竹内成和社長、アミューズソフト販売株式会社の宮下昌幸社長の3名。児玉昭義専務理事、監事の澁谷敏但氏(ビクターエンタテインメント株式会社社長)、保志忠彦氏(株式会社第一興商社長)も再任された。
■ 違法防止活動を強化。DVDコピーソフトも監視対象に なお通常総会では、平成15年度事業計画が決定した。柱となるのは(1)映像ソフト産業の健全な発展を図る施策の実施、(2)市場の整備およびマーケティング活動の活性化、(3)著作権保護と違法行為の排除、(4)映像配信へ向けての調査・研究、(5)諸問題の調査・研究と統計調査の実施、(6)製品基準・商品企画などの調査研究、(7)広報活動、(8)諸官庁、関係団体との協力、(9)催事の実施。 特に強調されたのは違法利用および違法ソフトの防止・監視活動の強化。対象はホテル、バス、健康ランド、船舶、漫画喫茶、パーソナルシアターなどでの業務使用、インターネットでの使用、DVDビデオの違法コピーソフト。また、WIPO(世界知的所有権機関)の「視覚的実演条約」締結を受け、映像製作者の立場から意見を主張する。 映像配信に対しては、角川氏が部会長に兼任する「eメディア部会」が担当し、ビジネスモデルの構築と、権利保護、管理技術の調査・研究を引き続き行なう。
□JVAのホームページ (2003年5月27日) [AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]
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