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アキュフェーズ、MCS回路を搭載したステレオプリメインアンプ


7月初旬発売

標準価格:400,000円

問合せ先:アキュフェーズ
     Tel.045-901-2771


 アキュフェーズ株式会社は、ステレオプリメインアンプE-400シリーズの最新モデル「E-408」を7月初旬に発売する。価格は40万円。赤外線リモコン「RC-20」が付属する。

 定格出力180W×2ch(8Ω時)のステレオプリメインアンプ。プリ部とパワー部を、機構、回路面ともに内部で分離することにより、セパレートアンプに匹敵するクオリティを実現したという。

 プリ/パワー部共に、同社のモノラルパワーアンプ「M-8000」や、ステレオパワーアンプ「P-7000」にも採用された「MCS(Multiple Circuit Summing-up)回路」を採用。E-408のMCS回路は、独立した2個の増幅回路それぞれに同一信号を入力、同様に帰還信号も入力し、増幅後の出力信号を合成している。これにより、SN比や歪み率など、諸特性の向上を図っている。

 パワー部には、電流増幅率リニアリティやスイッチング特性に優れた、マルチエミッタ型オーディオ用パワートランジスタを採用。これを3パラレル・プッシュプルで構成し、さらに大型ヒートシンクをとりつけて熱処理に配慮することで、260W×2ch(4Ω)、220W×2ch(6Ω)、180W×2ch(8Ω)の出力を実現している。

 増幅回路には位相特性に優れるという「カレントフィードバック回路」を、トーンコントロールには加算型アクティブフィルタ方式のものを採用。内部信号経路のリレーを電子的にコントロールする「ロジック・リレーコントロール」には、金貼り接点を使ったクロスバーツイン方式を使用し、「最短でストレートな信号経路を構成した」という。

 電源部は、パワーアンプ用に容量約600VAの大型電源トランスと、容量33,000μFのフィルタ用コンデンサを2個使用。余裕のあるエネルギー供給を実現したという。また、内部にヘッドフォン専用アンプを搭載しており、アウトプット・スイッチでスピーカーへの出力を切ると、メインボリュームでヘッドフォン出力を調整できる。

背面図

 スピーカーターミナルは、A/Bの2系統を装備。太いケーブルにも対応できる端子を採用するほか、バイワイヤリングにも対応する。入力端子はUNBALANCED×6系統、BALANCED×2系統。録音用出力もUNBALANCEDを2系統備える。

 また、同社独自のAAB2インターフェイススロットを2個備え、マルチプルΔΣ方式D/Aコンバータを使用した光/同軸デジタル入力ボード「DAC-10」(50,000円)や、ライン入力ボード「LINE-10」(8,000円)、アナログレコード入力ボード「AD-10」(50,000円)を増設できる。

【主な仕様】

  • 全高調波ひずみ率:0.02% 4~16Ω負荷(両チャンネル同時動作 20Hz~20kHz間)
  • IMひずみ率:0.01%
  • 周波数特性:
    • MAIN INPUT 定格連続平均出力時:20Hz~20kHz -0.2dB
    • MAIN INPUT 1W出力時:2Hz~150kHz -3.0dB
    • HIGH LEVEL INPUT 定格連続平均出力時:20Hz~20kHz -0.2dB
  • ダンピングファクター:120(8Ω 50Hz)
  • 負荷インピーダンス:4~16Ω
  • ヘッドフォンインピーダンス:8~100Ω
  • 消費電力
    • 55W(無入力時)
    • 460W(電気用品安全法)
    • 605W(8Ω負荷定格出力時)
  • 最大外形寸法:475×422.7×180mm(幅×奥行き×高さ)
  • 重量:23.4kg


□アキュフェーズのホームページ
(6月3日現在、この製品に関する情報は掲載されていない)
http://www.accuphase.co.jp/
□関連記事
【2001年10月24日】アキュフェーズ、115W/4Ω対応のステレオプリメインアンプ
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20011024/accu.htm

(2003年6月3日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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