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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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シャープ株式会社は、液晶テレビシリーズ「AQUOS(アクオス)」に地上デジタル放送対応モデルを計4モデルを追加した。37V型と30V型を用意し、それぞれにアンダースピーカータイプとサイドスピーカータイプを用意する。発売日と価格は以下の通り。
4モデルとも標準で地上デジタルチューナを搭載。ハードウェア、ソフトウェアともに本放送に向けて、「基本的にはアップデートの必要がない」とし、完全な状態で出荷されるのは業界初としている。地上デジタルチューナ搭載テレビとしては、東芝製「D4000」シリーズに続く発表だが、D4000はスマートメディア経由のソフトウェアアップグレードが必要となる。 なお、従来のアナログ地上波チューナも内蔵し、アンテナ入力は別系統となる。リモコンに「地上A(アナログ)」、「地上D(デジタル)」の各ボタンが設けられる。地上デジタルの受信チャンネルは000~999chで、チューナは自社開発。BSデジタル/110度CSデジタルチューナも搭載している。
8月開始の試験電波による実証実験を経ず、なおかつ発売まで間もないとあって、発表会では「アップグレードなしで本当に地上デジタル放送が受信できるのか」という質問も出た。
それについてAVシステム事業本部 寺川雅嗣副本部長は、「規格は固まっており、それに準じた試験を行なってきた。RF信号を使った受信環境については、社内にテスト環境を設けており、検証を順次クリアしている。8月からの実証実験でも問題はないと考えている」と解説。また、「BSデジタルなどと同じく、放送によるバージョンアップにも対応できる」との説明もあった。
■ LD-37AD1/37AD2 2002年11月発売の「LC-37BT5」、「LC-37BD5」をベースにしており、パネルも共通。ASV低反射ブラックTFT液晶を採用し、解像度は1,366×768ドット、視野角は上下170度、画面輝度は450cd/m2となっている。コントラストは800:1。チューナユニットは外付けタイプで、従来モデルからデザインに変化はない。 37AD1と37AD2の違いはスピーカーの位置。37AD1が画面下に、37AD2が画面両横となる。画面下への設置は、「より狭いスペースへの導入」が目的で、「日本の住環境にも適している」という。デザインはシリーズ共通のインダストリアルデザイナー、喜多俊之氏によるもの。
スピーカー、スタンド込みのディスプレイ部の外形寸法は、37AD1が948×305×784mm(幅×奥行き×高さ)、37AD2が1,184×305×697mm(同)。重量は24.6kg、24.2kg。 画質面では、動きが速いシーンも見やすくクッキリ再現するという「QS(Quick Shoot)」技術を採用。LD-37BT5/37BD5に引き続き搭載された回路で、画素の駆動電圧をリアルタイムに制御する。これにより応答速度は16msを実現したという。デジタルゴーストリダクションも内蔵している。
i.LINK×2系統に加え、コンポーネント入力×1系統、D4入力×2系統、S映像/コンポジット入力×4系統を搭載。アナログRGB入力も備えている。モニタ出力、録画出力も備える。光デジタル音声出力も2系統搭載し、新たに外部スピーカー端子も装備した。フロントL/Rのスピーカー出力が行なえる。
チューナ部の外形寸法および重量は430×250×95mm(幅×奥行き×高さ)、6kg。縦置きにも対応する。
■ LC-30AD1/30AD2 解像度1,280×768ドット、30V型のASV低反射ブラックTFTパネルを採用したチューナ一体型液晶テレビ。37AD1/37AD2と同様、スピーカーの設置位置の異なる2機種を用意する。QS技術、デジタルゴーストリダクション、1ビットデジタルアンプなども37AD1/37AD2と同じく搭載する。 37AD1/37AD2に対し、コンポーネント入力が省略されているほか、光デジタル出力も1系統となっている。スピーカー、スタンド込みの外形寸法は、30AD1が766×666×305mm(幅×奥行き×高さ)、30AD2が1,002×603×305mm(同)。重量はそれぞれ21.7kg、22kg。
小型サイズでは、「今までのテレビとは違った用途を提案していきたい」とし、大型液晶テレビとは違った展開を模索するという。この動きはすでに、メモリーカードスロットを搭載した「LC-20B3」や、バッテリとIEEE 802.11bを内蔵した「LC-15L1」に現れており、今後もユニークな機能を考えているという。
また、20型前後を「家庭のテレビとして使ってもらえるサイズ」と定義し、小型製品とあわせて「パーソナルホームシアターを提案したい」としている。
□シャープのホームページ (2003年6月17日) [AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]
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