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ソニー、Lモード機能を搭載した「エアボード」
-NTT東西の新サービス「写真Lメール」に対応


7月中旬発売

標準価格:13万円


 東日本電信電話株式会社(NTT東日本)と、西日本電信電話株式会社(NTT西日本)、ソニーは、Lモードに対応したワイヤレス液晶テレビ「エアボード IDT-LFL1」を7月中旬より発売する。価格は13万円。Lモードとナンバーディスプレイ併用時に利用するLモードアダプタ「FI-103-L1」とのセットパッケージも15万円で用意される。

 販売は、NTT東西の営業所ならびに116を介して行なう予定で、店頭販売については「これから検討していく」という。

ハードウェアは「IDT-L3」とほぼ同等

 「IDT-LFL1」は、ソニーが3月に発売した「エアボード IDT-L3」をベースに、Lモード機能を追加した製品。ハードウェア的には「IDT-L3」とほぼ同等で、800×600ドットの12.1型液晶を採用し、テレビベースステーションとモニタ間をIEEE 802.11bで伝送するワイヤレス液晶テレビ。

 新たにNTT東西の提供する、電話機などからメールの送受信や情報検索などが可能なサービス「Lモード」に対応。「Lモード」は一般加入回線およびISDN回線の契約者を対象に、Lモード対応端末から、簡単なメニュー操作でメールの送受信や簡易HTMLページの閲覧ができるサービス。

Lモードの選択画面 Lモードとテレビの同時利用が可能

 無線LANの届く範囲であれば、家庭内のどこでもテレビを見ながら、Lモードのサービスを利用でき、メールの送受信などができるのが特徴。Ethernet(10BASE-T)も装備しており、Ethernet経由でのWebブラウズやメールの送受信なども行なえるが、Lモードとの同時利用はできない。

 また、7月15日より開始されるLモードの「写真Lメール」にも対応する。Lモード対応端末で画像を送受信できるサービスで、パソコンやカメラ付き携帯電話などから送信された画像は、Lモードゲートウェイ内の専用サーバーに一旦保存される。宛先となったLモード端末には、URLの記載されたメールが送信され、そこにアクセスして画像を参照することができる。

 写真Lメールで送られてきた画像や、メモリースティックスロット経由で読み込んだ画像を管理する「アルバム機能」も搭載。拡大や印刷、スライドショー、お絵かきなどの機能も備え、お絵かき機能で文字をつけた画像を、写真Lモードで送ることも可能となっている。

 発表会場では、ソニーの西谷清執行役員常務が、「“インターネットをどこでも、テレビをどこでも簡単に”というエアボードの商品コンセプトを生かして、Lモードサービスと組合わせることで、端末の使い勝手が向上する」と説明。「いろいろな機能の発展性を秘めているので、今後も、もっと楽しい製品、サービスを提案していきたい」と語った。

NTT東日本 古賀哲夫常務取締役

 続いて、NTT東日本常務取締役の古賀哲夫氏が登壇し、製品のコンセプトを説明。「実際にLモードを使っている人に話を聞くと、簡単にメールをする時などは(パソコンよりも)Lモードのほうが便利と言う声が多い」とし、「私達の年代は多いと思うが、構えてパソコンの前に座り、それなりの場所で使うと言うのに抵抗がある」と特に高齢層では、Lモードの操作の簡便性が求められていると説明。

 また、「これからのネットワーク端末は、ノンPCの簡単な操作性とワイヤレスが求められている」とし、「その2つの条件を満たしているのがエアボード」と、今回Lモード端末にエアボードを選んだ経緯を語った。


ソニー ブロードバンドネットワークカンパニー 前田悟LFX事業室長

 最後にソニー ブロードバンドネットワークカンパニー LFX事業室長の前田悟氏が製品説明とデモを行なった。前田氏は、「世間では、Lモード=電話/FAXのサービスがというイメージが強く、自分もかつてはそう思っていた。しかし、もっといろいろな端末に使われることが、実際のサービスには重要となる。特に、Lモードコンテンツはほとんど10キーで操作できる。スタンダードがきちんとしているので、リモコンで操作でき、オペレーションが簡単というメリットもある。また、証券会社も銀行もこのスタンダードにあわせたページを用意している」など、Lモードコンテンツの優位性を説明。

 また、固定回線を利用するため、インターネットのセキュリティの問題は解決できるとしたほか、エアボードでは、専用の表示言語としてエアボードタグを使っておりインターフェイス設計もコンテンツにあわせて自由に設定できるなどのメリットを説明した。

 また、「今後あっと驚く新機能を追加した新モデルも予定しているが、その際もLモードはサポートする」と、継続的なサポートについて言及した。なお、従来モデルのユーザーに対するソフトウェアアップデートなどは、予定していない。

Lモードとエアボード融合のメリット デモ風景 Lモードアダプタ「FI-103-L1」

□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200306/03-0624/
□NTT東日本のホームページ
http://www.ntt-east.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.ntt-east.co.jp/release/0306/030624a.html
□NTT西日本のホームページ
http://www.ntt-west.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.ntt-west.co.jp/news/0306/030624a.html
□関連記事
【6月19日】NTT東西、Lモード端末で画像の送受信が可能になる「写真Lメール」(ケータイ)
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/14498.html
【2月26日】ソニー、無線LAN液晶TV「エアボード」をマイナーチェンジ
-リモコン付属、3Dコムフィルタ搭載
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20030226/sony.htm
【2002年7月9日】ソニー、エアボード「IDT-LF2」のアップグレードサービス
―Giga Pocketが操作可能に
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020709/sony.htm
【2001年12月12日】ソニー、無線LANインターネット液晶TV「エアボード」の新型
―液晶を大型化、無線LANアクセスポイント機能も装備
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20011212/sony.htm
【2001年7月23日】ソニースタイル、無線液晶TV「エアボード」のEthernet版を先行予約
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20010723/sony.htm
【2000年9月28日】ソニー、無線LAN搭載のインターネット液晶TV「エアボード」(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000928/sony.htm

(2003年6月24日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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